羽折れしダンサー。
やぁ、いらっしゃい。今日も楽しい一日かい?
おやつ、高くなったね。
コンビニで時々ちらっと見るけど、
以前に比べ随分値段が違う。
マーブル、棒状の入れ物と袋。
中身同じで値段が結構違う。
不思議な現象が起きてるよね。
ダンス市場。
ダンスの経験はあるだろうか。
現在、ダンス経験者は国内に1,000万人いると言われているそう。
2011年に中学校学習指導要領で必須化。
そこでダンスは身近なスポーツの一つとなった。
競技人口だけで見れば、10代20代を中心に約600万人。
サッカーの約750万人、野球の約730万人に匹敵する人口増。
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潜在市場規模は600億円とも言われていて、
2024年のパリオリンピックでは公式競技化も進んでいる。
徐々にダンスの波は進んでいることもあり、
時代が進むに連れて身近なものになったと言えるね。
ジャンルも様々、男女で表現も変わる。
そして何より自由なところに魅せられる者も多い。
今回はそんなダンサーのお話だよ。
羽折れしダンサー。
S氏はダンス教室を運営する女性。
まだ若く、20代半ば。
知り合って数年だけど、元々はプロダンサーとして
色んなイベントで各地を回っていた。
プロの壁に屈する形で、今はフリーで活動。
人前に多く出る機会は激減する。
現在はプロとしての活動は行っておらず、
主に教室運営とダンスイベント参加が主。
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ハツラツとした性格で裏表なし。
常にポジティブな雰囲気を放っており、
生徒との距離感も非常に近く人気もある。
教室は小学生~中学生。
大半が女子で構成されており、極稀に男子がいる。
教室は3拠点。
週に分けて場所を転々として教えている。
月~金。
各拠点を回りながら、その地域の子供達に、
ダンスのレッスンを行っているよ。
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15時からは幼児。
16時からは低学年。
17時からは高学年。
18時からはガールズユニット。
19時からは中学生。
レッスン場はレンタルスペース。
その為、週のピンポイント運用が可能で経済的。
地元の多くの子供をターゲットに出来、
3拠点でも、賃貸に比べ遥かに安くつく。
鏡とスペースがあればいいからね。
ビジネス面。
習い事ということで、収入は月謝がメイン。
土日はイベント出演などで、単発バイトもある。
小学生は週一で月3,000円。
中学生は週一で月5,000円。
全拠点の生徒さんをかき集めると、
ざっと200人を超える。
事務兼任のスタッフも欠かせない人物で、
旧知の仲でもある。
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SNSや動画、口コミ。
巷で人気のS氏は評判が良い。
この全ての問い合わせや体験希望を
S氏が受けていたら身が持たない。
という事で、このスタッフさんがマネージャーの
ような動きも兼任し陰ながらS氏を支える。
多い時はドバっと問い合わせが入る。
個別の対応はもうしておらず、各教室の日程表や
体験可能日のカレンダー表示を発信。
閲覧者はそれらを見て、応募するという内容。
単価こそ安いが、安定感はある。
話をする機会がないほど忙しいのは
とても結構なことさ。
個人の話。
機会が合う時に連絡が来る。
夜は忙しくしているので、
基本は昼、そんな長い時間じゃない。
超越しているなぁと思う事は多々。
・稼働時間
・記憶力
・よく食べる
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まぁ、稼働時間は若いし必死だからいい。
記憶力に関しては、
色んな教室で各学年の生徒一人ひとりを覚える。
一見、普通だけどどんどん体験入会。
200人もいて、顔と名前が一致するもんなんだね。
私は記憶力が怪しいところがあるので、
こういうすぐ覚えられる人って凄いと思う。
また、食べる量。
これがまた凄い。
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私があまり食べない事もあって、
それがより際立たせる。
サイゼリヤって店で話してたんだけど、
単品3つも4つも食べないじゃん。
ミラノ風ドリア4つとか無理だよ。笑
あっけらかんと笑いながら食べる。
そしてもちろん体型は引き締まっている。
筋肉質だと消費カロリーも半端ないんだね。
発表会。
今回この記事を書くきっかけになったのもこれ。
年に数回、ダンス発表会が行われる。
各拠点の生徒さんが一同に会する機会。
年齢ごとに、ダンスを保護者がゲストの前で
どんどんと繰り広げられる。
割と大掛かりになっていて、
公民館などお役所管理の舞台がある場を貸し切る。
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会場費として、発表の生徒の参加費。
観客の保護者は入場料。
それらは独自作成の舞台装飾や、プログラム。
現場の臨時スタッフ等の予算に充てられる。
観客席も非常に広く、
11月にゲスト招待を受け、閲覧したときも結構混んでいた。
特別なイベントでもあり、
生徒のパートはもちろん、自らのダンスチームのパートも加わる。
自身の個人イベントも兼ねた
初めての自己発起人としての開催。
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プロとしてステージでダンスを披露することを諦め、
人のステージのバイプレイヤーとして活動。
S氏は陰ながら機会を伺っていた。
完全に諦める事ができない。
でも、もう大きな舞台では無理だろう。
だからこそ、スクール生の力を借りて実現をする。
舞台は大盛況に終わる。
全員がほぼ知り合いや、保護者と関係者。
多くが好意的な拍手を放っていたのが印象的。
これから。
S氏は満足していた。
もう出来ないと思っていたイベント主催。
自身がメインとして舞台に立つ。
したいと思っても出来るもんじゃない。
自力で集客なんて常人には難しい。
やると決めて行動に移し、実現した。
そんな行動力にとても影響を受ける。
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人間したいと思った夢が実現出来るものなら、
やってみた方が後悔もないね。
私は遠慮したが、その後関係者で打ち上げが行われたそう。
きっと相変わらずたくさん食べていたことだろう。
今後、きっと主演としての主催は難しい。
一度だから出来た舞台、ご祝儀参加もある。
当の本人の覚悟の重さを感じる、
価値ある経験だった。そんなお話。
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