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TRANSPARENT SPEAKER の修理

ボロボロのTRANSPARENT SPEAKERを入手いたしました。

写真では分かりにくいですが、前面と背面のガラスが割れてしまい何もありません。ただの箱にもなりません。

スピーカーユニットには割れたガラス片がびっしりです。

TRANSPARENT SPEAKERは業界初のサスティナブル・オーディオとして、すべての部品を個別に交換、更新、修理ができるというコンセプトで販売しています。
そこで、販売代理店にガラスパネルを購入できるか問い合わせをしました。
残念ながら個別に購入はできませんでした。メーカー修理になるということです。
国内では普通のオーディオサポートのようで物足りない感じです。

自力での修理はハードル高めです。わたしのスキルではガラス加工は困難です。
ガラスでの修理は諦めました。

ガラスに代わるものとしてアクリル板での修理に路線変更です。
アクリル板が到着するまでにスピーカーユニットなどの清掃を行います。
フルレンジのユニット自体は比較的綺麗でガラスの破片の除去だけで完了です。
ウーハーのユニットはキャップが凹み穴も開いていました。
キャップの穴は音質にあまり影響ないと思うのでキャップの交換はしません。
凹みに関しては少し許せないので修復試みます。
丁度ユニット裏に穴が開いていたので、そこから棒を刺してキャップを押し込みます。

キャップを裏から押し込む

一通り清掃が終わったので、届いたアクリル板の加工です。
加工はレーザーカッターで行います。
TRANSPARENT SPEAKERの取扱説明書にはガラスパネルの図面がついています。その図面からレーザーカッターのデータを起こします。

レーザーカッターに読み込ませるデータはイラストレーターで作成

あとはレーザーカッターに加工してもらいます。

そして加工したすべてのパネル。

フレームとアクリル板の間にはスポンジ発泡ゴムのテープを貼ります。

所謂隙間テープ

あとは取扱説明書の通り組み立てていきます。

修理完了

ガラスパネルでの音を聞いたことがないので比較できませんが、アクリル板で修理した音はとても素直な感じでした。
あとはアクリル板は傷がつきやすいのと静電気対策を考えないといけないです。
とりあえず修理作業は一旦終了です。

お疲れさまでした。

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