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つながるスイッチ!! -vol.21-「大橋校区」の取り組み


令和5年7月、記録的な大雨が降り続きました。被害が大きかった大橋校区は家屋が浸水し、避難所であった大橋小学校周辺も冠水。集まっていただいた大橋校区の6名の皆さんに、当時の様子や今後の課題などを語っていただきました。


大橋校区まちづくり委員会

会長 酒見 隆一(さけみ りゅういち)さん

副会長 牛島 雅(うしじま まさる)さん

事務局長 中靏 裕一(なかつる ゆういち)さん

事務員 古賀 愛子(こが あいこ)さん

事務員 山田 美津枝(やまだ みつえ)さん

大橋校区社会福祉協議会

会長 末次 博行(すえつぐ ひろゆき)さん




1、当時の様子について、皆さんそれぞれ感じたこと


●中靏さん
7月10日の未明から激しい雨が降り続き、早朝4時ごろ、市役所から大橋小学校に避難所を開設すると連絡が入りました。しかし、近くの巨瀬川の水位が上昇し、9時ごろから小学校にも水が入ってきて床上浸水しました。停電も起きました。15時ごろには小学校周辺が冠水し一時孤立。市役所と連絡をとって避難所を耳納市民センターに移すことになりました。小学校には、避難者が10数名いました。辺りは水浸しだったので、消防団員の協力のもと避難者にはボートで移動してもらいました。


●牛島さん
翌日、7月11日8時ごろ、まちづくり委員会事務局からまちづくり委員会役員に対し、招集連絡がLINEで届きました。辺りの水も引いた後、大橋校区コミュニティセンター(以下「コミセン」)に集まり、被災状況の把握、片付けが始まりました。


●中靏さん
初めてのことでどうしていいかわからず呆然となりました。住民の皆さんの被害状況もわからない中、まずはコミセンを立て直し、ここを対策本部にしよう!と動き出しました。
コミセンも1階は浸水してしまい、電気関係は全て使なくなったので、2階に事務所を移し、本部も2階に構えました。

大橋小学校から見た被災直後の様子



2、特に印象的だったエピソード


●古賀さん
しばらくして、ボランティアさんたちの協力のもとコミセンの片付けを始めましたが善導寺校区など近隣校区のコミセンの事務員さんたちもすぐに集まってくれて、たくさんお手伝いしていただきました。


●末次さん
改めて近隣校区との連携やコミュニケーションを取ることも大事だと実感しました。


●中靏さん
ボランティアさんたちの存在は本当に大きかったです。合楽団地の被害が大きかったと情報が入ってきたのですが、いったいどのように復旧作業を始めてよいかわかりませんでした。ですが、すぐに様々なボランティア団体さん、個人のボランティアなど、多くの人が助けに来てくれました。


●酒見さん
今回のことで、たくさんの方が手伝いにきてくれたり、物資の支援をしてくださったり、人と人のつながりを感じることができました。とてもありがたかったです。


●古賀さん
飲食店の方がお弁当を差し入れてくださったりもしましたね。


●酒見さん
地域全体で連携をとりながら、地域のみんなで乗り越えている気持ちです。例えば、大橋保育園が被災してしまったのですが、3つの公民館が園児たちを受け入れてくれています。3つの公民館が大橋保育園になっているんです。まわりに助けられていると感じます。


●山田さん
一方で、初めて会うボランティアさんに対して、不安を感じた人もいたようです。私たちが住民の皆さんの不安がないようにもっと積極的に声掛けをしていけばよかったと思いました。そのためにも普段からコミュニケーションを取ることも大事だと感じました。



3、被災後の動き、これからのこと


●中靏さん
大雨の時は小学校、台風の時はコミセンが指定避難所になっていましたが、今回の大雨では、その両方が被害に遭ってしまいました
ありがたいことに、先日竹野校区から、同校区内にある「ゆうかり学園」を避難所にしないかと提案があり、災害時には避難所を共同で運営することになりました。ただやはり、大橋校区内に避難所があってほしい、、、大きな課題です。


●牛島さん
11月現在、今もまだ復旧してない家屋もあります。完全に壊れてしまった家もあります。この水害がきっかけで大橋校区から引っ越した方もいます。平家にお住まいの方がテーブルの上に避難して、首の辺りまで水が来たと聞きました。どれだけ怖かっただろう、と。大きな爪痕を残した水害でした
やっと少しずつ落ち着いてきた感じもしますが、今も定期的に住民の皆さんに声掛けをしてまわっています
最初は知らない人だから、と警戒されていた方も今ではすっかり顔なじみになって、様子を見に行くと大歓迎してくれます。大橋校区の皆さんの不安が少しでも解消されることを願います。


●山田さん
防災訓練など校区全体で防災への取り組みを強化していきたいです。今回、電気も電話も使えない状態で、LINEがすごく役に立ちました。LINEを使っていない方もいらっしゃるので、非常時の何か別のツールがないかと検討しています。


●酒見さん
以前は、隣の小学校と合同で防災をテーマにした学習会等も行っていましたが、ここ数年は開催ができていませんでした。
校区全体で災害に対する意識を高めるためにも、今後は積極的に開催を検討していきたいと思います。


●古賀さん
まちづくり委員会主催でイベント「大橋がんばろうフェスタ」を行いました。カレーなど食事の提供、弁護士や建築士など専門家を呼んだ相談会、子どもたちが楽しめるゲーム、マルシェ、物資配布などを行い、多くの人で賑わいました。他にも住民自らイベントを立ち上げて焼肉のふるまいが行われたり、校区外の飲食店さんが炊き出しにきてくれたりもしました。水害が起きてしばらくは先が見えない状態でしたが、大橋校区はみんな元気です。


●中靏さん
今回、初めて被災してわかること、感じたことがたくさんでした。人の優しさ、つながりの大事さが一番だったと思います。取り残されている住民の方がいないように、声かけ・訪問は継続して力を入れていきます。大橋校区は地域みんなで乗り越え、前向きに動いています。



4、取材を終えて

偶然居合わせた方も含め、6人という初の大人数での取材。皆さんの仲の良さ、絆の強さを感じる取材でした。取材会場であった大橋校区コミュニティセンター、まだ1階は被害の爪痕が大きく残っていました。
今回の災害で見えた大橋校区の課題は、決して人ごとではなく、災害時の教訓として一人一人の意識の大切さを改めて考えさせられました。

牛島 雅さん      末次 博行さん      酒見 隆一さん        中靏 裕一さん
     山田 美津枝さん           古賀 愛子さん


【まとめ】

・いち早くコミセン内に対策本部を立ち上げ、
    様々なボランティア団体や協力者・企業、行政と連携を取る

・いざというときの協力体制

・普段から地域住民同士でコミュニケーションをとる

・非常時の連絡ツールの検討



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