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カーリング沼の住人が気になったおすすめ記事7選

北京オリンピックの閉幕後、いろんなメディアや人からカーリングに関する記事が発信されています。事実を伝えるニュースから、意見を発信しているもの、オリンピックでの戦いを分析しているものなど、いろいろな見方があり、読んでいても実に興味深いものばかりです。

今回は、そんな中で僕が個人的に読んでいて心に残ったもの、興味を惹かれたものなどをいくつかピックアップしてみようと思っています。

おっと、その前にお礼を。
僕自身の思いを綴った記事は多くの方に読んでいただけたようで、SNSなどを通じてたくさんの反応もいただきました。本当にありがとうございます!

では、本題にいきます。

カーリング界が SNS でさらに盛り上がった!

note のプロデューサーでもある徳力さんの記事。

北京オリンピックでの、JCA(日本カーリング協会)のSNS 活用の取り組みについて、細やかに解説されています。日本における今回のカーリングの盛り上がりは、ロコ・ソラーレのメンバーの活躍があったのはもちろんですが、「#カーリング沼」と銘打って展開された JCA のキャンペーンの功績も盛り上がりにブーストをかけたことは間違いありません。

この記事にも書かれているように、カーリング沼の取り組みは、ロコが勝ち進むのに比例して人気コンテンツになり、現役選手などを交えた YouTube ライブ配信は、カーリングへの興味を持ってもらうための "強力なきっかけ" になったはずです。

SNSならではの情報の新鮮さ、ファンや関係者の反応の可視化などを活かして、カーリング界のみならずスポーツ界全体にとっても非常にヒントになる内容が丁寧に書かれていますので、必読です。

カーリング界の現実には厳しい視点も大切

スポーツライターとして活躍されている竹田聡一郎さんの記事。

この記事は日本のカーリング界を取り巻く環境や現状に対して、少し手厳しい印象で書かれています。ただ、批判するというわけではなく「もっと危機感を持ってカーリング界を変えていく、盛り上げていく努力をしないといけないよね!」という論調なので、こういう意見は非常に大切にすべきだと思います。

日本のカーリングがまだまだ野球やサッカーなど他のスポーツに比べ、知名度もビジネス性も乏しいのは紛れもない事実。ロコ・ソラーレの努力を無駄にしないためにも、もっと考え、やることはたくさんあると改めて考えさせられました。

ちなみに、こちらも同じく竹田さんの書かれた記事です。上の記事よりももう少し深堀されたような内容で、競技そのもの、ファン、メディアなどいろいろな視点から解説されています。

北京でのベストシーンにはいろんな見方がある

こちらの記事は、ロコ・ソラーレのメンバー、ライバル選手、データ分析のプロがそれぞれに選んだ北京でのベストシーンについて解説されています。

ここでピックアップされているシーンは、どれも印象に残っているものだったのですが、中でも北海道大学の山本雅人教授のデータ分析に基づいた見方は興味深かったですね。

戦況ごとに変わっていく勝率を見ていると、カーリングの一投に掛けられる重みがひしひしと伝わってくるようでした。

ストーンを投じるごとにこんなに変動する勝率!

ちなみに、僕の個人的ベストシーンは、準決勝スイス戦第5エンドの藤澤選手のダブルテイクアウトで、4点のビッグエンドを演じたシーンです。このハイライト動画の 2:30 あたりから。

ロコ・ソラーレは名言製造機!?

この記事では、ロコ・ソラーレのメンバーが五輪期間中から帰国後の会見にかけて語った心に響く言葉がピックアップされています。

この言葉たちを読んで改めて感じたのは、どんな状況でも彼女たちがポジティブであるということ。そして、いつも個人の集合体であるチームを意識して行動、発言をしているということです。

この中でも特に多くピックアップされているのが知那美選手の言葉ですが、彼女の言葉の表現力は素晴らしいの一言ですね。相手に伝わること、自分たちを上手く表現できることをいつも意識して言葉を丁寧に選んでいるような印象を受けます。

でも、やっぱり彼女たちがこうした言葉を生み出せる背景には、圧倒的な努力と、カーリングに対する熱い思い、いろいろな苦しみや壁を乗り越えてきたからこそなんだろうと思います。

カーリング精神の美しさここにあり!

この記事は、カナダの公共放送である CBC が、日本とカナダとのあるシーンを五輪の名場面に選んだというニュースです。その名場面というのがこちら。

予選敗退覚悟から一転、日本の準決勝進出が決まった直後、カナダのレジェンド選手であるジェニファー・ジョーンズ選手が、日本の藤澤五月、吉田知那美選手のもとに歩み寄り、ハグを交わすシーンです。

この時に掛けられた言葉を、銀メダル獲得後の会見で知那美選手はこう話していました。

「あなたたちなら大丈夫。ちゃんと戦える。応援しているから頑張るんだよ」

日本の準決勝進出によって、カナダにとっては予選敗退が決まった直後であったにも関わらず、日本を心から祝福し、エールを送ってくれる JJ の姿には、世界中から感動の声が集まったようです。ここに国境も、年齢も、言葉の壁も超えたカーリング界に根付く美しい文化を垣間見れた気がして、ものすごく嬉しくなりました。

この言葉があったおかげで、彼女たちは気持ちを切り替えて準決勝でスイスに勝利し、決勝という舞台に辿り着けたと言っても過言ではないかもしれません。

ロコ・ソラーレが存在する理由

この記事では、メディアなどではあまり報じられることのない、ロコ・ソラーレがここまで大きな存在になれた理由が書かれています。

彼女たちの周りには、常呂をカーリングを作り上げてくれた人々や、惜しみない応援を送ってくれる人々、たくさんの協力をしてくれる人々などの存在があったことがよく分かります。

きっと、このうちのどれか一つでも欠けていれば、今のロコ・ソラーレは存在していなかったでしょう。カーリングの技術やチーム力だけでなく、ロコ・ソラーレというチームは多くの人に支えられているんですね。

北京での銀メダルは次世代の確かな目標に

こちらもスポーツライター竹田さんの記事。

藤澤五月選手が「五輪で金メダルを取ることがもう夢ではない。実際に起こりえる目標になった意味では、日本のカーリング界にとって大きな一日」と決勝後に語ったように、 ここに登場する「SC軽井沢クラブJr.女子チーム」を始め、多くの日本のカーラーにとって、ロコ・ソラーレの活躍は刺激になったことでしょう。それと同時に、夢が現実に変わった瞬間でもあったかもしれません。

ここから日本のカーリング界はもっと存在感を増していくはずですし、次世代も着々と力を着けているんだという希望を持てる内容です。

ということで

僕が読んだ中で、気になった、印象に残った記事をいくつかご紹介してみました。ここには紹介していない記事もまだありますが、どれもそれぞれに違った視点で書かれていて興味深いものばかりです。

また、こうしてカーリングに関する記事が多く発信されることは、カーリングを文化として定着させる上では非常に大切なことだと思っているので、たくさんの記事に触れられること自体が幸せなことですね。

まずは、4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて日本のカーリング界がどう変化していくのか、もちろん自分にできることはしながら、楽しみにしておきたいと思います。

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