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つながるスイッチ!! -vol.19-「水分校区」の取り組み


今回は水分校区の取り組みを紹介。

生まれも育ちも水分校区の田中さんと武内さん。
お二人は地元をより住みやすい地域に!と、
積極的に活動されています。

互いを尊重し合いながらスピード感をもって
新たなことに取り組む姿に、こちらも自然にリスペクトです!!
さて、どんな取組みをされているのでしょう!

「つながるスイッチ!! vol.19」、スタートです!

水分校区社会福祉協議会
前会長 田中 彰治(たなか あきはる)さん

水分校区まちづくり振興会
事務局長 武内 喜美(たけうち よしみ)さん
 

のお二人にお話をお聞きしました




1、「ゆずりあいマーケット」の取組みが始まるまで


水分校区では、「みずわけ 支え合いのおすそわけ」と題し、
フードボックス・衣類ボックスの設置と、
ゆずりあいマーケットを開催しています。

きっかけは、校区社会福祉協議会連合会(校区社協連合会)※主催の学習会。
令和4年12月学習会の内容がフードバンク・フードドライブの取組みについてでした。

※校区社協連合会とは校区社会福祉協議会会長の集まりで、地域福祉の推進のために事業の企画や定期的に各校区の情報交換や学習会・研修会を開催しています。

参加した田中さんは「学習会で初めてフードバンク・フードドライブのことを知りました。以前、小学校で“のみの市”をしていたこともあったので、この取組みならできるかもしれないと思いました」と話します。
会長職を令和5年3月末で退いた田中さん。退任前に何か形に残ることをしたかったとも話されます。

ただ、食品や衣類等を集めるボックスをコミュニティセンター内に設置してもらうためには、事務局の協力は必須。

勉強会に参加した後、田中さんは武内さんに相談しました。
数日後、武内さんは「やりましょう!」と回答。
すぐに実践に向けて取り掛かり始めました。

「田中さんから取組みについてお聞きしてすぐ、市社協の校区担当コーディネーターに相談しました。これなら校区でできそうだと思いました」と武内さん。
フードボックスの設置や、フードドライブ活動をしている団体は他校区にあるものの、ボックスを設置しマーケットという形で校区に還元する仕組みは市内では初の取組みです。ここには校区をより住みやすい地域にという強い想いがあります。

1月に開催した支え合い推進会議に報告したところ、事務局負担を懸念する声や、取組みに対して様々な質問・意見がありましたが、
「始めるなら早い方が良いと思いました」と武内さん。

2月1日発行の校区広報紙に、取り組みについて告知。
事務局でチラシを作成し、全戸に配布しました。

その後、フードボックス・衣類ボックスをコミュニティセンター内に設置。
2月いっぱいかけて住民の皆さんから食品や衣類を集め、
令和5年3月に「第1回 ゆずりあいマーケット」を開催しました。



2、活動の現状


フードボックスは常温保存が可能で消費期限が1ヶ月以上あるものなど、家庭で余った食材を受け入れ、
衣類ボックスは着用可能な衣類や靴、未使用のタオルや肌着などを受け入れています。

常時コミュニティセンターにボックスを設置し、集まったものは毎月第1金・土曜日に開催する「ゆずりあいマーケット」でお披露目、希望される方に譲渡しています。(イベントや休日の関係で変更の場合あり)
残った品物は市社協が受け取り、市内の食料支援団体や子ども食堂へ提供しています。


通常の衣類ボックスでは制服を受け入れないことが多いのですが
水分校区では水分小学校の制服も受け入れています。

「以前から、〈制服を寄付したい〉〈制服が欲しい〉という声がありました。この取組みは、あくまで水分校区の皆さんに還元したいという想いが根底にあるので、校区の皆さんの要望が最優先。制服の受け入れも可能にしました」と田中さん。

「先日、住民の方から〈ボックスに持っていきたいものがあるが棚の高いところにあって取れない、取りに来てもらえないだろうか〉と、初めてお話する方から問い合わせがありました」と武内さん。

この取組みをきっかけに、新たな繋がりも生まれています。



3、今後の目標、これからのこと


●田中さん

まずは、この活動を知らない方が多いと感じているので、多くの住民に浸透させたいです。今後は自治会長さんの協力を得て校区全体で取り組んでいただけたらと思っています。
集めるだけなら自分たちでもできるのではと思い持ちかけましたが、すぐに対応していただいた事務局長の武内さんには本当に感謝です。

●武内さん

マーケットを利用する方が固定されている傾向があるので、誰もが気持ちよく参加できるようにしていきたいです。
個人的には、今後、年代問わずいろんな人と知り合っていきたいと思っています。多くの人と関係をもち、想いを汲み取って、水分校区の住民みんなが楽しく暮らせるようになったらと思っています。



4、取材を終えて


水分校区の活動には、〈支援〉という言葉を使っていません。〈支え合い〉や〈おすそわけ〉、〈ゆずりあい〉という言葉を使っています。それは、堅苦しくならずにお互いが自然と助け合って、尊重し合いたいという意味が込められているそうです。
取材中、お二人からは、「武内さんたち事務局のみんなが良くしてくれている」「田中さんが会長のうちに取組みを行いたかった」など、お互いを尊重し、感謝し合う気持ちが溢れていて、見ていて温かい気持ちになりました。お二人の優しい気持ちが水分校区に浸透し、「ゆずりあいマーケット」がたくさんの人で賑わうようになるのが楽しみです。

武内 喜美さん       田中 彰治さん

毎日、野菜作りを楽しんでいる田中さん。道の駅などにも出荷していて「自分が作った野菜で喜んでもらえるのが嬉しい」と話します。旅行も好きで、校区の仲間たちと海外などにも行かれていたそう。武内さんの最近のブームは、カフェめぐり。「子育てが少し落ち着いたので、今、自分の時間を楽しんでいます♪」と、時間があれば買い物や美味しいコーヒー屋さん探しをしているそうです。


【まとめ】

「みずわけ 支え合いのおすそわけ」をテーマ
フードボックス・衣類ボックスの設置と、ゆずりあいマーケットを行う

・スピード感を大切に、企画してから3ヶ月でマーケットを実施。
水分校区の住民に還元

支援ではなく、支え合い。
お互いを尊重し合い、支え合える校区を目指す


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