【本】阿部和重「インディヴィジュアル・プロジェクション」。渋谷の映画技師の日記という形式で、所属していたスパイ養成塾の分裂劇と暴力沙汰が描かれる。二転三転する物語、爆発的に面白い。主人公は別の登場人物に願望を投影して分裂する。主人公は誰の願望の投影か、これは作者ではないか。

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