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書籍紹介。岡田斗司夫FREEex『『風たちぬ』を語る』光文社新書。

岡田斗司夫FREEex『『風たちぬ』を語る』光文社新書。読了。

おすすめ度4
難易度2

宮崎駿の『風立ちぬ』を題材に著者が宮崎ワールドの魅力を解説。 『風立ちぬ』がいかに大人向けでレベルの高い作品か分かるだろう。 『風立ちぬ』は見ても何がいいのかよく分からないとか、声優庵野が棒読みでありゃひどいっていう声があるけど、それは表面的な批判。
宮崎駿が自身の作家性を全面に出そうと計算しまくって映画を作ると、表面的にはよく分からんものになってしまうんですな。
けど、解説を読んでから見直すといかにそこに複雑なことを表現しようとしていたか分かるはず。

にしても、その謎を読み解く上で必要となる教養レベルが高いんだよな。
ゲーテ『ファウスト』、ダンテ『神曲』、トーマス・マン『魔の山』くらいは知ってないと分からんってどうなんでしょう。

まあ、どこかお高くとまっているからえげつない美を称賛する作品を作れたとも言えるんですが😓

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