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#2【58歳女子 ロンドン留学への道②】~ただいまロンバケ中~

人生のうち、一度でいいから外国に住んでみたい!
この夢を、いま叶えることにしました。
仕事をやめてロングバケーションに突入した58歳女子。
働いていたら絶対にできなかった、2か月間のロンドン留学への道のりを綴ります。

ついに出発1週間前。
想像以上に、不安です。


英語は大丈夫なのか?


英語上達のための語学留学ではあるけれど、そもそもスタートラインに立てているのか?
マジやばい!なんとかしないと~、ということにやっと気づいたのが数週間前。目的が英語より異国ライフの満喫だとしても、最低限の英語くらいは話せて理解できなければ楽しむことはできません。
一番の心配は、対面で話すこと。外国人と会話する機会なんて日常では皆無です。
すでに資金計画は限界に達し、とにかく解決策のキーワードは無料。オンライン英会話もリアルの英会話教室も、無料体験(荒らし)で武者修行することに。

スマホで英会話


まずはスマホで完結できる英会話アプリ。
悲しいかな、おばさんは使い方がいまひとつわからない。登録とログインの段階で普通につまずきます。
AI英会話は多彩なキャラクターが入れ代わり立ち代わり登場しては話しかけてくれるけど、どういう関連?あなたは誰?などと毎日しっくりこないうちにお試し期間終了。
余談として、酔っぱらった時の話し相手としては悪くありませんでした。テキトーで普通に楽しい。学びにはなりませんけれど。

町の英会話教室


リアルの英会話教室にもトライ。
近くにイギリス英語の教室があると聞いて、さっそく無料体験レッスンへ。
イギリス人の先生を目の前にして、全く言葉が出てこない。自分の名前くらいしか言えない。相当まずい!
この時点で出発1か月前。ここで集中的に学べばなんとかできるのかと受付で見積もりをお願いすると、1か月4回のレッスンで4万5千円とのこと。早々に退散。

英会話カフェ


次に、昨年できたばかりの英会話カフェとやらに行ってみました。とにかく誰かと対面で話さないと!
普通のカフェですが、店主はイタリア人で、定休日の夕方に、お茶を飲みながら1時間の英会話セッションを行っているとのこと。料金は2000円。
さっそく申し込んで行ってみると・・・。参加者はまさかの私ひとり。日本語を話せないイタリア人と、英語が話せない私。お互いがGoogle翻訳も駆使しつつ、なんとかコミュニケーションを図ります。熱血先生のアルロ。成り行き上、次回の約束もしてしまい、こうなったらアイディア勝負!とばかりに翌週は日本の食べ物や文化の絵本数冊をもって参戦。結果、アルロは寿司の絵を見て「自分は刺身が大好物!」と大はしゃぎ。よかった。うけた。

この頃から、準備すべきことが少しずつ見えてきました。せめて初日の自己紹介スピーチくらいは練習しておかないと。どこから来たの?どうしてそんなおばさんが?など教室のみんなが私に聞きたくなるようなことを盛り込んで。そして、みんなが楽しくなるような日本の話題も用意しよう。(1週間前の今、できていません・・・)

学校からの予習教材


語学学校の申し込みを終えると、オンラインサイトの「マイページ」がもらえます。送られたIDとパスワードでログインすると、まずは60分のレベル分けテストを受けます。その後に各人にあった学習プログラムがアップされるのですが、そのやり方を説明する英語すら理解できません。
動画を見たり、文章を読んだりして回答するのですが、単語も見たことのないものばかり。あげく、ズルしてGoogle翻訳を使ったところ、なんと!日本語でも理解できないという事実が判明。ショック!
環境問題とか移民問題とか、ほとんどがイギリスの時事問題。自分の意見を述べよ、なんて問いに至っては軽いめまいが。
格闘を続けたものの、ついに学校へ(Google翻訳で)「私には難しすぎます。予習が全く進みません」とメールしてみました。
返信によれば、どうやらレベル分けテストの当てずっぽう回答が当たってしまった模様。実際より高めのクラスに振り分けられていたようです。
数日後から、映画に行かない?とか、あそこのランチが美味しいよね?といった楽しい話題に変わりました。

常に何かと戦っています。さらに数日後、また新たなソフトで事前のオリエンテーションやらディスカッションやらが始まるのだとか。やれやれ。

そしてお金のこと

大人の留学。私にすれば思い切った賭けに出たといっても過言ではありません。
すぐに踏み切れなかった大きな要因の一つがお金の問題です。
この道楽にいったいどれだけお金を使ってよいのか。

どうする円安

なんといっても円安の最中。コロナが明けても海外旅行はもうちょっと先でいいかな?と思う人は少なくないでしょう。何も今行かなくても・・・
されど!実行するのは今しかない、というタイミングはあるものです。

私が留学を決断した理由は、次の3つです。
①    仕事をやめて自由な時間ができたこと
②    とりあえず健康であること
③    高齢の母が今なら何とか元気なこと

どれも半年後にはどうなっているかわかりません。
熟慮を重ね、行先も日程もほぼ決めたのにまだ決断ができない私に、友人の一言が大きく背中を押してくれました。
「お金は後でどうにかできても、過ぎた時間は後でどうにもできない」。
この言葉で、目の前の新しい扉をたたき割って、前に進むことにしたのでした。

一体いくらかかるのか


授業料と滞在費など諸々含め、見積書はしめて7040ポンド(約135万円)でした。円安が重くのしかかります。このほかに燃油高下の飛行機代もかかります。
見積もりのかなりを占めているのは滞在費です。滞在方法は、安い順にホームステイ、学生寮のルームシェア、学生寮の個室(バストイレ共同)となりますが、私は学生寮のバストイレ、ミニキッチン付きの個室に決めました。とても高いですが、この大人仕様は譲れません。もはやホームステイで他人のお宅の生活リズムに合わせることはできないし、大人は夜中にトイレに行きたくなることもあります。
持続可能な留学ライフを送るためには惜しむべきではない、と悟ることにしました。

どうやって工面するか


多額の資金をどうやって用意するか。
私は、定年ではないものの退職したので、多少の退職金がありました。とはいえ、年金をもらえる65歳まではあと7年。退職金を使い続けるわけにはいきません。留学から帰って一休みしたら、必ずやまた働いて、この留学費用も何としても取り戻さなければ!と思っています。(だから行っても大丈夫!と幾度も自分に言い聞かせています)

支払いは、いつ、どうやって


航空券以外の主な費用は全て学校に支払います。滞在含めほとんどが学校の手配だからです。
支払期限は3月23日でしたが、早く支払わないと借金をしているようで、どうにも落ち着きません。時は日銀のマイナス金利解除発表の前。デイトレーダーのように1日に何度も何度もポンドの上がり下がりをチェックする日々を続けるも、結局ドキドキに耐えられず、適当なところでWiseという海外送金の会社を経由して支払いました。瞬間、なんだかホッとしました。

ロンドン留学がグっと身近に迫ってきたと実感したのは、借りた大きなスーツケースを手にした時と、この支払いが完了した時です。

出発は4月6日。
カウントダウンはいよいよ大詰めを迎えています。

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