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漫画の「描き込み」から作成時間短縮について考える 

作成時間を短縮したい!

私は遅筆です。
・・・こう書くと変な響きがするのは私だけでしょうか?
話を戻します。
私は結構描くのが遅い方だと思っていて、原稿1pを仕上げるのに大体3~5時間かかります。
目安ですので、描く情報量が多くなると、一日まるまる潰すことも全然あります。
他の作家さんと、作成時間を比べる意味はあまりない(作成する状況・ジャンル・画風が違うため)と思っているのですが
「早く描けるってことは・・・たくさんマンガが描ける!!??」といったアホな考えも浮かんでくるわけです。

なぜ作成に時間がかかるのか?


とある方に私の作品を見た頂いた時に、絵にメリハリがないと意見を貰う事が出来ました。
私の作品はシリアスなシーンやコメディ的なシーンでも、描き込む狙いがある訳でもないのに、同じくらい描き込みをしていたのです。
シリアスなストーリーの中にコメディ的なシーンが入る場合。
読者に、このシーンはコメディだと意図が伝わらなければ読者は読みづらくなってしまいます。
全力で描きこめば、絵のクオリティは上がります。
しかし、それが作品の質を保証するものではないという事ですね。
今思うと、悪い描き込み方をしていました。

描き込みと作成時間


絵のメリハリというアドバイスから、余計な描き込みが作品の評価をブレさせる原因にもなるのだと、気付くことが出来ました。
漫画の絵作りは、意図を持って作っていくべきだと痛感しました。
それは描き込むことが悪い事ではないからです。
コメディ的なシーンでも、描き込むほど面白いという場合もあり、シリアスなシーンで手を抜くと笑える場合もあります。
だからこそ、シーンごとに描き込むどうか、意図を持たなくてはいけません。
意図を持って作成すれば
・時間の短縮ができる
・マンガの読みやすさにつながる
・作品自体のクオリティが上がる

というわけですね。なんか、良いことばっかで逆に胡散臭いです。

作成時間短縮のためのメリハリ。そのために実践していること。

私はこの頃、実践していることを書いていきます。
描き込みしてしまうのは、自分が描きこまない絵を描いたことが無いから、
言い方が悪いですが、手抜きをする方法を知らないからだと考えました。
自分がどれだけ手を抜いたら、人様にお見せするクオリティを保てなくなるのか?
そこをわかる様になれば、描き込みのメリハリもコントロールできるようになると思ったんです。
自分がどれだけお酒を飲めるのか知っておくみたいな感じです。知らんけど。
そこで、描きこまない事を意識して、この頃はマンガを作成しています。
↓こちらがアドバイス以前の絵。

やぶられた約束とはじまりの島7pより

そしてこちらがアドバイス以降↓

半年くらいの差が空いているので、線の質が変わってきているのですが、
わかりやすい所だと髪の毛の線を書かない、服の影を描きこまないなど意識をしています。線の数はだいぶ減っていると思います。

また製作時間を絞って描いてみたりもしました。
手を抜かないと描き切れない状況を作る為です。
短編でnoteにも上げております、エッセイ漫画の「クリスマスプレゼント」
こちらは、23日からクリスマスの公開に、間に合うように時間を設けて作っており、作業時間は通算で6時間ほどです。
短編が6ページなので、一枚一時間の計算です。
それがこちらになります↓

クリスマスプレゼント1p


クリスマスプレゼント6p

最初から最後まで、駆け足で作成しており、重要なページだけ描き込みがされています。
これはかなり極端ですが、自分の中で意識を変える練習ができたと思っています。有意義な実験でした。
良ければ別記事で、エッセイ漫画について気付いた事を、不慣れながら書いておりますので、暇で苦しい方はよかったら読んでみて下さい。

最後に


ここまで読んで頂いたあなたに、最大級のありがとうを送ります!
無断で。
私は元々、ネットが苦手で、SNSもほとんどやりません。
そんな私がnoteを始めた一つのきっかけが、自分の成長のために、披露する場を作る為でした。
やっぱり締め切りがある原稿が、練習として自分の腕前に一番効きます
新年始まってからは、なんとか更新が続いています。
これからもかじりついて行きたい所存。
それでは、GoodBye!!!


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