見出し画像

ラーメン二郎行脚44店舗目終着点生田駅前店

生田駅。のどかで静かな街角にラーメン二郎は佇んでいた。私はラストピースを埋めに訪問時刻は10時半、店はまだ開店の準備をしている最中。並びは13番目、セカンドロットと想定される。店主はかなりのイケメソで、その鬚がトレードマークだ。彼の髭はアイコンと化しておりTwitterのロゴにもなっている。

開店と同時に続々と店内へ入店していく。シンプルな券売機の最上段に、小ラーメン豚2枚のボタンを押した。ブルーのプラスチック製の券を手に、13番目の席へと移動した。タイミングを見計らい助手の男性に麺量を伝えた。「かためで」と。

店内は、イケメソの店主と若い助手の男性が一組で切り盛りしていた。まず最初に、白アブラと野菜を楽しんでみることにした。口に運んだ瞬間、上質なアブラが舌の上で踊った。臭みもクセもなく、軽やかで甘みのあるアブラは、野菜との相性抜群だった。スープは非乳化で、表面に透明な液体アブラの層が覆っている。その下には琥珀色のスープが広がっていた。

スープを一口飲んでみると、カエシのキレが先に広がり、次第に豚の出汁と脂の旨味が広がっていく。髭さんの自信が感じられるスープは、ほどよい濃さで麺との絶妙な調和を奏でていた。

なかなかの極太イクジ麺は今風のスキニートレンドなものとは違い、太めでコシあり小麦感がスーッと鼻腔をくすぐり、ウエーブは控えめで、低加水の麺は非常に力強い歯応えがあり、目黒を彷彿とさせるゴワ感。とても満足を与えてくれる代物だ。

天地返しをし、ニンニクをスープに混ぜこむ。丼の下から現れた巨大なブッタ2枚。一つは端豚だ。終盤味変として卓上胡椒を投下。スープの深みを引き立てていた。最後に、しっとり味の沁みた柔らか豚。旨すぎる。柔らかく味わい深い腕肉の豚が、この一杯を完璧なものにしていた。一味唐辛子は、スパイシーなアクセントを加え、さらなる味わいを楽しませてくれた。この生田駅前のラーメン二郎は、まさに特別な一杯であり、リピート必至の超激ウマラーメンだった。ロット1番抜け、髭さんに軽く会釈をして退店した。何度でも足を運びたくなる、お腹を満たしてくれるボリューム、心温まるひとときを、私はここで過ごすことができた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?