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カナダ横断Via Railの旅③ 列車編

きました、③。
そう、次に気になるのは列車とそのお値段ですね。って詳しくは適当にいろんな人のYouTubeでも観てもらったら百聞は一見に如かずって感じです(人任せ)。

何と言っても列車の旅の醍醐味は窓からの景色でしょう! これが一番楽しい! カナダを横断しながら変わっていく地形と町並み。バンクーバーからウィニペグまで、その距離2500km、町も山脈も平原も、私からするとどこも見ているのが楽しかったです。見かけた野生動物は、Bighorn Sheepの群れ、スワン(ヒナ付)、ペリカン、ムースを何度か、野生のターキー、など。カナダにペリカンがいるとは知りませんでした。

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あと、牧場の ”牛と馬” 、ね!

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さて、Via Railには値段が安い順に、座席だけのエコノミークラス、個室じゃない寝台、個室、スイートクラス、あたりから選べるみたいです。エコノミークラス以外は食事つきです。
私は個室を予約したかったのですが、どういうわけか空きがなく、個室じゃない寝台席、にしました。
個室じゃないけどベッド付き…例によってどんなかわかりませんね。旅はいつでも行き当たりばったりな私なので、乗ってみて「ああ、そういうことか」とわかったのでした。

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ふたりで上下のベッドを予約。行ってみるとそこは日本の電車でいうボックス席(もしかして田舎用語?)でした。ふたりがけのイスが向かい合っています。
夜になるとその車両を担当しているスタッフが来てベッドにトランスフォームしてくれます。
この向かいあっている座席が一人分のベッドになり、上の丸いところをパカッとあけるともうひとつベッドがでてきて、二段ベッドになるのです。
でもここは通路沿い、寝ててもカーテン越しに普通に人がベッドの横を通行するのが、個室と違うところでしょうか。ちなみに個室はドアロックできるし、トイレや水道もあるようです。

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どこでも寝られる私は特に問題なく、楽しく利用しました。
向かいにも1セット、となりにもう1セットで、そのエリアには3セットの2段ベッドがあるんですが、一日目は誰もいなかったのでのびのびほかのイスも使って過ごせたし、2日目からもう一組が隣にきたけど、すぐ仲良くなりました。

ちなみにこの乗客についてちょっと書くと、乗ってきたのは女性ふたり。お母さんと娘だと言います。びっくりしたのがその年齢。
お母さんのほうがなんと88歳。88歳で列車の旅!!! 旅行が大好きだそう。すてきです。
娘さん、と書くのも変だけど、そのお母さんの娘さんは60代半ばくらいでしょうか。彼女には15人の孫がいて、お母さんには30人のひ孫がいる、と…
いやちょっと待ってその数!!!笑 すごくないですか?
彼女たちはマニトバに住んでて、家族のほとんどが近くに住んでるんだって。たいてい子どもたちって他州や海外にちらばる印象ですが、よほど住みやすいんでしょうか。昔の日本みたい。以上、お隣紹介でした。

タオルやシャンプーは配られます。シャワーもあり。熱いお湯がちゃんと出ます。
難を言えば、座席にコンセントがないこと。でもそのエリアだけの広めのバスルームがあり、そこで充電できます。そのバスルームは基本的に私たちしか使わないとはいえ、ちょっと不便ですね。ちなみにWi-Fiは駅にしかないです。
あとベッドは昼間はしまわなきゃいけないというルールがあるそうで、昼間にベッドでゴロゴロできません…。
そして車内が寒い。とにかく寒い。冷房がんがん。座席に冷房の吹き出し口があるので自分で閉めますが、スキをついてスタッフが開けていくので攻防です。乗る人は薄いダウンがあるといいですよ。窓は開きません。

車内ではちょっとしたイベントも用意されています。駅につけばシャンパンがふるまわれるし、途中では地ビールの飲み比べ会もありました。
数車両ごとに担当スタッフが分かれていて、アルコール対応専門のスタッフもいます。私たちの車両のそのスタッフはとても盛り上げ上手で、ラウンジにいると常に話に加わって楽しませてくれます。彼は日本で働いていたことがあるそうで、千葉ニュータウンの開発をしていたとか。日本語もちょっと覚えていて、「分水嶺」という言葉を覚えたけどついぞ使ったことがなかった、とか言うのでびっくりしました。ちなみに私はその言葉知りませんでした笑

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気になるお値段は、私たちが利用したクラスでは2泊3日、7食ついてひとり1000ドルでした。私たちは車内でアルコールを頼んでないので追加の支払いはなし(無料のシャンパンとビール飲み比べは楽しみました)。安くはないけど、食費、移動費、ホテル代と思えば高くもないかな。
が、乗ってから聞いたのは、Via Railは安く売りだすときがあるそう。私も帰ってからサイトを見たら、日付は選べないけど、Offerというところから安く買えることができるみたいです。次回はそれ使おう。

楽しそうに見える電車の旅、大人には楽しいのですが、子どもにはそうでもないかも知れません。乗客にも小さい子はいませんでした。広く遊べるところがないし、好きに降りられないし、電車好きでも中から電車自体は見えません。でも貨物車が特別に好きな子どもなら、道中、大量のコンテナを運ぶ列車がたくさん見られます。
ちなみにカナダでは、貨物のほうが人より優先だそうで、しょっちゅう貨物車が通り過ぎるのを待って止まりました。

さあ、この旅記録、いつになるかわかりませんが、次回がきっと最終回! 下車してWinnipeg編で終わることでしょう。。。

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