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明日は立春(日めくりをめくる)

今年は日めくりカレンダーに挑戦している。今まで1年間めくれたことがない日めくり。今年のは別格。

今日は、節分かぁ
明日をチラ見。わお!春!!

今日は朝からめちゃくちゃ寒いけど、もうすぐ春かぁ。

買いものに行って、近所のドラッグストアで、お刺し身がこぼれ出そうな恵方巻を見かけて、つい。。。節分だし、季節の節目だし、何をするにもまずはお腹を満たすことが大切だしと、特に考えなくてもいい、ちょっと贅沢なものを買うための言い訳を頭に思い浮かべながらレジへ。

そうなんです。富山は、スーパー、ドラッグストア、近所で売ってるお刺し身が安くておいしい。そこら辺で手に入るお米もおいしい。ありがたい。

(もし、富山にお越しの際は、富山駅近くの、さんじゅうまる、という居酒屋の、焼きおにぎりをぜひ!
丁寧にじっくり焼かれた、とろける焼きおにぎり。また絶対食べに行きたい!!)

そんな富山に「山と草木」というアーティストがおられる。この日めくりカレンダーは、山と草木さん作。

日替わりの絵は、消しゴムハンコで、どれもこれも、一つずつ手作りされたもの。「わたしのまちの365日」ということで、富山にちなんだ風景や日常が日替わりで楽しめる。

こんなに毎日、めくるのが楽しい日めくりに初めて出会った。

山と草木さんのアイデアはいつも、凛としていて優しくて楽しい。

1年半前。つい1年半前なのに、随分遠い昔のように思う今日このごろ。
流行り病で、自分が住む町からも出てはいけないような、目に見えない息苦しい囲いを感じていた頃。

何かをしようと思っても、すべて先の見えない、キャンセル、延期、中止。仕事に出ればすることは消毒消毒消毒。気分転換に外へ出る機会がことごとく無くなっていたときだった。

「羊のオブジェを作って、その羊が代わりに富山県内を旅する、その様子を配信していきます。」というワークショップの情報にグギづけになった。

何度か行ったことのある、田舎には珍しい雑貨屋さんの案内。

まだ不要不急の外出は控えて、出歩くのは危険ですよ!と言われている中、みんなが作った羊のオブジェを持って旅して回って、その様子を発信してくれるって!

これはもう天の恵み。行きたい。何かが変わるかもしれない。変わらないかもしれないけど。

急に自分の体に、久しぶりに温かい血が流れた気がした。

たまたま隣りにいた夫氏に、その内容を見せて、一緒に行く?と誘ったら、じっと内容を読んで、ボソッと「行く」と返事が返ってきた。

山と草木さんとの出会いは、そんな風に始まった。

昨年2021の羊は、昨年の春に家に帰ってきていて、今年の2022羊は、まだ旅の途中。2021羊と一緒に、春になったら帰ってくる2022羊を待ってます。

最近では、いつ引いても大吉の出る、おみくじエッセイに癒やされている。何を引いても大吉。

コンビニではがきサイズのエッセイを印刷できる。どれを選んでも大吉。

ふと高校の頃に、姪っ子が泣いてぐずっている時に、義姉(姪っ子の母)が「おんぶかな?抱っこかな?」と質問した時の衝撃を思い出した。

泣いてぐずって困らせているのに、おんぶか抱っこ、どっちにしても天国やん!
怒られないのか!
ぐずってもいいのか!!

泣きながら「抱っこ」と答えて、本当に抱っこをしてもらっても不貞腐れている姪っ子。
その姿を唖然としてぼーっとみつめながら、平和な世界があるもんなんやね、そういうのいいな〜と思った。

その姪っ子は、20歳を過ぎて、働き始めてから久しぶりに会った時に、口数少なく紅茶を入れてくれて、ちょっとだけニコッとしていた。

いろいろあったとは思うけど、平和な抱っこの延長に、平和な紅茶があったんだろうなと思う。

今も、だけど、今だけじゃなく、先々まで続く平和、それを実際に言葉や行動や形にするには、周りからの圧力に屈しない凛々しさもいるし、体力もいる。

山と草木さんは、そんな凛々しく優しい香りのするアイデアで溢れている。


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