無常

……本当にもう大丈夫としか思ってなかった。

何があっても壊れないと信じてた。

だけど、言葉のない恋愛はつらすぎて出来ない。

もう言葉を交わせないなんて。

きっと身体も交わせないだろう。

声も、たぶんもう聴けない。あんなに怖がっていたから。

もうだめだ。終わった。そう思った。

来るところまで来たのだと。

愛だけじゃ進めない。
愛は最強じゃなかったなんて。

もう、俺の存在意義はない。

全く、なくなってしまった。

幕引きしか選択肢がない。

鑑に爆薬を仕掛けて眠ろう。

愛し合う未来のために、丸4日間きみを愛して、

愛して、

愛し抜いてあげるつもりだった。

かなわなくなってしまった。

この上なく自然に微笑んでデートできる自信が生まれた、
初めてのことだった。

それなのに。

とてもあっさりと言われてしまった。

諦め、きれないよ

ねこさんとなかでまってる