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埼玉西武ファーム 2023プレイバックヒストリー

記録と記憶に残る熱戦の数々を繰り返した埼玉西武ライオンズファームの印象に残った試合をプレイバック!(完全に独断と偏見で選んでます)


2023開幕戦

3/19 二軍 ジャイアンツ球場
埼玉西武 000120010-4
巨人         22000020×-6

#57 黒田将矢

ジャイアンツ球場で迎えた2023イースタンリーグ開幕戦。18日の雨天中止により開幕投手は予定の豆田泰志から黒田将矢に。開幕キャッチャーは野田海人が務めた。若いバッテリーは初回から失点を許し苦しい試合展開となったが、愛斗ブランドン平沼翔太らにマルチヒットが飛び出し、ブランドンは今季ファーム第1号となるホームランを赤星から放った。




今季初サヨナラゲーム!

3/24 二軍 CAR3219
DeNA 020000200-4
埼玉西武000011102×-5

#49 ブランドン

今年初のサヨナラを決めたのはまたもブランドンだった。1点ビハインドの9回長谷川の安打、蛭間の四球、高木の安打でフルベースのチャンスを作るとこの日5番に入ったブランドンがレフトへサヨナラタイムリー。このタイムリーが今年最終回に強いファームの始まりとはまだ誰も知らない。





8点差逆転勝利

4/1 二軍 CAR3219
巨人   044100000-9
埼玉西武 00500502×-10

#9 蛭間拓哉

隣のベルーナドームで開幕カード2戦目が行われる中、CAR3219フィールドでは渡邉勇太朗が先発。しかし、序盤から打ち込まれ3回終了時点で0-8の大量リードを許してしまう。反撃したい打線は3回古市のヒットを皮切りに長谷川信哉、高木渉のタイムリーなどで5点を返す。ビハインドが4点に広がった6回。相手の2つの失策と蛭間拓哉のタイムリーで追いつくと、代わった5番手高木京介から呉念庭がタイムリーで勝ち越し。8回にも高木渉、呉念庭のタイムリーでダメ押し点をとり、そのまま12-9で勝利した。荒れた渡邉の後を受けた張奕、黒田将矢、田村伊知郎が無失点でバトンを繋いだことで掴んだ逆転勝利だった。




球団史上初の三軍戦

4/4 三軍 CAR3219
ハナマウイ 001000100-2
埼玉西武  000100001-2

#119 モンテル

二軍戦がないこの日、初の三軍戦が行われた。記念すべき試合の先発は高卒2年目の菅井信也。3回に先制点を許すが、4回チャンスで野村和輝が鋭く右中間を破るタイムリーを放ちすぐさま同点に。その後3番手粟津凱士が勝ち越し点を許すも9回ジョセフのヒットを皮切りにチャンスを作ると、ルーキーモンテルの土壇場タイムリーで追いつき試合終了。初戦は引き分けとなった。

https://www.seibulions.jp/cmn/items/farm_third/2023score/pdf_230404_score.pdf




サイ・ヤング賞 VS 宮川哲

4/16 二軍 横須賀スタジアム

埼玉西武 000000101-2
DeNA.    000000000-0

#15 宮川哲

この日は元メジャーサイ・ヤング賞の横浜DeNAベイスターズ・バウアーが日本で初登板なる試合だった。そのため朝から横須賀スタジムには長蛇の列が出来ており、多くのファンがその投球に期待をしていた。そんなDeNAファンに絶望を見せたのはこちらの先発宮川哲の好投だった。6回をたった1安打に抑えるピッチング。サイ・ヤング賞に劣らない投球内容でチームに勝利を呼び寄せた。





古市尊 支配下登録 4/14


#65 古市尊




野村、モンテルプロ初HR 

4/18 三軍 CAR3219

BC武蔵 000010012 -4
埼玉西武 00020101×-6

#118 野村和輝

三軍初のBC交流戦。初戦は今年のBCチャンプ埼玉武蔵ヒートベアーズとの試合。先発の菅井信也がしっかり試合を作ると、4回先頭の野村和輝が三軍戦初のホームランを放つ。続くモンテルも左中間奥深くに入る2者連続ホームラン。ルーキーらが躍動を魅せた。6回にはWBCに参加していたへレラが復帰登板。1イニングを0に抑えた。今年育成入団が決まったBC武蔵の金子功児は4打席全て出塁とアピールし、NPB入りを見事果たした。

https://www.seibulions.jp/cmn/items/farm_third/2023score/pdf_230418_score.pdf



古川プロ初HR &BC茨城との大熱戦

4/19 三軍 CAR3219

BC茨城   040030002-9
埼玉西武 120131200 -10

#33 古川雄大

来季からライオンズのスタッフとなる伊藤悠一監督率いるBC茨城アストロプラネッツとの三軍戦。初回から相手先発土生(2023ドラフトで中日入団)を攻め立てるも先発上間永遠がピリッとせず試合は序盤から乱打戦に。相手投手が代わった4回、この日9番に入った古川雄大がレフトスタンドへプロ入り初のホームランを放つと、7回にも2本目のホームラン。晴々しい1日となった。9回に2点を失い1点差まで追い詰められるも、最後は伊藤翔が火を消し激戦を制した。

https://www.seibulions.jp/cmn/items/farm_third/2023score/pdf_230419_score.pdf




未来の右と左のエースアベック登板

4/27 二軍 ロッテ浦和
埼玉西武002000100-3
千葉ロッテ000001010-2

#57 黒田将矢 #43 羽田慎之介

帯同表では26日が黒田将矢、27日が羽田慎之介の先発予定だったが、26日のゲームがあいにくの天気で中止になった影響で次世代エースのアベック登板となった。名前を忘れてしまったが四軍選手の復帰戦ということもあり多くのライオンズファンが駆けつけた試合。2人の好投で勝利を掴んだ。




ほぼ一軍メンツの一軍球場開催

4/29.30 二軍 楽天モバイルパーク宮城

4.29
埼玉西武000004001-5
東北楽天07000430X-14

4.30
埼玉西武110001100-4
東北楽天00003020X-5

鉄壁リリーフ陣

2年連続となる楽天モバイルパーク宮城でのイースタン・リーグ公式戦。GW初めの2連戦先発は2年連続この地で登板となる浜屋将太と地元東北凱旋登板となる菅井信也。昨年新人王の水上由伸、貴重な左リリーフ公文克彦・佐々木健、圧倒的守護神田村伊知郎、支配下狙う伊藤翔、29日が誕生日の出井敏博、ボー・タカハシと2022年の1軍ブルペンとハイタッチ動画を支えた選手たちが勢揃いしていた。

さらに29日の試合では今年開幕ショートを勝ち取った山村崇嘉が2年ぶりのホームランとなるグランドスラムを記録した。ここでの頑張りがシーズン最終盤実を結ぶ。

#32 山村崇嘉




9回に強い男のサヨナラHR

5/3 二軍 CAR3219

日本ハム 110200200-6
埼玉西武 010001014×-7


#63 長谷川信哉

日本ハムとの公式戦。先発挑戦中の宮川哲が4失点、2番手の公文克彦も2失点と序盤から失点が嵩み、川越誠司が1試合2発と反撃も9回表終了時点で3点のビハインドを背負う。相手投手は一軍経験も多い井口和朋。先頭の齊藤誠人がヒットで出塁すると、打撃好調のモンテルがツーベースでチャンス拡大。続く蛭間がこの2人を返すタイムリーを放ち瞬く間に1点差に。続くバッターは長谷川信哉。

長谷川は・・・

2021/4/25 延長10回サヨナラタイムリー (ロッテ・成田翔)
2021/5/3 9回サヨナラタイムリー (楽天・津留﨑大成)
2021/9/1 10対10の9回サヨナラタイムリー (日本ハム・福田俊)
2022/4/17 9回サヨナラタイムリー (BC埼玉武蔵・野村裕樹)

と高卒3年目ながら4度のサヨナラを決めている勝負男。期待がかかる打席の2球目、甘く入った変化球を捉えると打球はレフトへ一直線。プロ初の「サヨナラホームラン」となった。(2年前も5月3日にサヨナラ打)

後日、その打棒が讃えられ一軍に昇格した長谷川は5月16日の日本ハム戦。試合終了まであと1人の土壇場で試合を振り出しに戻す鮮烈なプロ初ホームランを放ち、6月7日の中日戦では一軍でもホームランでサヨナラを決めた。





三軍初のビジター 連日魅せたNPBの意地 是澤プロ初HR

5/10 三軍 横須賀スタジアム
埼玉西武  002110003-7
BC神奈川 102300001- 7

5/11 三軍 県営大宮
埼玉西武 003010103 8
BC武蔵   300100130 8

#56 川野涼多
三軍メンバー

神奈川フューチャードリームスとのBC交流戦。三軍初の遠征試合。先発のへレラが初回からリズムに乗れず、守備のミスも絡み点をとってもとられる試合展開が続く。へレラが降板すると、三浦大輝、豆田泰志、水上由伸が試合を落ち着かせるリリーフを魅せ流れを運ぶ。2点ビハインドの9回。先頭の川野涼多がライトスタンドへホームラン。押せ押せムードの中今度は相手チームに守備のミスが生まれ、チャンス拡大。仲三河優太のショートゴロフィールダースチョイスで同点にすると、続く野村和輝がきっちり犠牲フライで勝ち越し。裏に追いつかれたもののNPBの意地を見せた。

その翌日県営大宮球場にてナイターで行われたBC埼玉武蔵ヒートベアーズとの埼玉ダービー。先発の赤上優人が初回いきなり3点で失うが、是澤涼輔のプロ入り後初のホームランなどで試合は2日連続競った展開を伺わせる。8回マウンドに上がったのは前日好投の豆田泰志。しかしこの日はヒートベアーズ打線に掴まり3失点。ラストイニングのみを残した中で試合を決定づけてもおかしくない失点をしてしまう。そして9回表。2日連続9回表先頭バッターの川野涼多が安打、牧野翔矢が四球、仲三河優太が安打で満塁のチャンスを作ると、続くコドラドが左中間を真っ二つに破る2点タイムリーで1点差に追い詰める。続くバッターは9回に強い中山誠吾。振り抜いた打球はレフト前へ。仲三河優太が帰還し、2試合連続土壇場で同点に。野手10人のみの三軍の選手たちが見せた意地の塊だった。




未曾有の劇的勝利 あれよあれよの「10×」

5/16 二軍 CAR3219
東京ヤクルト211011100-7
埼玉西武.      0000000010×-10

#10 ペイトン

序盤からチマチマと点を取られ9回表までで0-7。打線も相手先発山野太一に8回まで0で抑えられ試合はこのまま終わろうとしていた。9回裏ヤクルトは2番手大下佑馬にリレー。このまま終われない打線は先頭の渡部健人が代わり腹の初球を叩きソロホームラン。この一打で尻に火がついた打線は打ちに打ちまくりヤクルトがコツコツとった7点を1イニングで追いついてしまった。なおも1アウト1塁。サヨナラのランナーとなった川越誠司を1塁に置き、このイニングの先頭打者渡部健人が2本目のヒットを放ちチャンスメイクをすると、打席はマーク・ペイトン。3球目を砕くと打球はベンチからの大声のエールを乗せライトホームランゾーンへ。7点差を追いつき、そして追い越す未曾有の7点差逆転サヨナラ勝利となった。

P大下

1 渡部    レフトへのソロホームラン 1-7
2ペイトン  センターへのヒット
3ブランドン レフトへのヒット
4岸     レフトへのスリーランホームラン 4-7
5山野辺   レフトへのヒット
6PH陽川   レフトへのヒット

P久保

7西川    タイムリーヒット 5-7
8蛭間    犠打
9川越    同点タイムリーヒット 7-7
10渡部    セカンドへのヒット
11ペイトン  ライトへのホームラン 10-7





苦手な仙台遠征 まさかのスイープ

5/21 二軍 森林どり泉
埼玉西武 3100001003-8
東北楽天 0000113000-5

#6 源田壮亮

近年埼玉西武ファームが鬼門としている楽天の本拠地森林どり泉での3連戦。この3連戦は怪我離脱していた源田壮亮と柘植世那の復帰調整ということもあり注目を受けた。初戦はエース宮川哲が5回無失点の好投を見せ、2戦目は9回に7点をとり大逆転。そして3戦目は先発与座海人が試合を作るも決定打なく延長へ。延長10回西川愛也と山野辺翔のタイムリーで勝ち越し首位イーグルスに3連勝を果たした。今年のファームはヤクルト(戸田)遠征以外全てのビジターでスイープを果たしており、その強さが分かる。




今季初のベルーナドーム開催

5/23 二軍 ベルーナドーム

横浜DeNA 000000000-0
埼玉西武  00001000×-1

#20 浜屋将太

ZOZOマリンで行われる予定だった一軍の試合が雨天中止になったこともあり多くのファンが訪れた今季初のベルーナドーム開催。先発を任された浜屋将太は初回からランナーは出すものの要所を抑える投球でスコアボードに0を並べる。打線は5回2本のヒットでチャンスを作ると相手のエラーで先制する。浜屋の後を継いだ齊藤大将、大曲錬、公文克彦は3人で9個のアウト中8個を三振でとり、ランナーを出さないパーフェクトな投球を見せ粘り勝ち。1443人のファンに締まったゲームを見せた。



今年4度目のサヨナラ

5/25 二軍 CAR3219

横浜DeNA 000210100 4
埼玉西武    02000002× 5

#65 古市尊

川越誠司のホームランで口火を切ったこの試合はとってとられの接戦を呈する。羽田慎之介のアクシデント降板後3番手として登板したのは先発調整中の宮川哲(翌日から4日間二軍の試合がないため調整登板)。しかし7回相手の1番打者蝦名達夫に本塁打を浴び、リードを許す。追いつきたい打線は7.8回とランナーを出すものの得点とはならず。そのまま迎えた9回。マウンドには一軍経験も豊富なエスコバーが上がる。先頭の呉念庭が安打で出塁すると続く川越誠司が二塁打で同点、サヨナラの2人のランナーを得点圏に置く。このチャンスに古市尊が外野フライを打ち上げ同点に。その後ランナー3塁でバッターボックスにこの日プロ初降格の児玉亮涼。2球目。低めのボール球を捕手が捕れず3塁ランナーが生還し、今季4度目の逆転サヨナラとなった。





中山サヨナラタイムリー

6/1 三軍 CAR3219

BC福島   010000000-1
埼玉西武 000000002×-2

#50 中山誠吾

初のBC福島レッドホープスとの一戦。先発の赤上優人が6回を1失点に抑えて試合を作るがなかなか打線が相手投手を攻略できず9回まで試合は進んでしまう。9回相手守護神から先頭の古川雄大がヒットで出塁すると、その後川野涼多のヒットでチャンスを拡大させる。ランナーを得点圏に置きこの日ノーヒットの牧野翔矢が一、二塁間を破るタイムリーでひとまず同点にすると続く中山誠吾の当たりはショートのレフトの間にフラフラ上がるフライに。なんとかレフトがキャッチするも走り出した三塁ランナーをアウトにすることは到底不可能な姿勢だったためサヨナラ犠飛に。土壇場で試合をひっくり返した。

https://www.seibulions.jp/cmn/items/farm_third/2023score/pdf_230601_score.pdf




野田プロ初HRはあの人から

6/17 三軍 CAR3219
ENEOS   100210-4
埼玉西武 000100×-1  (6回雨天コールド)

#38 野田海人

社会人強豪のENEOSとの試合。試合は6回雨の影響でコールドゲームとなったが、5回野田海人がレフトスタンドに飛び込むプロ初ホームランを放った。相手は来年からライオンズのユニフォームを着る糸川亮太。将来バッテリーを組むかもしれない相手から記念すべき一打となった。

https://www.seibulions.jp/cmn/items/farm_third/2023score/pdf_230613_score.pdf




1度目の17得点

6/17 二軍 ヤクルト戸田

埼玉西武       000100439-17
東京ヤクルト 100000000-1

17得点

先発は調整登板の今井達也。初回に先制点を許すも4回に高木渉のホームランで追いつき試合は中盤まで接戦の展開を呈する。しかし終盤から打線が爆発し、後半3イニングで12安打7四球と制球が定まらない相手中継ぎ陣を攻略。9回には1番に入った蛭間拓哉が満塁ホームランを放つなど9得点をあげた。




5度目のサヨナラも相手のミス

6/20 二軍 CAR3219
日本ハム 0000000020-2
埼玉西武 0200000001×-3

サヨナラの瞬間

今季5度目のサヨナラも相手のミスによるものだった。先発は渡邉勇太朗、相手先発は松岡光希と切磋琢磨しあった同級生同士の投げ合い。6月7日の三軍BC新潟戦で完封勝利している渡邉勇太朗はこの日もひたすら0を並べ試合を作る。西武2点リードで迎えた9回、無慈悲なリリーバー田村伊知郎が野村佑希にまさかの同点ホームランを喰らい、試合は振り出しに。延長10回、ワンアウトから代打牧野翔矢が四球で出塁すると続く愛斗がヒットでチャンス拡大。一打出ればサヨナラの場面で代打山野辺翔。その初球相手投手が暴投し、三塁ランナーがホームイン、5度目のサヨナラ勝利となった。この波は翌日途轍もない大きさになってまたやってくる。




初回13得点 2度目の17得点

6/21 二軍 CAR3219
日本ハム 100000001-2
埼玉西武 130000202×-17

初回13得点

サヨナラの翌日の初回打線は止まらなくなった。先頭の山野辺翔がツーベースで出塁すると、打線は繋がりこの日調整で二軍戦出場の栗山巧が押し出しで先制点。続く愛斗はレフトスタンドへ叩き込む満塁ホームラン。その後もなかなかアウトにならず11者連続出塁。山野辺翔のこの回2本目のグランドスラムや、愛斗の2打席連続ホームランなど1回に16打者13得点と大暴れした。

山野辺 右2
児玉 四球
高木 右安
栗山 四球①
愛斗 左本④
柘植 中安
陽川 左安
滝澤 一野選
ジョセフ 四球
山野辺 左本④
児玉 左安
高木 中飛
栗山 中安
捕手 パスポール①
愛斗 左本②
柘植 一直
陽川 捕ゴロ




チームで17奪三振 熾烈な投手争い

6/27 二軍 平塚球場
埼玉西武 3100003000-7
横浜DeNA 011000000-2

#112 粟津凱士

横浜DeNAサブ本拠地平塚での試合。先発渡邉勇太朗が序盤からアクセル全開の投球で2回途中から5回までアウトは全て三振でとり5回10奪三振の好投を見せる。後を継いだ齊藤大将、豆田泰志、粟津凱士の好調育成中継ぎ陣が支配下登録に向けてアピールする投球を見せ、終わってみればチーム全体17奪三振。またこの試合で復帰した若林楽人が猛打賞3打点の活躍を見せるなど神奈川遠征同一カード3連勝の大きな原動力となった。




【悲報】CAR3219 火事

6/28 三軍 CAR3219
巨人        100001300-5
埼玉西武 200000001-3

夏の足音が近づいた6月下旬、投手陣ではなく球場が炎上した。試合中盤、チームは負けており反撃の狼煙をあげたい中、突如三塁側ベンチから白煙が上がった。ベンチの中を冷やすための送風機のコードがショートしたのだ。鬼崎裕司コーチの「そこどかした方がいいんじゃない!?」という声が響く中、火はすぐに鎮火。人数キツキツの三軍戦で守備の時間だったためベンチには通訳やトレーナーなどのスタッフしかおらず怪我人はいなかったが、その後の守備で3点を失い試合も敗戦。2つの「はいせん(配線・敗戦)」はしっかり反省が必要だ。

https://www.seibulions.jp/cmn/items/farm_third/2023score/pdf_230628_score.pdf




チャンスをモノに 川野逆転アーチ

7/11 二軍 ベルーナドーム
横浜DeNA 200100000-3
埼玉西武   01001030×-5

#56 川野涼多

一軍の九州遠征に伴いベルーナドーム開催で行われたこの一戦。とってはとられ、とられてはとっての一進一退なゲーム展開で試合は6回まで進行する。7回ツーアウトからペイトン、陽川尚将の連続四球でチャンスを作ると打席には川野涼多。ここまで主戦場は三軍でなかなかアピールすることができていなかった。そんな男に回ってきた千載一遇のチャンス。ど真ん中に来た直球を振り抜くと打球は無人のレフトスタンドへ。全てを攫う大きな大きな放物線となった。




今度は左打席で。 エンス6回13奪三振

7/12 二軍 ベルーナドーム
横浜DeNA 100000000-1
埼玉西武     00101000×-2

#75 エンス

翌日もベルーナドーム開催。先発は後半戦巻き返しを図るディートリック・エンス。初回から飛ばしに飛ばし奪三振の山を築く。ランナーを出しながらも6回を投げて13奪三振と結果を残した。打っては前日ホームランの川野涼多が今度は左打席でライトスタンドに放り込む2試合連続ホームランで二軍帯同の切符を掴んだ。7回は調整降格の佐藤隼輔、8回はセットアッパー豆田泰志、9回は絶対的守護神田村伊知郎が繋ぎ接戦をものにした。




サード是澤爆誕

7/18 三軍 CAR3219
BC武蔵 100050000-6
埼玉西武 30001220×-8

#122 是澤涼輔

三軍は下記の記事でも記載したようにとにかく野手が足りない。中でも内野手が足りない。ファーストをコドラドが守ったり、セカンドをジョセフが守ったりすることが日常茶飯事であった。そこに追い討ちをかけるように川野涼多の二軍昇格、野村和輝の頭部死球によるアクシデントなどが起きた。苦渋の決断として唯一控えがいた捕手陣がサードを守ることとなったのである。是澤涼輔を皮切りに野田海人、齊藤誠人も立て続けにサードを守った。野田海人に至っては二軍の最終戦でもサードを守っている。

https://www.seibulions.jp/cmn/items/farm_third/2023score/pdf_230716_score.pdf




フレッシュオールスター開催! 7/18

ライオンズからは井上広輝、古市尊、蛭間拓哉が出場した。




豆田泰志 支配下登録 7/21

#70 豆田泰志




新しい人、新しい背番号、新しい挑戦

7/21 二軍 ベルーナドーム
日本ハム 000000000-0
埼玉西武 00010000×-1

#58 佐藤龍世

オールスターの翌日移動日。ファームの後半戦開幕戦。先発は好調続く渡邉勇太朗。浦和学院同期の蛭間拓哉からもらった1点を大事に好投を続け7回を無失点に抑えた。8回表の選手交代。球場に歓声とどよめきが起きる。マウンドには支配下登録され新しい背番号で初の登板となる豆田泰志、セカンドには先日トレードされた高松渡、そしてキャッチャーに佐藤龍世が入ったのだ。佐藤龍世は一軍の第三捕手として春からキャッチャー練習に混じり、3月のオープン戦の時期にファームで捕手として出場して以来の実戦となった。試合は完封リレーで勝利し、後半戦上々のスタートを切った。




若林逆転満塁弾、連日の長時間ゲーム

7/29 二軍 CAR3219
東北楽天 000000620-8
埼玉西武 12000007×-10

#35 若林楽人

先発粟津凱士で始まったブルペンデー。2番手伊藤翔、3番手齊藤大将の育成リリーバーが期限ギリギリのアピールを続け6回を終えて3−0とリードする。しかし7回代わった投手陣が打ち込まれ一挙6失点。8回も2点を失い、試合を一気にひっくり返されてしまう。3−8で迎えた8回裏。滝澤夏央、児玉亮涼、モンテルのタイムリーで2点差まで追い上げると、ツーアウト満塁でバッターは若林楽人。4球目を強く叩くと打球はスタンドへ一直線。大逆転ゲームとなった。この日の試合時間は3時間46分。翌日のゲームも9−11と点の取り合いとなり延長いかないゲームにしては長すぎる4時間37分と暑いCAR3219でファンを熱くする試合展開を見せた。




ライオンズフェスティバル開催

8/3 二軍 ベルーナドーム
千葉ロッテ 000000001-1
埼玉西武     02011010×-5

#17 松本航

8月1日上尾開催から始まったライオンズフェスティバル。3日のゲームではベルーナドーム開催で松本航が先発した。一軍同様蒼空ユニを身にまとい若獅子たちは躍動。松本航も9回に1点を失ったものの、最後まで一人で投げ切った。




朝10:30 プレーボール

8/15 二軍 ベルーナドーム
東北楽天 000000020-2
埼玉西武 00001012×-4

#121 三浦大輝

お盆の夏休み。今年初のベルーナドーム親子ゲーム開催された。ナイターの一軍のために試合開始は朝の10時半。親子共にイーグルス戦のためイーグルスファンも楽しめる3日間となった。しかし、ライオンズファームにとっては西口監督胴上げのために首位追随の大事な3連戦。結果は1勝2敗と負け越した。




ボスの前で3カ国完封リレー

8/19 二軍 ロッテ浦和
埼玉西武    200000001-3
千葉ロッテ000000000-0

#116 へレラ

8月の暑いロッテ浦和。二軍が先発のコマ不足になった。そこで白羽の矢が立ったのが三軍で絶不調のジャシエル・へレラ。この日の先発は彼に託された。三軍の頃とは違いリズムのある投球でランナーを出さずに淡々と抑えていった彼は四球をほぼ出さずに7回を0に抑えた。8回は新加入のクリスキー、9回は二軍降格中のティノコが抑え、3カ国完封リレー(コロンビア・アメリカ・ベネズエラ)をしてみせた。この日は就労ビザ発行の影響でようやく実戦に出場することが出来ていたクリスキーの出来を見るために宮村チーフが視察に来ており、外国人関係の権力をボスの目の前で全員がアピールをした。




南魚沼開催

9/2 二軍 南魚沼
巨人        000000010-1
埼玉西武 11000201×-5

#7 金子侑司

2017年以来6年ぶりとなった南魚沼でのゲーム。2019年開催は雨天中止、2022年開催は新型コロナウイルスで中止となっていたため待ちに待ったゲーム開催となった。先発は菅井信也。ファーム優勝に向けてライバル巨人に立ち向かい、6回無失点と躍動した。打線は初回から点を重ね試合を有利に進め5−1で勝利した。




リターン・オブ・ザ・マック 2打席連発

9/11 二軍 CAR3219
東京ヤクルト 000000214-7
埼玉西武        20310070×-13

#30 マキノン

怪我で離脱していたマキノンが帰ってきた。前日の三軍戦でホームランを放っていたマキノンがこの日二軍戦に出場。初回いきなりホームランを放つと、4回の第3打席でも虹を描いた。翌日即昇格されたった2試合で調整を終わらせた助っ人は格の違いを見せつけた。助っ人にとって二軍球場は小さかったようだ。




今季6度目のサヨナラ勝利

9/16 二軍 CAR3219
千葉ロッテ000010000-1
埼玉西武    000100001×-2

#49 ブランドン

今年のファームは運も味方した。6度のサヨナラのうち、暴投1度・捕逸1度、投安1度と地味と言われれば地味なサヨナラが多かった。




イースタン最終3連戦

10/1 二軍 ジャイアンツ球場
埼玉西武 000001000-1
巨人        00000402×-6

#120 出井敏博 #78齊藤誠人

最後までもつれた今年の優勝争い。ライオンズはこの3連戦開始前にその可能性が消滅し3位が確定した。この3連戦1つでも勝てば楽天優勝、3連敗なら巨人優勝という中で目の前での胴上げ阻止のために戦うことに。初戦は三軍でローテを張り続けた山田陽翔、怪我から復帰した羽田慎之介、二軍初登板の赤上優人らが登板し、捕手も野田海人が務めた。試合は途中まで拮抗するも6回三軍で戦ってきた仲三河のタイムリーで先制。しかし巨人の勢いに耐えきれず敗戦。2戦目は今シーズン限りで引退することになる出井敏博と齊藤誠人のバッテリー。またも勢いに負け投げた投手全員が失点を喰らった。3戦目は菅井信也が先発。優勝が途絶えた瞬間から西口監督は二軍も育成重視にスイッチしており半分が三軍メンバー、サード野田海人というスタメンだった。この日も打線は沈黙。1安打しか打てず最後の最後で同一カード3連敗を喰らった。




フェニックス・リーグ優勝





ありがとう、出井敏博。





ありがとう、齊藤誠人。





ありがとう、中熊大智。





印象的なホームラン集





好プレー集



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