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漢方とは。
私たちは普段病気になると薬を飲んだり病院へ行ったりしながら、現代医学の進歩と共にどんどん長生きできるようになりました。

日本人の平均寿命は、厚生労働省の調べによると
2017年 「 女性が87・26歳、男性が81・09歳 」で共に過去最高を更新したそうです。
因みに女性は香港に次ぐ世界2位、男性は香港、スイスに次ぐ世界3位です。
《参照:平均寿命の国際比較 厚生労働省 H.Pより》
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life17/dl/life17-04.pdf

しかしながら、現代においては病気になる確率も高くなりました。
それは一概に身体だけではなく精神的なものも増えており
「現代社会 = ストレス社会」と言われるようになりました。
毎日の生活の中でストレスを感じることはたくさんあると思います。
その多くは人間関係、または仕事や家庭環境など。。

精神的なものから身体的な病気に発展していくことも多いです。

更にはネットやスマホなどの普及による眼精疲労や不規則な生活、食生活や飲酒、喫煙などによる生活習慣病、働き過ぎやストレスなどによるうつ病、花粉症や化学物質、大気汚染などによるアレルギー疾患など、いわゆる
「現代病」も増えてきました。

なんだかよくわからないけど調子が悪いという「病気」とまでは言わなくとも不調、いわゆる「未病」と言われる病気になる一歩手前のような状態があります。
私たちはまずその状態に気づくことが大切で、そこから病気にならないようにすることが必要となります。
それが「予防医学」と言われるもので、漢方の本質に繋がっています。


漢方はいわゆる「漢方薬」だけではありません。
漢方は中国古来の自然哲学(古代中国医学)に基づいて日本人の体質や日本の風土に合わせて独自に発展し、実践されてきた日本の伝統医学であり、
主に「養生学」が基本となっています。
(なので中国では漢方や漢方薬とは言いませんのでご注意を。)

例えば、季節や体調に合わせた食養生、いわゆる「薬膳」やツボ押し、鍼灸等のマッサージ、気功なども漢方の中の一つになります。
また、これら全体を東洋医学と呼んでいます。

漢方医学は病気を主体におき治していく現代(西洋)医学とは違い、病人に主体をおいていく伝統(東洋)医学になります。
「心身は繋がっているので、心身ともに整えていくという考え方」です。
だからライフスタイル全般をみていく必要があるのです。

主体が病気 = 現代医学(西洋医学)
主体が病人 = 漢方医学(東洋医学)


近年では西洋医学と東洋医学をうまく取り入れながらの治療も進んでいます。
状態や病状に応じてそれぞれの得意分野を使っていくことが必要です。

ここでは、主に一番身近な「食」を通して、日々の生活の中に簡単に取り入れられる「漢方ライフ」に関する情報を発信していきます。

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