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【鼎談公開収録】いてもいなくてもよくなることについて:中森弘樹・福尾匠・黒嵜想

次回記事の鼎談の公開収録をおこないます。見学希望者の方は下記の概要を確認のうえご連絡ください。

主旨

「あなたがいてくれるだけでいい」。「あなたが」に力点を置けばこの「あなた」の存在がまるごと肯定されているように読めるし、「いてくれるだけで」に力点を置けばそれが誰かに関わらずとにかく誰かがそこに「いる」ことが大切なのだと読めます。いずれにせよ、たんに「いる」だけのことが「くれる/あげる」といった、行為としての価値をもつのは考えてみれば不思議なことです。こうした価値は実際のところ社会のなかでどのように機能しているのでしょうか。あるいは反対に、「いるだけでいい」ということがなおさら「いなくなれない」強制力としてはたらくこともあるかもしれません。この鼎談では『失踪の社会学——親密性と責任をめぐる試論』(慶應義塾大学出版会、2017年)の著者、中森弘樹と「ひるにおきるさる」世話人の福尾匠・黒嵜想が「いるだけでいいこと/いなくなれないこと」の外側で、親密圏や人間関係のあり方について考えます。

概要

日時:3月21日(土) 16:30〜19:00
会場:喫茶室ルノアール 横浜関内駅前店 会議室(https://goo.gl/maps/XGDdQPdzSsEGhPX96
参加費:500円(部屋代)+飲み物代
予約方法:takumi.fukuo@gmail.comへのメールで氏名、参加人数をお伝えください。件名を「ひるさる公開収録」にしてください。
*最大参加人数15人の小規模なイベントなのでお早めのご予約をおすすめします。なお、目下流行している新型コロナウイルスの感染予防のため体調の優れない方の参加はご遠慮いただく場合がございます。

プロフィール

中森弘樹:1985年生まれ。立教大学21世紀社会デザイン研究科助教。専攻は社会問題/社会病理学で、単著に『失踪の社会学——親密性と責任をめぐる試論』(慶應義塾大学出版会、2017年)がある。twitter @surippa_krhrmkn

福尾匠:1992年生まれ。現代フランス哲学、批評。著書に『眼がスクリーンになるとき——ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』(フィルムアート社、2018年)がある。今春刊行予定の『表象14』(表象文化論学会)に「ベルクソン『物質と記憶』の哲学的自我——イマージュと〈私〉」を寄稿。twitter @tweetingtakumi

黒嵜想:1988年生まれ。批評家。音声論を中心的な主題とし、批評誌の編集やイベント企画など多様な評論活動を自主的に展開している。活動弁士・片岡一郎氏による無声映画説明会「シアター13」企画のほか、声優論『仮声のマスク』(『アーギュメンツ』連載)、Vtuber論を『ユリイカ』2018年7月号(青土社)に寄稿。『アーギュメンツ#2』では編集長、『アーギュメンツ#3』では仲山ひふみと共同編集を務めた。twitter @kurosoo


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