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ルンビニとペンキと枝とぼく。

お寺の周りを散歩してたら道路にペンキ塗りをしている若者たちに出会った。道路の段差の部分を黄色と白でひたすら塗っている。つなぎを着た若者と世間話をしていたら仲良くなって彼らの仕事を手伝う事に。

この黄色と白のシマシマのデザイン何だか気持ち良いね!とつなぎの彼を褒めたら「I made this wonderful design!!」と自慢された。笑 この微妙なランダムさが気になって「これどうやってるの?」って聞いたら秘訣を見せてくれた。

なんと天然の枝を使ったジョンケージのチャンスオペレーション的なやり口だった。(ポイッて投げるから枝が水平な時もあるし斜めを向いてすごく短い時もある) そして決めた幅もあまり守らず思うがままにペイントしている。僕も20歳の時に道路のライン引きをやっていたが、その常識からはるか外側にある彼らの手法に驚いた。目からウロコ感がした。

旅をしている目的の一つは、「まぁ、しょうがないか〜」の幅を広げる事でもある。東京にいると電車も時刻通りに来るし、ちゃんと信号も守って車が往来してる。ビルの中は温度が一定に保たれて年中快適だ。そんな人工的な環境にいると全能感を感じずにはいられない。なんでも思い通りになると思ってします。何か一つズレた事が起きたら◯◯のせいだとイライラしてしまう。でもインド・ネパールのような停電が多く、電車も数時間遅れてくる国に来ると「まぁ、しょうがないか〜」と自然と思う。彼らの枝のペイントも枝の幅にきっちり合わせる事なく、はみ出したらそれで良し。みんなその余白を空けて生活しているから、地元の人と接するととても心地良い空気を感じる。

彼らの仕事を手伝ったあと、仲良くなった青年が昼ごはんを分けてくれた。新妻の手作り弁当らしい。日本だと工事現場に知らない外国人がいきなりジョイントするなんて考えられないけど、ここでは現場のボスからも「飛び入りの君もまあまあ上手いね」と褒められた。笑 ただこれで1日500円、お金を稼ぐの大変だぁ。

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