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Guzzle Pittのこと、其の二

ホームページとBBSの時代

前回のつづき、東京遠征ライブのことを書く前に、そこに至ったいきさつをちょっと書こうかと思います。

Guzzle Pittを結成して一年たった2001年春頃、公式ホームページを開設。この頃はまだSNSは登場していなくて、ホームページとBBS(掲示板)がオンラインのコミュニケーションの主なツールでした。

Guzzle Pittでホームページを開設して知ったのですが、当時ゲイ・インディーズと呼ばれるジャンル(?)というか括りがあって、専門のレーベルがあったり、東京ではそうした人たちだけのライブイベントも開催されているとのこと。そういったシーンで活動している人がGuzzle PittのBBSに書き込みしてくれたりしたことで横のつながりが生まれる様になります。

その中の1人ゲイシンガーの御大、屋良朝友さんが福岡にツアーでやってくる情報をネット知り、連絡をとってライブを見に行って、終演後一緒に酒を飲みに行って一気に仲良くなり、その後のSound Summitという自分がオーガナイズしたライブイベントの誕生につながっていきます。(Sound Summitの話はまたいつか書きますね)

そして同時期にネットでのやりとりで交流が生まれたのが、東京でGOLDEN ROSEというユニットで同様の活動をしていたNOBBYちゃんでした。
NOBBYちゃんは件のSound Summitの第一回目(2002年開催)にわざわざ観客として見に来てくれました。GOLDEN ROSEは当時サポートメンバーやダンサーもいる大所帯エンターテーメント集団だったので結局福岡に呼ぶことは叶わなかったのですが、いつか一緒に何かやりたいねという話をその頃からしていました。

2002年の第一回目のSound Summitより、左からREO、屋良さん、KURO、葛城悠さん、NOBBYちゃん、pyongchang


東京遠征への追い風

ここから前回のつづきです。
前回のnoteに福岡で音楽仲間だった大悟ちゃんが東京へ引っ越し、新宿のF.N.Vというライブハウスのスタッフになったことを書きましたが、そのことで東京でライブをする「場所」ができました。
メンバーと「やったー、東京でライブできるばい!」とはなったものの東京でGuzzle Pittを知ってる人なんてほとんど居ないので集客の目処がたちません。
そこで数少ない東京の知り合いだったNOBBYちゃんに対バンのお願いをしたところ、GOLDEN ROSEのような大掛かりなステージは無理だけど「のびぃトだいごわい」という小編成ユニットで対バンしてくれる事に。
加えて福岡から音楽仲間の響子とギターのnao♪さんによるユニット「響」も参加することになり合計3組。「ポニカスキップ〜お江戸へ行くの巻〜」いよいよ実現の運びとなりました。

当時のフライヤー、pyongchangめちゃ嫌がってたなー。(笑)

更にライブの翌日、福岡の人気店FORWARDが新宿2丁目で出張営業することになり、その週末は我々含めて10人以上の九州人が上京!
更に更に数年前から始めていたホームページやBBS、そして何よりこの年一大ブームとなったmixiの登場により東京の知り合いが一気に増え、心配していた集客も目処がたち、これも大きな追い風のひとつとなりました。いやほんとmixiの登場は大きかったです。

2曲ほど「のびぃトだいごわい」のゆうさんにピアノでサポートしてもらいました。

そんなわけでライブはF.N.V.の集客レコードを作る大盛況!いろんな追い風があったとはいえありがたいことです。下の動画は当時そういったインディーズを取り上げるWEB番組を作っていたTOSくんがライブ当日取材に来て制作してくれた動画です。


Dr.HBとの出会い

そしてこの時、その後Guzzle PittのCD制作のプロデューサーとなり、我々が勝手に第4のメンバーと思っているDr.HBさんがライブを観に来てくれていました。
Dr.HBさんはもともとpyongchangが友達で「いつかCDを作る時にプロデュースしてね」とお願いしていたプロミュージシャン。で、この東京初遠征ライブの時に招待して聴いてもらったら「思ってたより良い曲いっぱいあるじゃない!CD作ろうよ」と言ってくれました。
そしてこのライブの翌日、同じく新宿にあった太Q児というバーでGuzzle Pittミニライブをしたのですが、そこにもDr.HBさん来てくれてライブ後セッションして遊んだり。その後の長いつきあいのはじまりとなりました。

アルバム「HOME」レコーディング開始

2005年になり結成後5年間の活動の集大成としていよいよCDの制作に取り掛かりました。
前年の東京遠征で協力を約束してくれたDr.HBが来福してpyongchangがやっていたバーplan-bの開いてない昼間の時間を使って連日のレコーディング。
2/21〜4/9まで、ほぼ合宿の様な日々で当時Guzzle Pittのホームページ内のいちコーナーだった「バンマス日記」にその模様を詳細に書いていました。
それをまとめてプリントし、その後のレコ発ライブで来場者に配布したものがあるので添付しておきます。興味ある方はご覧ください。ものすごい文章量なのでホントに時間のある時にどうぞ。
当時の自分の文体がちょっとオネエ入ってるのが気持ち悪いです。(汗)

こうして出来上がったのがアルバム「HOME」とミニアルバム「君に届かないラヴソング」です。
当初一枚のアルバムにする予定だったのですが、アルバムに収めるにはちょっと個性が強い4曲を外し、それを「君に届かないラヴソング」にまとめて収録、それ以外を「HOME」に収録することに。この曲の選定や曲順もかなりみんなで頭を悩ませましたねえ。
実は2002年nao♪さん在籍時にMTR(マルチトラックレコーダー)で宅録して作ったCD「Standard」というのがあって(現在は廃盤)そこには初期のオリジナルStandardとLonely & Lovelyを入れていたのでこの時の選曲からは外していました。その後どちらもDr.HBプロデュースの下レコーディングしなおす事になるのですが。

現在アルバム「HOME」とミニアルバム「君に届かないラヴソング」はサブスクやYouTubeで聴けるので、それを聴きながら上のバンマス日記を読むのも面白いかもしれません。
視聴、ダウンロードは下記からどうぞ。
注;「君に届かないラヴソング」は「Mini Album Collection」の1〜4曲目です。


CD出しましたけどナニか?

そして最初のフルアルバム「HOME」とミニアルバム「君に届かないラヴソング」が完成。そのレコ発ライブを6月にライブ喫茶「照和」で開催。ライブにはレコーディングに参加してくれたDr.HBはじめnao♪さん、金ちゃんをサポートメンバーとして迎え、響子、とんちピクルスをゲストとして招いて開催しました。
その後節目のライブでは欠かせないサポートメンバーがこの時に固まった感じです。

ポスターも照和の階段で撮影しました。

このレコ発ライブは現在YouTubeでフル尺で見ることができます。こちらもお時間ある時にどうぞ。

結成5年で大きな一区切りをつけたGuzzle Pitt。さあこれから頑張ってライブしてCDを売るぞー!というそのタイミングでバンド結成以来最大のピンチを迎えることになります。

つづく


前回の記事「Guzzle Pittのこと、其の一」はコチラ


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