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つながるスイッチ!! -vol.12-「下田校区」の取り組み

あっという間に
寒さの本番を迎えています。

いつもこんなに寒かっただろうか…
何を着てどんな暖の取り方をしていただろうか…

と、

体感も記憶も怪しくなってきている社協探検隊Pです。

そんな中、
20代の頃の私は
地域のことについて考え、活動したことがあっただろうか…

記憶をたどっても“ない”という
明確なこたえがでます。

仕事をしながらまちづくりのために
奮闘している下田校区の若きエースたち。
凄いです!校区の宝物です!

そして若きエースを大切に育てる先輩方との
家族のような素敵な写真にも注目の
「つながるスイッチ!!vol.12」

今回も元気にスタートです!!


若い人が積極的にまちづくりに参加している下田校区。

今回は、

〈下田校区まちづくり振興会〉
会長 江島 正剛(えしま せいごう)さん
事務局長 徳田 テルミ(とくだ てるみ)さん

〈下田校区まちおこし隊〉
中島 ほのか(なかしま ほのか)さん
福島 一輝(ふくしま かずき)さん

以上の4名にお話をお聞きしました。


1、下田小学校閉校イベントから下田舎(しもだや)マルシェへ


20代の中島さんがまちづくりに参加するようになったきっかけは、
下田小学校閉校イベントへの協力を江島さんからお願いされたことだった
そうです。
中島さんはそれを受け、企画から当日の運営まで、「下田校区まちおこし隊」のメンバーと一緒にこのイベントに携わりました。


以前から若い人にまちづくりに参加してもらいたいと考えていました」と江島さん。
お二人の関係を聞いたところ、中島さんが小学生だったときの登下校時の見守りや地域・学校行事、日頃の挨拶がきっかけで顔なじみになった、とのことでした。


かねてからまちづくりに関心があった中島さんは、
「イベントに関わらせてもらったことで、下田校区はこうなった方が良い、もっとこういうことができるのではないかという、新たな気づきがありました。
イベント後、その想いを江島会長に手紙で伝えました」
と話します。


その後、江島さんや徳田さんからの誘いを受け、下田校区まちおこし隊に入った中島さん。
次は、下田校区の恒例イベント「下田舎マルシェ」開催に向けて仲間づくりを始めます。


後輩である福島さんに、「一緒にイベントを盛り上げてくれない?」と声かけしました。
福島さんもイベント準備や会議を重ねるうちに活動に興味をもつようになり、下田校区まちおこし隊に入ることになりました。


お世話になっている地元に恩返しをしたいという想いが強かったです」と福島さん。


そして、中島さんと福島さんがまちおこし隊に入って初めてのイベントとなる
「第5回 下田舎マルシェ in (旧)下田小学校」が
令和4年10月23日(日)に開催されました。


多くの出店者によるマルシェをはじめ、
ワークショップ、参加型イベント、ステージイベント、実演販売、粗品プレゼント企画など
大賑わいで終わりました。


毎年開催されていたイベントですが、
今までと大きく異なるのは、来場者の数だったそうです。


「今までより、多くの人に来ていただき、盛り上がりました。
2人が積極的に行っていたInstagram インスタグラム(インターネット上の写真共有アプリ。以下「インスタ」)発信が効果的だったようです。
チラシや新聞だけでは伝わらなかった人たちへも、広く情報が伝わりました」と
徳田さんは、若い2人がまちづくりに参加してくれたことで起きた変化を話されました。


インスタでは、事前の告知だけでなく、
開催までの準備の様子や、出店店舗・ステージイベントの紹介、
当日の会場の様子をライブ配信するなど、
積極的に発信し続けました。


「イベントに行きたいけれど、校区外に出ていて参加できない下田出身の人たちがたくさんいます。その人達にもイベントを感じてほしいと思い、インスタ発信に力を入れました」と福島さん。


下田校区まちづくり振興会のインスタ、
登録者数100人が目標でしたが、なんと200人を達成。


イベントは大盛況に終わりましたが、
課題もたくさんあったといいます。


一番の問題は人手不足でした。様々な人に助けられて下田舎マルシェを行うことができましたが、
継続していくためにはもっと仲間を増やしていきたいです」と中島さんは話します。


2、活動を通して思うこと、これからのこと


●江島さん

下田校区は狭い地域なので、小さい頃からみんなが顔見知りです。住んでいる人数が少ないからこそ、強い絆で結ばれている校区だと思っています。下田校区まちおこし隊は平成27年に立ち上がり、多くの人に支えられていますが、中島さん、福島さんに入ってもらったことで、活動が活性化したように思います。若い世代にもまちづくりにどんどん参加してもらいたいです。私は若い皆さんを支えられるようにまだまだ頑張りますよ(笑)みんなの意見も積極的に取り入れて、良い方向に進化していきたいです。下田校区は、これから新しくマンションが建つ予定などもなく、極端に人口が増えることはなさそうです。でも住みやすく、とても魅力的な地域です。今後、空き家に若い人たちに住んでもらったり、空き家を使った企画・イベントなどを行ったりしていきたいです。


●徳田さん

下田舎マルシェを発信していた下田校区のインスタを見た人から、なんと「インスタのやり方を教えてほしい」と依頼がありました。今、福島さんにお願いして、校区でインスタ教室を開催しています。その教室では、生徒さんの練習として、下田校区のアカウントを使った情報発信をしています。それが地域発信の新たな広がり、繋がり、盛り上がりになるのではと感じています。私はいつも、下田校区という地域に誇りをもって過ごしています。「下田ここにあり!」という気持ちです。「私もまだまだ頑張らないと!」と、若い方たちの活躍が励みになっています


●中島さん

下田校区まちおこし隊に入った理由には、校区を守りたいという気持ちもありました。地域に積極的に関わっていると、水害などの災害が起きた際に、避難所情報や被害状況などの情報が入りやすいはずです。私は土木関係の仕事に就いているので、何か起きた時はダンプトラックでも何でも動かして、地域の皆さんを守りたいと思っています。
ちなみに、今回開設したインスタは、災害時にリアルタイムで情報発信できるデジタル掲示板の役割も兼ね備えているんですよ。


●福島さん

下田校区には田舎ならではの良い景色がたくさんあるので、その魅力を知ってもらうために、今後、写真のイベントを行いたいです。閉校した下田小学校でイベントをしたり、期間限定でカフェをオープンしたりしても楽しそうです。今、私はスイーツ店で働いており、将来は、自分のお店を下田校区にオープンさせるのが夢です。
また、まちづくりは、目に見えるかたちで地域に貢献できるので嬉しいです。同級生でまちづくりに興味がある人も多いので、もっと仲間を増やしていきたいですね。実は、友達同士では、自分たちを「下田人」と呼んでいるんですよ。みんな、下田校区を誇りに思っています。「地元に住んで地元で生活する、そして地元のために活動する」その楽しさを、これからも体現していきたいです。



3、取材を終えて


つながるスイッチ!!シリーズ初となる20代のお二人への取材。お会いして、そのパワフルさ、明るさ、積極性に驚きました。そこには、若い世代に対して「まちづくりに参加しない」と嘆くのではなく、「一緒に地域づくりをやらないか」と自ら若い人に声をかけ、お願いしにいく地域の先輩たちがいました。江島さんは、「インスタグラムの活用」など、参加してくれた若い人の意見・提案を積極的に採用されていたようです。「最後の責任は自分たちが取るから自由にやっていいよ」と、おおらかに任せる年長者の姿に懐の大きさを感じました。若い人にとっても、とてもやりがいを感じられたのではないでしょうか。ずっと下田校区に住んでいる者同士の信頼関係、そして皆さんが「下田校区」を誇りに思っていて、下田校区が大好きだということを感じることができました。コミュニティセンターもとてもキレイ!
そして自分たちを「下田人」と呼び合う若い世代に、下田校区の明るい未来があり、まだまだ校区の盛り上がりは続きそうです!

  江島 正剛さん                中島 ほのかさん            徳田 テルミさん         福島 一輝さん

休みの日の過ごし方をお聞きすると、江島さんと福島さんはゴルフが趣味。「どこに行ってる?」「どれぐらいのスコア?」と、その場でも2人で会話が弾んでいました。中島さんは、休みの日も関係なく動き回っているそうで、仕事、プライベート、まちづくり活動にとパワフルに動かれています。徳田さんは、今後、何か楽器を始めたいそう。「下田舎マルシェのステージで演奏を披露してくださいよ!」と、さっそく中島さん、福島さんから来年のオファーを受けていました!



【まとめ】

・「何かしたい」と思っていた若い世代が校区イベントに参加。
若い世代が提案したインスタグラムの活用を採用したら、
イベント来場者数がとても増えた

若い世代の意見を地域づくりに積極的に取り入れている

・日常のあいさつ、声かけで若い世代と先輩世代の信頼関係ができている

年齢に関わらず、校区に愛着をもっている人がいる


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