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新婚旅行で「ベトナム」に行きました


昨年結婚したので、新婚旅行に行くことにした。

奥さんに「ダサいと思われない国に行きたい」という意味のよくわからない希望を伝え、色々検討した結果、ベトナムになった。

旅行代理店のツアーには参加せず、ホテルと航空券だけ事前に取った。

が、コロナ禍の海外旅行ってどんなもんか知りたかったので旅行代理店に行った。
百貨店に入っている旅行代理店は忙しそうだった。
窓口のお姉さんは、古そうなパソコンをパチパチ叩いて、ベトナム旅行のプランを印刷して出してくれた。
勉強になった。利用しないでごめんなさい。



航空券を買う際、「kiwi.com 」というサイトは便利だった。
トランジット含め、その時間帯で一番安い航空券を検索して出してくれた。

https://www.kiwi.com/ja/


サイトを開いた時のコピーも、何か古い既得権益へのアンチテーゼを感じ、
この旅が攻めたものにしてくれる気配を感じさせてくれた。




ホテルの予約は、アプリをダウンロードして色々使ってみたが
「booking.com」が使いやすく感じた。
写真とか口コミは見やすかった印象だった。

こちらです。
https://www.booking.com


行きのフライトは、成田からベトナムのホーチミンまで直通便7時間。
機内食とドリンク提供は有料だったので2人で震えて飲まず食わずで耐えた。
飛行機に水の一杯も出ないものがこの世にあることを知らず驚いた。

なんだよ、新幹線かよ。

調べたら今回乗ったベネジット空港はベトナム初めての民間航空会社で、いわゆる格安航空というやつらしい。

なるほど、通りで安いわけだ。全く気づかなかった。
国営のベトナム航空はリッチなんだろう。


ベトナムに着いてすぐに空港内で円からベトナムドンに両替をした。
空港は換金率が悪いとネットが言っていたが、現地の通貨を持ってないのが怖くて躊躇なくすぐ変えた。
よほど機内で円しか持ってなかったことが悔しかったのだろう。

換金所の女性は恐ろしく無愛想で何も言わずに僕らから円を受け取り、何も言わずにベトナムドンを渡してきた。
今思うと、ベトナム旅行であんなに無愛想だったのあいつぐらいじゃなかっただろうか。


空港に出てすぐ、
出口の近くにあった、バーガーキングで異様に大きいコーラゼロを買った。
2人で奪い合うように飲み干した。冷たくて、美味しかった。



ベトナムの人は良い人が多かった。
サッカーの森保監督みたいな顔のタクシーのドライバーがたくさんいた。

この旅でクラクションは3億回ぐらい聞いたが、不思議と怒鳴ってる人は一度も見なかった。
「いいね、通るよー!」てことでクラクションを前もって鳴らすから日本のクラクションとは少し意味合いが違うように感じた。
なのでクラクションがあんまり意味をなしてなくて、クラクションのスーパーインフレだった。

ホテルから出た時、両替所から出た時、バイクのおじさんが横に着けて話しかけてきた。(めちゃくちゃ歩道)

「Hi!どこに行くんだい!」
彼らは観光客を狙ってるのだろう。
その時僕は「サイゴン川」というクソ観光Tシャツを着てたから見た目からもうカモ過ぎたのだと思う。
ネットで調べたら、そもそも日本人はカモらしい。


同じように前を歩くアメリカ人はゆっくり首を振離ながら黙って歩いていた。
なるほど、あまりリアクションをしない方が諦めるのかと思った。

でも中には、優しい人もいた。
ガイドしたそうにおっさんが話しかけてきたが、「僕らはもう行き先は決まってる」と言うとそこからはお金に関係なく、色々アドバイスをしてくれた。

最後におじさんはカバンから取り出したノートを僕らに見せてきた。

そこには「ミンさんはいい人です!」「詳しく教えてくれて助かりました!」「怪しくないですよ!」と実際この流れでガイドをお願いした人の感想がいろんな筆跡で書かれていた。
確かにネットの口コミだと誰でも書けるが実筆はだと筆跡があるから信用できるなと思った。

そのミンさんと別れると、ミンさんはすぐ戻ってきて
「あ、ココナッツ売ってくるやつと、靴磨くやつはぼったくりだから気をつけて!」と教えてくれた。
ミンさんはいい人だと思う。

その後本当に、ココナッツと靴磨きのやつが現れた。
ゆっくり首を振ったが、サイゴン川Tの威力が強すぎるのか、あまり効果はなかった。


ホテルのチェックイン時、デポジットのルールを知らなくてクレジットカードを出すのが怖かった、どんだけ払うんだよって思った。
日本ではないが、予めお金を少し預け後日戻ってくるシステムらしい。


ホテルのフロントマンの英語は逆に上手くて、結構分からなかった。

チェックインが終わった後、彼はカウンターから飛び出してそのまま部屋まで案内してくれた。
彼は楽しそうに何階に何があるとか、モーニングの時間とか歩きながら説明してくれた。

エレベーターでもずっと喋っていた。
部屋に着いても中まで入って、何が無料で何が有料とか、ドライヤーとか風呂の位置とか説明してくれた。
このまま夜まで一緒に3人で過ごす勢いだった。

一通り説明し終わった後、その七三メガネフロントマンは「センキュー」と言った。
その後に2拍ぐらい間があって、ゆっくりドアを開けて出て行った。
後から気づいたが、アレはチップチャンスだったんだな。
ベトナムはチップ文化がそれほど浸透していないが、五つ星ホテルなら渡した方が良かったと思う。

二つ目のホテルで華麗に渡してる韓国人がいて、七三メガネの2拍がフラッシュバックした、すまない。


ベトナムはなぜか電子決済があまり発達してなかった。
「momo」というのがあったがたまにしか見かけなかった。

以前仕事で、中国に行った時は逆に電子決済しかやってなかった。
紙の紙幣に信頼がないらしい。
なので、ほぼ地面掘って溝作っただけだろみたいな有料トイレにもQRコードが貼ってあし、90歳ぐらいの屋台のおばあちゃんも支払いの時は、震えながらQRコードを提示してきた。


車はトヨタ、ホンダが少しあった。どれも良い車だった。
全体的には、フォード、ヒュンダイが多かった気がする。
それよりも、オートバイだった。
街中はほぼオートバイだった。
人より多いんじゃないか。
この旅で、自転車は2台ぐらいしか見ていない。


ベトナムのドンは桁が多いので大変だった。
タクシーで100,000ドンとか一瞬焦るが、500円ぐらいだ。
0を3つ取って5をかけたら円になるが、
換算できるアプリは助かった。

今回の旅で助かったアプリは換金アプリもそうだが
GoogleマップとGoogle翻訳は本当に助かった。

Googleマップは場所検索もさることながら、レビューが見れることがとても良かった。
特に海外旅行での許せない時の「ここほんとやめといた方がいいですよ!」と
良かった時の「めちゃいいですよ、是非!」の熱量が日本国内よりも強い気がした。

これからは口コミに関しては、食べログじゃなくてGoogleマップだと思う。
広告で操作できないし。

そしてGoogle翻訳は、進化していた。
それぞれの言語をダウンロードでき、オフラインでも使用できるようになってたのは驚いた。
タクシーの運転手との会話は音声翻訳機能で、話す、翻訳して文字に起こす、ができるから助かった。
あとカメラに写った文字を翻訳してるくれるカメラ翻訳機能がめちゃくちゃ未来だった。
博物館とかの説明書きや、レストランのメニューのときはとても助かった。

あと「Grab」という、Uberタクシーのアプリは便利だった。
利用者とドライバーのマッチングシステムは単純で使いやすく、
事前のカード決済と地図アプリも連動してるので、ぼったくられないし場所も間違えない。

観光地で声をかけてくるタクシードライバーは、Grabで検索した上で金額提示してきた。

距離が近いとなかなかマッチしないのも興味深かった。
心なしかドライバーも無愛想だった(気がする)

そう思うとベトナムのスマホ普及率はすごく、ガラケーなんて全く見なかった。
尚更、キャッシュレスにすればいいのにと思う。
社会主義国にとって、紙幣って大事なのかもしれない。


交通は
車・バイクと歩行者の関係は大胆さが必要だった。
信号はある程度は機能してるが、青でも赤でも関係なく渡ってくるから自分の責任で判断して渡る必要があった。

「おい分かってるよな、轢くなよ」と思いながら渡ると轢かれなかった。

オートバイは平気で歩道を走ってた。
歩いてたら前からオートバイが向かってくるのは映像は新鮮だった。


そもそも向こうの交通文化は、「どんな運転してんだよ」とか「それ迷惑」とかいう概念があまり無いように感じた。

「お前そこにいたら自分が進むにあたって邪魔だな」というシンプルな思考設計で、そこから踏み込んで「お前どういう運転(神経・人間性)してんだよ」と思考が奥に進んでいかないからむしろ楽な気もする。
だからあんなにクラクションだらけでも怒鳴り合わないのか。


途中、ハンバーガーショップで出会った日本人女性店員と話した時は「おじさん同士はよく怒鳴りあってる」と言っていた。

旅先に関しては、もう少し調べてから決めた方が良かった。
今回のベトナムでいうと、2月はまだギリ少し雨季だったので、
リサーチは必要だったのかもしれない。

それでもYoutubeではよく調べた。
Youtubeがすごい、どんなジャンルでもなんでも出てくる。
「ベトナム 注意」で調べたらたくさんのサムネイルが出てきた。
中でもHiromiさんという方のチャンネルは、ベトナム文化を丁寧に解説されていてとても助かった。

https://youtube.com/@vietnamhiromi

ホテルは5星でも微妙なところはあるからキリがない気もする。
ベトナムで泊まったホテル2つとも五つ星だったが、ある程度は汚かったり適当だったりするので、日本の五つ星とは少し違うのかもしれない。
それでも日本に比べると格段に安いし別に気にはならなかった。



街中にいる日本人はすぐ分かる。
シュッとしておとなしく小綺麗だった。

中国人は見なくても分かる。
集団でいると、声が大きく、一番騒がしい。

韓国人も分かる。
韓国の家族のおばあさんは必ずパーマを当てていた。
よく考えたらNetflixで観る韓ドラのお婆さんはみんな髪がクルクルだ。

国籍に関係なく、団体客って集団に身を委ねてるから周りに気を使う機能をオフってるからダメだと思う。
同時に、だんだんと個人で行ってる自分は団体客より上な気がしてきて、すぐにだいぶ間違った考え方だと思った。

日本人同士が近くにいると声が小さくなった。
日本語通じないと思って2人で好き放題話してるので「あ、日本人だ」と気づくと、警戒態勢に入る。

空港のチェックイン時に変なジジイが前で職員を困らせてたので「きたねえじじいだな」と思ってたら。めちゃくちゃ日本人だった。
声に出さなくて良かったと思ったが、あいつベトナムに何しにきたんだ日本では大丈夫なのか。

中国人観光客はパーソナルエリアが狭かった。
常に距離感近いな、と思うことが多かった。
列に並んでても肩入れてくるから肩入れ返した。
ちょうど市場で500円で買ったパリサンジェルマンのレプリカを着てたからコーナーキックのポジション取りみたいだった。

「やめろ」と言ったらやめるのは、昔中国に行った時と変わらなかった。



関係ないけど、旅先で出会う家族の子供(男)ってデブが多い気がする。
海外旅行できるぐらい金あるからいいメシ食ってるのだろうか。


今回の旅で市場には4回ぐらい行った。
ホーチミンのベンタイン市場、ダナンのハン市場など観光客向けの市場は活気があった。

値切り交渉はいろんなYouTubeを見ていたので頑張ったが、マッサージのお姉さんにクソ観光シャツを1000円で買ったと言ったらドン引きされた。普通500円らしい。

街に野良犬はたくさん見た。
猫は一度も見なかった。
ゴキブリとネズミは見ていない。
めちゃくちゃ不衛生なのに不思議だった。
あと野良犬はいたが、餌を求めて寄ってくるとか無かった。
ただ気だるそうにちんこをつけながら生活していた。


物価は、日本のおおよそ3分の1だったので基本的に驚くほど安かった。
水とか30円ぐらい、コーラ、スプライトも80円ぐらい。
屋台に行ったらフォー一杯200円とかだし、ほんと安い。

スタバは計算したらむしろ高かった。

スタバ以外のコーヒーショップは、ブラックコーヒーを頼んでも少し甘かったベトナムコーヒーは甘い。


市場の巾着や小物は可愛いものが多かった。
細かい手芸が凝っていた。
安く職人ママが作ってるのだろうか。

でもデパートやショッピングモールに行ったら普通の値段だった。
ホーチミンには、高島屋があり中に日系企業がたくさん入っていた。
ロッテマートというショッピングモールは韓国系の企業がたくさん入っていた。

ベトナムは政治は一党独裁の社会主義国だが、経済は資本主義でいろんな国の企業が街中にあった。
街広告の看板もいろいろあったが、
ベトナム国旗と子供達の絵となんかスローガンの「お国の看板」もたくさんあった。



今回の旅で、よく感じたのが、結局は「人による」ということだった。
良い人は良い人だし嫌な奴は嫌なやつだった。

中国人もうざいやつもいたが、中にはそんなことないいい奴もいたろうし、日本人の観光客だってバカなやつもたくさんいるだろう、場面によっては自分も。

そんな中でいい出会いもたくさんあった。
良い人は素敵だった。
いろいろ案内してくれたタクシーの運転手はいい人だった。

その人は明るく翻訳アプリでいろいろ話しかけてくれた。
スマホで音声で入力しながら、ハンドルを回していて何回か結構危なかった。
地元で一番美味いバインミーの店に途中寄ろうとしてくれだかギリ閉まっていた。
彼は本当に悔しそうに膝を叩いた。

車内ではYouTubeでJ-POPを流してくれた。
DA PUMPの「USA」を流してくれた。
正直全然聴きたくなかったが優しさなのでサンキュウと伝えた。

「有名な日本人はいますか?」と聞いたら
「サッカー選手は有名だ」と言っていた。
ホンダとナカタの名前が出てきた。

ベトナムでサッカーは人気らしい。
東南アジアで一番強いのはベトナムだと知った。
よく考えたら日本はW杯アジア予選で負けかけて森保さん叩かれてたな。


ベトナムは水が飲めない。
水道水は飲まず氷も気をつけてと言われた。

道路はガタガタで汚い。
下水処理の技術が低いのか街は臭かった。
夏、スコールとかあるともっときついのかもしれない。

日本は税金が高くて給料明細の控除の欄を見るたびに気絶しそうになるが、
帰国して間もない今はしゃあないか、とかなり思える。
日本は綺麗、水うまいし
道路も綺麗、街のトイレ綺麗だし、治安がいい。



ベトナムはお札しかなかった。
コインはなかった。
全部のお札にホーチミンがいた。
ホーチミンオンリーだった。

都市の名前もホーチミン、お札もホーチミン
すごいなベトナムの父。

戦争博物館はすごかった。
ベトナム戦争の資料がたくさん掲載されていた。
戦争の経緯から。
拷問の様子から、枯葉剤の被害者の写真まで悲惨な記録が多く掲載されていた。

入り口の戦闘機を見てすげえ、と思いながら敬礼して写真を撮ってた自分はどう思われていたのだろう。

Youtubeやネット記事で色々調べたが
アメリカの正義はなんだったのだろう。
15年ってすごい年数だな。



旅の後半はダナンというリゾート地に行った。
ホーチミンはヨーロッパと東南アジアのミックスのような街並みだったが
ダナンはアメリカぽく、沖縄を感じた。
キューバってこんな感じなのかなと思った。

ベトナムは常に誰かに統治されてきた歴史があるので、
フランスだったり、中国だったり、アメリカ、日本と
何かしらの文化が混ざってる感じがした。


食べ物はおいしかったのだろうか。
どうなんだろう。
正直分からないな。

僕は軽い潔癖なので、初めの食堂のフォーも「これが旅だな!」ということで耐えた。
その他にも日本人夫婦が経営してる有名なピザ屋も僕的には普通だった気がする。
「旅!旅!」ってことで舌と脳に下駄を履かせていた気がする。

で、結局僕が一番美味かったのは、ホテルの朝食のビュッフェだった。
(少数派の感想だとは思うけど)



日本に帰国するにあたって、僕らはワクチンを3回受けてないので、
帰国の70時間以内にPCR検査を受けなくてはならなかった。

ベトナム大使館のHPを確認しておすすめの病院で1人3000円払ってベトナムの病院で鼻と喉に綿棒を突っ込まれた。
綿棒を鼻に突っ込まれた時痛すぎて「オオオオ!」と大きめのリアクションをしたら喜んでいた。
看護師さんの生活に外国の風を吹かせられたなら嬉しい。

海外の病院って経験なかったのでとても新鮮だった。



帰国の便はダナンから首都のハノイでトランジットし成田に帰るという流れだった。

20:00のフライトだったが、前日に21:30に変更のメールが届いた。
当日の朝に22:30になった。
国際線はほんとよく遅れるな。

ハノイの便が0:50発だった。

ダナンの空港でチェックインする時に、グランドスタッフが優しく、成田行きの方もまとめてチェックインしてくれた。
あと降りる時に時間かからないように空いているビジネス席にしてくれた。

で、なんやかんや乗る直前でもフライトが遅れ、
ハノイ着から成田へ発のフライトまで1時間しかなくなってしまった。

同じルートで帰るであろう他の日本人も不安そうだった。



で、降りたら結局、50分前で
あれ結構無理じゃない?と思いながら、でも降りたら航空会社の人が成田行きの人をピックアップしてくれるかーと思ったが誰もいなかった。

空港の看板にトランジットの案内、国際線出発口への指示がでてるかと思ったら全然なくて、空港出たら完全にオープンワールドだった。
ルールゼロでめちゃくちゃサバイバルだった。

僕は頭が真っ白になった。
は?と思った 

立ってた警備員に話しかけたら、「あっちにあるフリーバスに乗れ」って言ってたので振り向いたらバス丁度出てた。

歩いて行くしかないと思ってゲート出たら国際線のターミナルはめちゃくちゃ遠くに見えた。

戻ってタクシーの運転手に話しかけたら
仲間内で目を合わせながらニヤニヤしててむかついた。

そに中の1人のやつに話しかけたら「200万ドン(1300円ぐらい)」とかなりふっかけられた。背に腹はかえられないので飲んだ。

車で2分で国際線ターミナルについたら、チェックインの窓口でアジア人男性がめちゃくちゃ職員に怒鳴りつけていた。
1人じゃなく、何人もブチギレていた。
荒れているな、と思いながら、暇そうなカウンターの人に話しかけて、チェクインが済んでいることを伝え、検査ゲートに向かった。

検査が済ませ、機体へのバスに乗る前のゲートで、角刈りメガネが僕らにめちゃくちゃキレてきた。

「フライト何時か分かってんのか!」と僕らのチケットをパンパン叩いて怒鳴りつけてきた。
僕は最初何にキレてるのか分からなく「は?」と思っていたら、
奥さんが「ダナン、レイト!」と叫んで、遅れた理由を知りそいつは黙った。
なんでお前が知らないんだよ。

僕は遅れて怒りが湧き出て「ダナンのフライト遅れたの分かってんのか、お前の名前教えろ」と言ったがそこからそいつは目もわせず全く喋らなかった、思春期のダンマリで全くこちらを見なく少しバツが悪そうだった。
メガネのフレームも角刈り具合もムカついて食ってかかろうとしたところで、奥さんがダサいからやめろと止めた。

バスが到着し、機内入った。
ずっと僕らのことを待っていた乗客がこちらを睨んでる気もしたが、そんなことより僕は角刈りメガネがムカつきすぎて眠くて気絶しそうだったので黙れよお前らと思った。
だが皆さん黙ってた。


よく朝、成田に着いた時、急いで「ベネジット航空」の口コミを調べた。
旅行帰りは「口コミこそ正義」って感じだった。

驚くほどにボロカス書かれていた。
でもほんとボロカスだった。
国営のベトナム航空と初めての民間格安航空ベネジット航空、
色々競争がないとダメなのかもしれない。
日本や、ダナンの窓口の人は親切だったので、企業としての問題だと思う。


久しぶりの海外旅行。
思ったのが、やはり自分で行くのと仕事で行くのは違うなと思った。

仕事は中国ロシアアメリカと行ったが
現地のコーディネーターがついていたのであまり脳みそを使わなかったことに気がづいた。

意思決定をスタッフに任せっきりで、日本語しか話さず、正直あんまりなにも残ってない。
でも今回は2人でツアーでもなく、フライトとホテルだけ決めて向かったので、
いろいろ頭を使った。
緊張もしてたからか、毎晩記憶がないぐらい爆睡だった。


日本に帰って思うのが、街がめちゃくちゃ静かだなと思う。
バイクのふかすエンジン音とクラクションが全くないのはそうだが、
街中の人ってこんなに喋らないのかと思う。
街で人が静かだなと1番に思った。
それがいいとか悪いとかではないが。
いや別に悪くはないか。


金があったら60歳でハワイに永住したいか?
あまり思わないな、東京の方がご飯美味しいし、映画とか娯楽とか多いし、街は綺麗だし、治安めちゃくちゃいいし、コンビニ多いし。


話は変わるが、日本のテレビは面白すぎると思う。
というか海外のテレビが面白くなさすぎる。

いろいろベトナムのテレビ番組をザッピングしてたがめちゃくちゃ面白くなかった。
ニュースも分かりにくいし、コント番組?もホームビデオみたいでチープだった。
そう思うと日本のテレビ番組はよくできてるなと思う。


というわけで、また海外には行きたいが 
改めて日本っていいなと思った。

先ほどの移住したバーガーショップの店員さんは移住して10年経つらしい。
移住の理由は、日本の仕事に疲れ、何もつてもなかったがフラッと行ったこともないベトナムに移ってきたらしい。

いろんな人生があって、面白いなと思った。


‘すべきこと’ とか無いのかもしれない。
ベトナムもいいし、日本もいいな、それでいいのかもしれない。
絶対こうすべき、こうしないやつはバカで情弱!なんて、貧しい考え方だと思う。




日本じゃない国の価値観にふれられたことは良かった。

ただ許せないのは空港の角刈りメガネ(と、戦争)
あいつ名前が分かったら長文のクレームメール送れたのに。

帰ってからダイソーで買った世界地図をトイレに貼ってる。

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