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2020.08.12

3月末に、遅れて上映されてていた『殺さない彼と死なない彼女』を観て以来、まだ映画館に行けていません。

まず先に、アメリカのAMCが閉館するっていうニュースがあったんじゃないかと思うんです。
この辺の経緯はみなさん一緒にたどってきたからおわかりだとは思いますけど。
それで、これ日本もあるぞ、みたいなことを言い合ってたら、4月に入って日本も大きなシネコンもミニシアターも映画館は全部軒並み閉館することになりました。
映画館が閉まってる間、それぞれいろいろな方法で好きな映画館の支援をしていたりしたんじゃないかと思うんです。Tシャツ買ったり、寄付したり、架空の映画館みたいなのだったり。

それで、少し事態が収まってきて、地域によるだろうけど5月の半ばくらいから徐々に映画館やお店が再開されてたいったと思うんです。
僕も、どのタイミングで映画館行こうかな…7月に入ったらにしようかな…とかぼんやりではあるけど考えていたんです。

そんな折、姉から母が入院することになったとの知らせがありました。6月14日のことです。
詳しいことは知らないのですけど、足を滑らせて転んだようで、どうやら足をケガしてしまったとのこと。もともとヒザが良くないこともあり、治すのに手術を要するもので、リハビリも必要だし、2ヶ月間の入院。
歳でもあるし、ちょっとおおごとになったな…と思ってました。

それ以前、いつか実家に寄った際「もう3ヶ月髪を切りに行けてない」みたいに話していて、母は「私5ヶ月。でも、もういいだろうと思って今週末行く」みたいな話をしていた矢先のことでした。

母は、心待ちにしていたことを我慢しなきゃいけなくなってしまったのに、自分は好きなことをやるのはどうかな…みたいな思いがふと、なんとなく浮かんでしまって、願掛けの気持ちも込めて、映画館に行くのを再開するのは母が退院してからにしようと決めたんです。

入院して、母は手術を受け、リハビリをし、その間面会ができないことになっているので、家族には一切会うことができてません。
そして、ある時期からまた感染者が増えだして、母が入院してる病院でも感染者が出たとのことを姉から聞きました。知らなかったのですが、ちゃんとニュースにもなっていたようで、8月7日にはその病院で働いてる方と、患者さんを含め、その病院で18人が感染していたようです。
僕は、そうなんだ…とか思いながら、病院だから対策はしっかりされてるだろうし、それ以上の感染拡大はないだろうと思ってました。

母は、ほぼ予定通りの8月12日にどうやら退院できそうだとのことでした。
ギリギリだけど、お盆前でよかったね、とか言って、僕もちょっといいところのケーキでも買って行って、退院をささやかにでもお祝いするつもりでいたんです。

退院2日前の8月10日に、母が発熱したそうで、上記の経緯もあり、検査を要するので結果が出るまで2日かかるので退院が延びるとのことでした。
お盆に間に合わなかったのは残念だけど、あと2日くらいならしょうがないよねと、このとき何も心配しておらず、当然退院できるものだと思っていました。

そうしていたら、8月12日に姉から母が陽性だったとの知らせがありました。
ただ僕はその可能性を全く考えておらず、すごくショックでした。また母がどういう思いでいるのか、知る由もありません。
幸い、現在母の症状は肺に影が少しあるようだけど、軽症とのことで、自分で連絡もできるようですし、このまま快復するものと思っています。

僕が言いたいことは、結構すぐ身近にそういうことが起きているということ。本当すぐ近くです。

あと、僕は順を追って説明できるし、勝手に自粛を続けているだけだけど、なかにはいろんな説明もつかないような理由で、理不尽に、不条理に、自粛を強いられている人もいると思うんです。
そこで、応援したいと思うんだったら、好きなんだったら、その映画館やお店に足を運ばなきゃ、みたいなフルイの掛け方をしてほしくないんです。バロメーターにしてほしくないんです。

今となっては、映画館もお店も、営業しているし、そこに行ってお金を落とすことが良いように思えます。
また、自粛していることが意味がないことのようにも思えてしまうこともあります。
でも、一日でも早くこの事態を好転させたいという思いは一緒で、自粛も全然意味のないことではないと思うんです。どうかそれぞれ、それぞれのやり方を尊重しあえればと思います。

若かったり、健康だったりで、なかなか具体的には考えられないかもしれないけど、何事も経験なんてことはないんです、もう元には戻らないこともあるんです。
すぐ、忘れてしまいますけど。

というわけで、僕が映画館に行くのはもう少しだけ先になりました。どうかみなさまも、お気を付けて、健康な日々をお過ごし頂けたらと。

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