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リザイリエント・クイーン。

やぁ、いらっしゃい。土曜日だよ、楽しかったかい?

手が凍りつくようだよ、寒い。
冬は本当にコレがつらいんだ。

動かない指、温まらないお部屋。
いやぁ、おうちでお仕事してもいいかしら。

素敵な女性。


M氏はnoteで知り合った女性。

日々、勤めながら記事の執筆も頑張っている。
一言でいうと、とても素直で前向きな性格が見て取れる。

ただし、この一言で済ませるには余りに惜しい。

私のnoteの人物録はその人の過去と向き合うことで、
構成されていく。

中身が詳細であればあるほど、詳細にダイブ出来る。
触れてはいけないところであろうか。

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いや、本人が書いている内容。
相応の意思をもって発信しているのだろう。

一読者としてそう考える。

100人いれば100人の人生があり、
多くの人が転機を迎え、今がある。

苦悩もあり、幸せもある。

ポジティブで上昇志向。
あくまでこれは一側面、それでも際立った眩しさを感じずにはいられない。

そんな彼女を知ってもらいたい。
今日も、新たな歴史がはじまる。

突然の絶望。


M氏の20代の頃「しあわせ」。

結婚してマイホームを持ち、お金に困ることなく生活すること。
世間一般に言われるしあわせそうな家庭。

細やかなもの。
苦しい人生は歩みたくない、不幸にはなりたくない。

誰しもが思う幸せの定義の枠に入るだろう。

せっかくこの世に生まれ落ちた奇跡の命、
不幸であっていいはずがない。

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しかし、ある日。
突如として異変が訪れる。

「左足が…動かない?」

病院で勤務し、普段と変わらず何気ない日常。
突如として、原因不明・治療法なしの病気。

左足が不自由になり、生活が一変する。

「泣き言は言わない。また歩けるようになりたい」

その一心でリハビリに励む。
期間でいうなら半年間、心の経過は幾星霜。

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心が砕けてしまう。

「うつ病」

M氏は左足に続き、心まで奪われてしまう。
一向に治らない左足。

何故治らない?いや、そもそも原因は?
回答なんてないんだ、原因不明に理由はつけられない。

やらねば治らない、やってるのに治らない。
先の見えない長い旅に彼女の心が折れる事に時間はかからなかった。

10年、要した。

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対人恐怖症。
左足は治らない、ただ10年の歳月は心を再形成。

うつを脱する。

「さぁ、これからなんだ」

車椅子の上で再起を図る。
もう一度、前を向こう。進まなきゃいけない。

そう思い、奮い立ったM氏。
そこに不幸が重なる、右腕の上腕二頭筋を断裂。

更にその術後が良くなかった。
右手が動かない…どうして。

見えない希望。


その頃、38歳。過去に考えた「幸せ」ってなんだったろう。
何だか凄く遠くの存在のよう。

幾度そう考えたのだろう、
こんな理不尽な連続であっていいはずがない

M氏は折れない。折れる訳にはいかない。

治療に専念し、リハビリを重ねていく。
主治医、スタッフ。共に協力的で徐々にではあるが、右手が動く。

その頃、左足がわずかに動くようになっていた。

「きっと、また動けるようになる」

希望は体を巡り、心にはずみを与えてくれる。
ただただ体を治したい。M氏の努力は重なっていく。

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・・・乳がんだった。

運命はどれだけ重荷を課すのか。
何度も死ぬことを考えていたのに、本当に死ぬかもしれないと思った。

どれだけ悩んで来たんだろう。
どれだけ理不尽に葛藤してきたんだろう。
どれだけ諦めそうになったんだろう。

考えにたどり着く。

「私は生きたいんだ」

死をリアルに想像した時、
生の眩しさを知る。

「もっと人生を楽しみたい!」

乳がんの事実はショックだったし、
多くの涙を流したことだろう。

それでも生きたい。
そう願い、M氏は治療を諦めない。

不幸中の幸いというのだろうか。
放射線治療も化学療法も免れ、どんどん元気になっていくことになる。

アドバーシティ・サークル。


発症から15年。
右手は完治し、乳がんも克服。

現在は幸いにして病院の雇用先が見つかり、
そこで勤務することになる。

苦悩の連続だった。

体の不自由と闘病。
そして社会復帰。

現在の職場の前にひとつ勤務先があった。
そこではいじめにあう事もあり、1年勤めたところ退職。

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色々困難の多い人生。
比較するものじゃないが、予想外はいつだって起こりうる。

泣いているだけじゃ何一つ変わらない。
変わりたい、生きたいという意思は自分にしか持つことが出来ない。

逆境が渦巻き、円を描くようにループする苦労。
その形は少しずつ変わり、不幸が多い人生は転機を迎える。

「病気は治っていませんが、人生で今が一番幸せです」

M氏はそう言っていた。
その人生はきっと淀みを越えようとしている。

リザイリエント・クイーン。


noteを始めたきっかけは、多くのクリエイターが発信する。
その姿が楽しそうに見え羨ましく感じたから。

私も挑戦してみてもいいんだ。

人生一度きり。
したいと思い、すぐに出来ることならした方がいい。

私にしか経験してこなかった人生。
ものの見方で世界は変わった。

経験を語ることの自由。
誰かの気付きになる発信。

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下手なりに書いてみよう。
そう思ってから、日々多くの経験や考え方を教えてくれているよ。

「傷や欠けたものは元に戻らない。」
「むしろ傷があるから美しい。」

心境の変化と、記事の内容はMを知ることでより深みが増す。

一度砕けてしまった心は、
歳月をかけ、修復し、まるくまとまる。

ここから先こそが、人生の絶頂期であれ。

これから。


100人いれば100人の人生があり、
多くの人が転機を迎え、今がある。

苦悩もあり、幸せもある。

ポジティブで上昇志向。
あくまでこれは一側面、それでも際立った眩しさを感じずにはいられない。

そんな彼女を知ってもらいたい。
今日も、新たな歴史がはじまる。

新しい一歩を歩みだしたM氏。
また悩み、葛藤もすることもあるだろう。

壁は飛び越えていけばいい。
足は不自由であったとしても、
折れずに立ち向かい続けた心には大きな羽がある。

そんなM氏は私の大切な友達さ。
いつだって応援しているよ。

願わくば、更に踏みしめていける人生を。

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ここまで読んでくれてありがとねっ!

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