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凍えてる

ねえ寒いな
暖かいミルクティーはまだ?
そう思いながら横にいる君は
白黒写真のように味気ない

目が錆びれてしまったのか
取り残されただけなのか
瞳から流れる信号はモノトーン

誰か火をつけてくれよ?
こっちを向いてくれ
道端の花のように
それだけでさ
咲いていた意味を感じられる

ねえ暗いな
仄かな照明はまだ?
浮き沈む旅の途中
まだ何か諦めきれず彷徨っている

割り切ればいいんだ
この世なんてそんなものさ
そんな言い訳は聞き飽きた

誰か明かりをくれよ?
下らないことで笑ってくれ
それだけの勇気で
今という未来の花が
そっと僕の胸の扉を叩く

君の隣にいるのに
君の側にいるのに
君は誰をみて話しているの?
どこを見つめているの?
抱きしめたら
手を握ったら
気付いてくれるかな?
僕と君が歩み寄るだけで
景色が色付き始めるのに
なぜかいつも手が届かない

ねえ冷たいよ、聞こえてる?

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