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チャリティー展に参加しました

能登半島地震被災動物支援チャリティー展のご報告です

新年明けてすぐに酷い災害が起こりました。
近所のスーパーなどでもすぐに募金が開始され、我が家でも協力させて頂きました。他に私に出来る事はないだろうかと思っていた矢先、東日本橋の猫のギャラリー『ねこの引出し』様が被災動物への支援チャリティー展を企画して下さったので私も参加させて頂く事にしました。
人が困っているように犬や猫たちも困っていて、そんな彼らを助けてくれる人たちへの支援という事になります。犬猫だけでなく飼い主にとっても助けになるのではないでしょうか。
事後報告になりますが、昨年一年間展示をお休みしていた私の久しぶりの展示がこちらでしたのでご報告いたします。


能登半島地震被災支援チャリティー展

2024年2月9日〜2月25日まで開催されました。
収益の50%を被災動物活動関係に寄付されるものです。
結果、展示作品の約8割がお迎えされたそうです。そちらとは別にギャラリーに設置された募金箱等にもたくさんのお気持ちが集まったとの事でした。
足をお運び下さった皆さま、どうもありがとうございました。

久しぶりの展示でした

企画してすぐにたくさんの素晴らしい作家さんたちが集まったのは「ねこの引出し」様だからこそだと思いました。私も参加させて頂く事になったものの、落ち着いてメンバーを見たらこの中に混ざって大丈夫だろうかと不安になりました。展示自体が久しぶりだったので緊張が半端なかったです。
何が必要なんだっけ?と展示のやり方もすっかり忘れていたのですから。色々を思い出すまで(@_@)こんな感じでした。
作品を送った時にはせっかく展示に参加させて貰えたのにちっとも協力出来なかったらどうしよう…面目ない…そのスペースで他の人の展示が出来たかもしれないのに…とかダークサイドに心が持っていかれそうになりましたが、大変ありがたい事に早々に私の展示作品は全てお迎え先が決まったと報告を受けました。
自分の作品を選んで下さる事。大切なお金を出してまで欲しいと思って下さる事。この嬉しさ、喜びも久しぶりに思い出しました。
本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。
「くろぽちさんを待ってた方がたくさんいらしたのでは?」というオーナー様からの言葉も大変嬉しかったです。

原画「枝垂れ桜の下で」

今日はここで一日過ごすことに決めました

2023年制作
明るい作品を出したいなと思い、こちらを選びました。
ふわりと揺れる枝垂れ桜と水面のに映る色が気に入っています。
私の描く猫は孤独になりがちですが、それはひとりの時間の心地良さが好きだからかもしれません。そして猫も実際そういう子多いですからね。

自分だけの時間

原画「冬の朝」

空気も凍るこんな朝、ぼくは嫌いじゃないんだ

2019年制作
これはなんかお気に入りで販売する予定もなくずっと手元に置いていた物です。
だからって飾っていたわけではなく、ファイルに入れて時々見ながら保管していました。
チャリティー展なので過去作品でもいいですよと言われた時にそのファイルを引っ張り出してどれを候補にしようかとあれこれ眺めていた時に、ふと目が合ったのです。きっと「そろそろぼくを明るい所に出してよ」と言ってきたのかもしれません。いつまでもこんなところに仕舞い込んでないで。もういいんじゃない?もう十分一緒にいたでしょう?そろそろ僕を飾ってくれる人を探して頂戴よ。と。ごめんね今まで閉じ込めて。誰かの家で朝を迎えてくれていると嬉しいな。

この顔が好きだったのかも

半立体のミニ原画「花冠」「やまびこ」

花冠
やまびこ

久しぶりの展示だしせっかくだから新作も出したいなと思っていたところ手のひらサイズのミニ額が出てきたのでこれなら間に合うと2点描きました。
以前から実際に立体にした方が遠近感出るだろうなぁと思っていて今回の小さい作品から試しにやってみたところ、想像より可愛くてテンションが上がりました。それぞれ三層になっています。画面越しでは立体感が伝わり辛いのですが実際に見るとかなり奥行きを感じられると思います。好評だったのでこの半立体の作品はこれからも時々描いていきたいと思っています。
こちらの2点は小さい為ご購入後のお持ち帰り可にしていたのですがお客様やギャラリーのオーナー様のお心遣いにより後で観に来て下さる方の為にと会期終了まで展示させて頂いておりました。おかげで展示に来て下さった他の方にも観て頂く事が出来てとても嬉しかったです。ありがとうございました。

ポストカードや過去の絵本など

春セット

新しいポストカードや過去の絵本も並べました。お手にとって下さった皆様ありがとうございました。私は物語を書くのが好きなので、絵本を読んで頂ける事が本当に本当に嬉しいのです。私の頭の中に存在する猫の世界を一緒に回って貰えるのが楽しいのかもしれません。私の中に住んでいる猫たちを知って貰えるのが嬉しいのかもしれません。

しおりにもなる!名刺

「何を用意しなくちゃいけないんだっけ?」とぐるぐる(@_@)考えている最中で名刺が必要な事に気がつきました。これまでは白黒のすごくシンプルな名刺だったのですがせっかくなので新しくしようと思い立ち「どういう名刺が良いのかな?」と名刺の目的を改めて考えました。名刺って貰って来ても仕舞い込んじゃう事が多いなぁ、でもなるべく長く目にして欲しいアイテムだよなぁと考えた末にその時の鞄に入っている読みかけの本や手帳にサクッと挟んで広げた時にチラッとでも目にして貰えるといいなと栞という形にしてみました。名刺の形のままで栞にして貰ってもいいのですが、人の名刺を栞として使うのに抵抗がある人もいるかもしれない(私がそうだった)ので、予め栞になる事前提の名刺にしました。そうすれば罪悪感もなく栞として使って貰えるかもしれないなと。
そうして用意した名刺は最終日に伺った時にはすっからかんになっていました。

表側
裏側
こうやって使って欲しいな

チャリティー展が終わって

展示をしなかった一年の間に色々な事を忘れていました。
展示に必要なアイテムや手順という現実的な事はもちろんですが、展示をする前の緊張感や不安感。この不安感は体感的に以前より遥かに増していて、私の作品が売れなくてもせめてお客様を集めるくらいはしないととお世話になっている動物病院にもお願いしてDMを置かせて頂きました。これまでの自分では考えられない発想でした。
そして作品を観にわざわざ足を運んで下さる事や大切なお金を私の作品に払ってまで欲しいと思って貰える事の喜び、嬉しさ、ありがたさ。それはありがとう以上の気持ちでした。

数年前に初めて展示をした時にも思いましたが、自分の作品は自分が一番好きだと思ってた。でも違った。私以上に作品を好きだと思って下さる方がいらっしゃるのだと知った時の感動はなんと言えばいいのでしょうか。お金の事をあまり言うのも無粋かもしれませんが、お金はとても大切です。それがないと生きていけませんから。なのにその大切なお金を使ってまで私の作品をお迎えして下さる方がいらっしゃるとは当時思いもしなかった。私の身内ならわかりますよ?だいぶ贔屓目で見てくれるでしょうし「上手ね〜」って小さい子を褒めるかのように褒めてくれるでしょう。気のいい親戚ならお小遣いもくれるかもしれません。でも私になんの親しみも義理もないはじめましての人たちがお迎えして下さるのを目にした時の衝撃と言ったら。「もしかしてこの人、生き別れの家族?」と思ってしまうくらい信じられなかったのです。
あの時の気持ちを今回改めて思い出しました。とにかく、感謝の気持ちでいっぱいです。

皆様のおかげでチャリティー展の目的である災害動物支援の寄付金も集まり、オーナー様が手続きをして下さいました。
被災地の方々や犬猫達が1日も早く穏やかな日常生活を取り戻せますように。

以上、チャリティー展のご報告でした。

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