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最近の読書日記

・たゆたえども沈まず 原田マハ著

・美しき愚かものたちのタブロー 原田マハ著

・リーチ先生 原田マハ著

・明治日本散策東京・日光 エミール・ギメ著

立て続けに4冊読んだ。先に断っておくと私は原田マハ、森見登美彦作品を偏愛しているので、読書内容はとても偏る。

「たゆたえども沈まず」と「美しき愚かものたちのタブロー」には、西洋美術を日本に広めようとした林忠正と松方幸次郎が登場し、同じ「たゆたえども沈まず」と「リーチ先生」では、日本に魅了された西洋人ゴッホ兄弟とバーナード・リーチが物語の鍵を握る。フランス国立ギメ東洋美術館の前身である博物館を創設したエミール・ギメは、鎖国明けの日本を興味深く旅し、軽やかな旅行記を記している。

隣の芝は青いというが、日本と西洋、遠く離れた国の芸術、文化にそれぞれが取り憑かれるように魅了されてしまうのは、自国にない斬新さと鮮度ゆえなのだろうか。日本人にとっては庶民的だった浮世絵がヨーロッパでは崇拝され、日本人は西洋の新しい画法に羨望する。お互いないものねだりなのか。今の日本だって浮世絵の展示会よりルーヴル美術館展のほうが人でごった返すし。かくいう私も、フランス美術に憧れて美術史を学び始め、その流れでフランスの画家たちに大きな影響を与えたという浮世絵にも興味を持ち、結局日本文化史も学んだ。きっと西洋美術史を勉強していなかったら、今でも浮世絵のことはスルーしていただろうな、と思う。芸術に限らず、素晴らしいものが身近にありすぎて気づいていないことは思っているよりも多くあるのかもしれない。

別の視点を持つとか、客観的に物事を見られれば1番なのだけれど、私にはまだまだ難しいから、外野がやいのやいの言うな!と思わずに、素直に外からの意見はまず聞こう。そして、枠を作らずにこれからもどんどん新しい知見を広めていきたいな。


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yuki

学生時代フランスに傾倒。 長年身を置いたアパレル業界から離れ、今は海外向けのサブスクリプションサービスのプランナーをしています。好きなことは野球、ファッション、食、美術史、フランス、文化史、幅広く資金不足。日々のあれこれとファッションのこと。人生を模索するアラサー。
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