#5 第二章「そばも店頭対策も、一味次第」

黒い診断士:とある2019年10月某日)こんにちは~ あ、キャッシュレスやってますね!赤いポスターもバッチリ貼ってますね!

蕎麦屋:おう!貼ったよぉ。XX Payで払ってくれるお客さんも,少しずつ増えてきたけど、まだ俺も慣れてないし、お客さんも慣れてないって感じよ。

黒い診断士:まぁ、それだったら順調な滑り出しですよ。それにしても、日本のキャッシュレス、どんどん進んでいきますねぇ。日々、下のポイントにあるように、どんどん盛り上がっていきそうですねぇ。

蕎麦屋:うちも、その波に乗らなきゃな!

黒い診断士:その調子ですよ、ご主人!まだ具体的にどうなるかはわからないんですけど、特に、スマホ系は、これからも国費をじゃぶじゃぶつぎ込んでいくようですねぇ。来年の10月には、スマホ系のキャッシュレスなんかだと、入金2万円に対して、5千円をキャッシュバックなんてニュースが出ていましたしね。なんでも、マイナンバーがらみらしいですが。

蕎麦屋:今度はマイナンバーにかこつけて、キャッシュレスかい。ほんと猫も杓子もキャッシュレスだねぇ。だんだん、キャッシュレスやってるだけじゃぁ、目立たなくなってきそうだなぁ。

黒い診断士:お、ご主人、なんか今、素晴らしい発見しましたね!

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蕎麦屋:発見なんかしてないよ、思っただけさ。結構周りの店でも、この赤いポスターが目立つようになってきたし、なんつうの、こう、うちだけキラリと輝く何かがほしいな、ってさ。

黒い診断士:素晴らしいじゃないですか!キラリと輝く何か、見つけちゃいましょうよ!

蕎麦屋:・・・そんな簡単に見つかるんだったら、世話ないよ。

黒い診断士:私が世話しちゃいますよぉ。だったら、そのキラリと輝く何か、差別化って言ったりするんですけどね、その差別化のために、店頭対策しちゃいましょう。

蕎麦屋:出たな、テントウタイサク…。

黒い診断士:…また、カタカタになる…店頭対策、簡単ですよ。このイケてない赤いポスター、あ、言っちゃった💦 もとい、このポスターに代わる、ご主人のお店らしいポスター作っちゃいましょう~

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蕎麦屋:作っちゃいましょう、ったってどうやって作るんだよ。自慢じゃないけど、オレ、絵なんて描いたことないよ。

黒い診断士:・・・誰が、ご主人に描いてくれと言いましたか。私が広告屋だってこと忘れてしまいましたか?

蕎麦屋:お!そうだった、診断士なんて言うからすっかり元の仕事忘れてたよ。

黒い診断士:・・・まぁ、いいです。じゃあ、一緒に、この店が他とは一味違うとこ見せちゃいましょ。

黒い診断士:例えば、蕎麦とキャッシュレスをかけて、それをポスターにするっていうのはどうですか?

蕎麦屋:なんか、落語みたいだねぇ。一体どうすりゃいいんだい?

黒い診断士:蕎麦とキャッシュレスの共通項って言えば、なんでしょう?

蕎麦屋:なんだろうね、コシがある。!

黒い診断士:・・・キャッシュレスにコシありますか? サッとたべれる、サッと払える、この「サッと」が共通項ですよね。

蕎麦屋:キャッシュレス、さっとなの?

黒い診断士:最近の調査によると、1日の会計業務で、消費者半数の方が
キャッシュレスで支払いをしてくれると、1人あたりの労働時間は約2時間減少なんてデータもあるんですって。

蕎麦屋:ホントかい!1日2時間できたら、昼寝できちゃうねぇ

黒い診断士:昼寝ですか・・・まぁ いいでしょう。さっそく作ってみましょう。例えば「サッと蕎麦、サッとキャッシュレスで グッとおトクに!」どうですか、こんな感じ?「今ならXX Payで5%キャッシュバック!」なんていうのもありますよねぇ

蕎麦屋:え、何!俺が登場しちゃうわけ!

黒い診断士:それがいいんですよ。下のようなポスターで、商店街を活性化させた事例もあるんですよぉ。ほら、だんだん面白くなってきたでしょ?面白くなってきたところで、次のアイディア行きますよ。あと、例えばポスターといえばどんなこと思いつきますか?

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蕎麦屋:うーん、そうだなぁ。タレントかな、アイドルとか使ったら人気出そううだなぁ。

黒い診断士:じゃ アイドル行きましょう!「このお店 、キャッシュレスが使えるんだって!」ってコピーで、アイドルに登場してもらいましょう!どうです、こんなのどうです?

蕎麦屋:タレントなんか使えないでしょ、いくらかかるのよ。そんな金ない
からね・・・

黒い診断士:ところがこの子達、フリー素材アイドルなんですヨ

蕎麦屋:フリー素材?ただで使えるのかい!?

黒い診断士:そうなんですよぉ、なので、下みたいなポスターもできちゃうんですよ!

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蕎麦屋:そりゃ面白い!

黒い診断士:あと、このお店、お惣菜も人気あるじゃないですか。軽減税率の差をうまく使って、惣菜の持ち帰りを売り込んだりしたらどうです。例えば、「持ち帰り割」とか

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蕎麦屋:どっかの飛行機会社みたいだね。

黒い診断士:みんながお得だって、知ってるじゃないですか、それが良いんですよ。

蕎麦屋:なるほどねぇ、あんた診断士より、こっちの方が向いてるんじゃないの?

黒い診断士:・・もともとのハタケは、そっちなんですけど・・・

蕎麦屋:あ、そうだった ハハハ でも、ポスター作るのにもお金かかるんじゃないの?

黒い診断士:ハイ!もちろんかかりますよ!

蕎麦屋:・・・じゃ、セールスにバッチリはめられたのかい?

黒い診断士:なんて、人聞きの悪い! そりゃただで人は動かせませんが、ご主人の頼みなら安くやりますよ、もちろん。更に、来年の持続化補助金使えば、国が2/3補助してくれますよ!

蕎麦屋:でたな、ジゾクカホジョキン・・・

黒い診断士:いい加減、カタカナやめましょう・・・。この持続化補助金、結構使い勝手が良くて、販路開拓であればいろいろな用途に使えます。最近多いのは、ホームページ作成だったりしますが、こういったポスターなんかも大丈夫ですよ。

蕎麦屋:そんな制度があったのかい。知らなかったなぁ。なら、さっきの双子アイドル、二人とも使って作ってもらっちゃおうかな、持ち帰り割もつけたりして ひっひっひ

黒い診断士:双子アイドル、別々に作ってもなかなか区別付きませんけど・・・まぁ、いいでしょう。せっかくですから、ポスターに加えて、ホームページも作ったらどうです? インバウンド対策もするっておっしゃってたじゃないですか、外国人や観光で来るお客さんにも、来てもらいましょうよ!以前、商工会の創業塾に出てたっておっしゃてましたよね?そうすると、100万円まで補助受けれますよ!せっかくですから、風情のある外観にしてみましょうよ!和の風情、受けますよ!

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蕎麦屋:ホントかい?でも申請難しかったりするんじゃないの?

黒い診断士:ここに誰がいると思ってるんですか?

蕎麦屋:広告屋だろ?

黒い診断士:・・・

蕎麦屋:あ、診断士だったね、悪い悪い。すっかり広告屋に戻しちまったよ

第二章 完

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