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ヤバいやつに絡まれやすい体質。

何故か俺はヤバいやつによく話しかけられる。

この間、新宿でライブ前にネタ合わせをしていると、遠くの方で虚空に向かって大声で叫びながら歩いているおじさんがいた。

まあ歌舞伎町ではよくあることだと思い、気にせずネタ合わせしていた。
だがしばらくするとおじさんはその場所からまっすぐこちらへ歩いてきて俺たちの隣までくると、俺の肩をポンと叩いた。

新宿の人混みの中、ピンポイントで俺を狙って話しかけてきたのである

ビビりながらも下手に逃げようとすると刺激してしまうと思い、愛想良く振る舞うことにした。
しかしおじさんは会話中、明らかに目の焦点が合っていないし、瞳孔がめちゃくちゃ開いている。

酒ではない“何か”に酔っているようだった。

しかもやたらと俺にばかり話しかけてくる。
相方よりも俺の方が気に入られてしまったようだ。

この間の高円寺の喫煙所でもそうだった。

駅前の喫煙所で彼女と一服していると、デカい独り言をずっと話している情緒不安定なおじさんが入ってきた。

結構な時間ずっと話し続けているので、これは独り言じゃなくて電話なんじゃないかと思い、少しチラ見してみようと思った。
チラッと後ろを向いてみると、俺とおじさんはガッチリ目が合ってしまう。

おじさんはAirPodsもしていなければ、スマホも持っていなかった。

その瞬間、おじさんが話す対象は虚空から俺に変わったのである。

ちなみにこっちのおじさんは酒ではない“何か”に酔っている感じでは無かったので、おそらくただの狂人だ。
ヤバいやつには変わりないが、まだマシな方である。

なんでいつも俺ばかりヤバいやつに絡まれてしまうのだろう。
いやそもそも俺は普通の人にも話しかけられやすい気がする。

老人や外国人に道を聞かれたり、居酒屋の喫煙所で話しかけられて仲良くなったり、友達と歩いていても俺にだけキャッチが話しかけてきたり。

確かに俺は普段から人に親切にしようとか、好印象を持たれるように笑顔で話すことを心がけている。
おそらくそのせいで、『話聞いてくれそうオーラ』が体から溢れ出てしまっているのだろう。

その結果、困っている人に道を聞かれたりするのは全然いいのだ。

しかし、ヤバいおじさん達が「こいつなら話聞いてくれそうだ!」と思って話しかけてくるのは勘弁してほしい。

実際話しかけられると、普通に話そうとしてしまうのも良くないのだろうか。

俺が狂人と気さくに話しているのを見た彼女は、ちょっと引いていた。

話しかけられてしまったら最後、相手を刺激したくないのもあるので話すのも仕方ないことだと思う。
無視してキレられる方が怖いのだ。

そもそも話しかけられないようにしたいが、対処法が全くわからない。

誰か教えてほしい。

おしまい。

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