すごく評判の良い方が亡くなりました。突然死だったようです。
直接お会いしたことはないのですが、ワタシの友人がよくワタシの前でその方のお話を楽しそうにしてました。本当に人柄も良く、いつも体を張って守ってくれる頼れる上司だったそうです。恩人とすら言ってました。

しばらく会っていなかったようですが、仲間内から元気でバリバリやっているという話は聞いていたそうです。

ワタシも「そんな頼りがいのある良い人が一度でも上司だったのであれば、自分の人生もだいぶ変わっただろうな」と思うくらい、会ったことが無くても分かるくらい、伝わってくる人でした。

友人がその方に、面白い人間がいると言ってワタシのことやワタシのエピソードを話すと、食いつくように聞いて、「めちゃくちゃ楽しいそうな人じゃん！そんな人いるの！？」と言って会ったことも無いワタシのことをなぜか自分のお気に入りにしてくれたという話もありました。

ですから、会ったことは無い他人、ただの友人の元上司、であったにも関わらず、すごく身近に感じる楽しい話満載の人でした。

そんな方がこの世を去ったと聞けば、本当に残念でなりません。
いろんな人から慕われ、本当にいろんな人を大切にし、そして大切にされていた人です。

なぜ、そんな良い方が、亡くならねばならないのでしょう？
なぜ、そんな珍しいくらい人望と良識のある方が、この世から居なくならねばならないのでしょう？

ワタシはこの世は世知辛いと思ってますし、生きづらいと思ってますし、なかなか世の中良い人なんていやしないと思うくらい、他人に対して不信感を持って生きてきた人生です。

そんな中、「ああ、こんな素晴らしい人がいるんだ！こんな人にはもっと長生きしてもらって、もっといろんな人を幸せにしてほしいな！人類の財産だ！こういう人こそもっと増えるべきだし、見本となる人格者だ！」とまで思っていた周りを笑顔にして、会ったこともない人にまで影響を与えるくらいの方が、こつ然と…。

この世は厳しすぎやしませんか？
なぜなんですか？
神様。
もし神様がいるのであれば、お聞きしたい。
なぜ、まっとうな人間があっさり死んでしまうんですか？
世の中そういうものだからですか？
運命だからですか？
生まれてくる前から決まっていた契約だからですか？
なぜ、助けないのですか？
なぜ、生かさないのですか？
なぜ、こんな不条理に満ちているのですか？
なぜですか？
なぜですか？

悲しいですけど、ここまでにしましょう。
彼は周りを楽しませる、笑顔にさせる、元気づけることをモットーにいつも明るく生きてきたそうです。
そんな偉大な彼は、周りがざわついたり、悲しみや嘆きにくれることを望まないかもしれません。
ワタシに出来ることは、その方の訃報を聞いて落ち込んでいる友人に寄り添うことかもしれません。
わからないですけどね…。
わからないです…。

「死」というものを受け入れることが難しいです。
ワタシを可愛がってくれた身近な人の「死」をこれまでも何度も目にしてきました。
絶対に人間より先に死んでしまうペットや可愛がっていた野良猫の「死」だって受け入れがたかった。

「死」とは何でしょうか？
終わりですか？
それとも何かの始まりですか？
わからない。
子どもですかねワタシは。
いくつになっても理解できないんです。

この人の「魂」はどこに行くんだろうって。
「魂」なんてそもそもあるのかなって。
死んだら「無」ですか？
「無」かもしれませんね。
でも、もし「魂」なるものがどこかに行ってしまったり転生するのであれば、そこで幸せになってほしいですね。
またみんなを笑顔にしてくれるような「魂」なんでしょうね、きっと。
そう思いたいです。

さーて。
寝よう。
寝て起きたら、明日からはまたふざけて楽しく生きよう。

悲しいけれど、それしか無いんだ。