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高知の牧野植物園へ行って来ました

 四国旅行で徳島、高知、松山と周って来ました。高知ではあいにくの雨の中、牧野植物園へ行ってきましたので軽く紹介します。

 牧野植物園は高知県立の植物園で、五台山という山の上にあります。JRの高知駅からバスで30分くらいで行けます。通常の植物園との違いは、何といっても牧野富太郎記念館があることです(高知県出身の植物学者で、今、放送されている朝ドラの主人公)。

 園内は、らんまんで紹介された植物がすぐに分かるようになっていたり、植物の横に牧野富太郎の植物図(一部の植物のみ)があったりと、朝ドラと植物が好きな人には嬉しいおもてなしがされています。

「らんまんで紹介されました」の目印
牧野富太郎の植物図

 植物園は山の上にあるため、結構なアップダウンがあります。でも、疲れたらレストランやカフェで一休みできます。私が行った日には、アジサイ、サツキ、ユリ、バラ、ナデシコ、キリンソウ、バラ、ハナショウブ、ヒメコウホネ、ウツボグサ等々、色々な花が咲いていました。葉の赤いアジサイも有りました。ネットで調べたところ、「清澄沢というヤマアジサイの遺伝子が入っている改良品種に多い」とのことでした。

キリンソウ


葉の赤いアジサイ


 牧野富太郎記念館は、牧野富太郎の一生(子供の頃から晩年まで)の出来事がよく分かるような展示になっています。植物図や写真、牧野図鑑等もありました。その中で、私が一番印象に残ったのは、下の写真です。記念館に入ってすぐに展示されている牧野富太郎の写真とメッセージです。このメッセージには強い共感を得ました。日々の生活では自然から遠ざかって生きている人が多い時代ですが、人は自然の中に生き、自然の中で生かされています。大雨や台風のように人に被害を与える気象現象も自然現象の一部ですが、人を含む全ての生き物を育んでいるのも地球の自然です。自然に触れて、自然から何かを感じることは有意義で人生を豊かにしてくれる、と私も思います。

牧野富太郎の写真とメッセージ(写真の右)
メッセージ拡大

人の一生で、自然に親しむということほど有益なことはありません。
人間はもともと自然の一員なのですから、自然にとけこんでこそ、
はじめて生きているよろこびを感ずることができるのだと思います。
自然に親しむためには、まずおのれを捨てて自然のなかに飛び込んでいくことです。
そしてわたしたちの目に映じ、耳に聞こえ、はだに感ずるものをすなおに観察し、そこから多くのことを学びとることです。

牧野植物園、牧野富太郎博士メッセージ

 展示を見ながら進んで行くと、少しビックリする展示が目に入りました。リアル過ぎてビックリしました。おそらく、実寸で製作されていると思います。昭和の雰囲気も感じますね.。

晩年の牧野富太郎①
晩年の牧野富太郎②(①を横から見た写真)

 朝ドラらんまんに出演中の神木隆之介さんと浜辺美波さんのサインも展示されていました。

神木隆之介さんのサイン(右に少し見えているのが浜辺美波さんのサイン)

 園内にはショップもあって、牧野富太郎が描いた植物画、植物画のクリアファイル、植物画カレンダーも売ってました(もちろんお菓子もあります)。
 
 高知は遠いように感じますが、岡山駅から特急南風で約2時間半です(遠方の方は飛行機でどうぞ)。朝ドラ好きな方、植物好きな方は是非どうぞ。植物園と記念館を一通り見ると3~4時間程度です。マニアの方でじっくり見たい方は1日楽しめます。
 四国のグルメ情報ですが、鯛で出汁をとった鯛塩ラーメンがお勧めです(四国ならどこでも食べられます)。松山の鯛めしもお勧めです。


【四国旅行の追加情報】
 高知の後に松山へ行き、noteで知り合った気象予報士の田中勇作さんと会って来ました(noteで知り合った人に会うのは今回が初めてでした)。今、田中さんはNHKの天気予報を担当して頑張っています(今年で2年目)。朝、ホテルで実際にTVで天気予報を見ましたが、落ち着いた話しぶりで分かりやすく情報を伝えていて感心しました。しかし、朝の短時間の予報を伝えるために深夜に起きて準備(気象データの確認と天気の予報から使用する映像、図の選択、話す原稿といった台本作りまで一人でやっている)しているそうです。なので、皆さん、天気予報を見る際は、感謝の気持ちを持ってしっかり見ましょう!。

以上