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激動2023年末の所感。

一年の所感

今年2023年は、皆さんにとってどうでしたか。
コロナ禍も明けてやっと自由になれた年でもありましたね。

私とっては、これまでの人生で最も激動の年でありました。4月の選挙落選から9ヶ月経とうとしています。この数ヶ月、ただただ自己肯定感ダダ下がりの毎日を過ごしてきました。
思い返すと「春にはとんでもないことをしてしまったのかもしれない」と感じる時もあったり、それは時として夢の中の出来事だったような気もしたり。そして現実が急に襲ってくる恐怖には何度も震えました。
その打撃はとても大きくて、まだ心の闇を抱えてはいます。

こんな始まりの久しぶりのコラム、一体誰が読むのでしょうかと思いつつ書きます。

今は、時により、躁鬱が激しい人みたいになっています。基本、外では努めて明るくしていますが、家では激しいうつ状態になることもあります。原因は当落よりもそれに付随した人間関係に苦しんでいるのかなと思っています。

しかし、だんだんと普通の生活のありがたみも感じるようになりました。人は普通でいいんじゃないかなと言い聞かせている部分もあります。

統一地方選挙の後は、とてつもない理想への集中のあとにやってきた、ショックや悲しみや、申し訳なさや、居所の無さなどさまざまな自分への嫌気も指し自己否定ばかりでした。

しかし同時に多くのお声掛けと出会いと勉強とチャンスや小さな幸せもあり、今年は人生の転機となりました。
たくさんの方々と話をしてきて、この一年近くで10年分くらいの心の動きがあったと思います。心が動きすぎてしまったかもしれません。政治家を目指す人はもっと図太い人間であるべきなのかもなと思います。

長く続いていた音楽プロ活動も、今年はまだまだ到底復活はできない心境でもありました。歌うことって、すごくエネルギーが必要です。できればポジティブなエネルギーの方が良い。負のエネルギーで歌うと、たぶん自死します。プロで歌うということは、そのくらい自分と向き合わなくてはなりません。

これまでの歌手活動の生活も、自分のモチベーションを高めてからステージで歌う、このことが苦痛な時ももちろんありました。歌手にとっては、体調と心を整えることが一番大変なことです。練習はある程度機械的でいいんです。でも本番はそうはいかない。だから、今はライブはまだできていない。だんだん変化していくかもしれませんが、わかりません。

 しかし焦らない方がいい。歌いたい時が来たら、また歌います。

(余興的に歌うことはやっています。カラオケでも友人ライブのシットインでも。それはとても楽しいです)

長年の蓄積により、歌うことやジャズは、もう体の一部となっていますから、これを忘れないようにしておきたいという気持ちはあります。たまに家でも歌いますが目標がないとなかなかやる気が起きませんね。

今は、何より、教えることにとても充実感を感じています。
そもそもステージより、教えることの方が好きなのかも知れません。歌いたい人をサポートしていけたら嬉しいなと、素直に思います。

ジャズを歌い始めてから30年です。ジャズはもうやり切ったかと思ったこともありました。奢りではありません。正直これ以上やれないかもと思った時もありました。
でもまだ死ぬまでに少し時間はありそうですから、さまざまな機会も巡るかもしれません。それはそれで楽しみにしています。

さて、「自分は結局、人生で何ひとつ成し遂げることは出来なかったのではないか?」とそのことで自分を責めた年にもなりました。
しかし、もしかしてまだ道半ばでもあるかもしれません。これは誰にもわかりません。もう人生が終わったのかも知れないし、これからなのかも知れないし。でも到底これからブリリアントな人生が始まるとは今は思えないのですが…。人生ってそもそも地味なものなのかもしれませんね。

しかし結局、じっとしていることも出来ない性分なので、皆さんと交流しながら、動きながら毎日考えて考えて過ごしています。

前向きな活動をしている方々から刺激を受けて、幸せや喜びも感じられることも多々あります。
世の中にはとてつもなく頑張っている人がいるものです。人のために自分を犠牲にして、フルエネルギーでボランティア活動や人助けをしている人がいます。まさに信念がないと出来ないなと、自分はまだまだ甘いなと反省し、勉強しています。

また、人の優しさや冷たさや、様々に感じた一年でした。人の優しさには本当に救われました。途轍もない冷たさにも遭わなくてはならない活動をしていましたので、その仕打ちは仕方がありませんが大変に傷ついたこともありました。
それゆえ「優しさの尊さ」を本当に感じます。
せめて自分は優しいひとであろうと思い直した年です。

これまで、子育てジャズシンガーとして長年リキんで生きてきましたが、子育てもひと段落、ジャズシンガーもおやすみし…と、所謂普通の生活を味わえるようになったことも、退屈でありながら新鮮でした。
新鮮ですが、やはり退屈ではあります。
もっと何かできることがあるのに、何も実現できていないことには腹立たしい気持ちがあります。

最近は、「生きる」ことについて、考えています。

不安の多い世の中で、どうやって幸せを感じて生きられるのか。

これまで子育てをしながら、がむしゃらに走ってきたけれど、いままた分岐点がきます。
これからの女性の人生はどうなるのか、私の人生はどうなるのか。皆さんの人生はこれからどうなっていくのか。
世界の人たちの未来はどうなるのか。

ちっぽけな人間ひとりのことも大事だし、世の中の動きも大事に感じます。

争いや戦いは、全てを変えてしまいます。

そもそも私自身も、そもそも戦うことを好まない性格でした。だから芸術家を目指していたのかもしれません。音楽は、勝負ではなく、個性や独創性や自己研鑽やアイデアだから。
小さい時から、スポーツの勝負も、勉強の勝負もあまり好きではありませんでした。自分との戦いや挑戦は好きでしたけれどね。

そういえば、7年ほど前に、音楽界の先輩から「負けて勝つ」という言葉をもらったことがあります。

「負けるが勝ちだよ、いつも勝とうとするな」

少々完璧主義の私にかけてくれた言葉だったかもしれませんが、その言葉を、この年末に思い出しています。今の私にはちょっとシュールに感じますが、私が負けることで新しいものが産まれたかもしれません。何が良かったのかは、人生が終わるまでわかりませんね。
しかし人はいつか死にますから、それまでに私も何かを達成したいものです。

2023年は本当に有り難うございました。

皆様どうぞ良い新年をお迎えください。

どうか皆さんがひとりひとりお幸せで、世界が平和になりますように。

黒田ナオコ

2023.12.30

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