北陸へのいざない。その4〜圧巻の立山〜
北陸旅行最終日、とは言っても一泊二日だが。最後は風変わりなルートで帰ることとする。富山から新幹線で東京方面に向かうとグルリと山を迂回するところを、この山を突っ切るルートである。北アルプスと呼ばれる山々、富山側から眺めると山が立っているように見えるから立山と呼ばれるそうな。(2022年8月某日訪問)
とにかく富山から長野までまっすぐに山を突っ切るのである。富山地方鉄道の富山駅で予約していた切符を発券して立山行きに乗り込んだ。
まあ朝早かったんでウトウトしていると立山駅に到着である。乗り換え時間が非常に短いので、ダッシュでケーブルカーに乗る。この先の立山黒部アルペンルートは様々な乗り物を乗り継いで山を越えてゆく。混雑や待ち時間を考えないと、最悪山中に取り残されてしまう恐れもある。
ケーブルカーで美女平まで上がって、バスに乗り換えて室堂を目指す。室堂は春になっても雪が解けなくて、壁のようにせり立った雪の間をバスが進む観光パンフレットで有名だ。なんと真夏なのに若干雪が残っていた。
レストハウスで立山そばを食べて、ちょっと周囲を見て回る。8月だというのに、すごく涼しい。標高2450mになんの登山装備もせずに登ってきてしまった。
この池はミクリガ池というらしい。周囲は高い木がなく、低い草やコケのようなものが生えている。まるで外国のような風景だ。そんななか、さっき買ったおやきを食べる。
高山植物が楽しめるらしいのだが、よく分からないので適当に写真を撮っておく。
今いる所は標高2450mらしいけど、標高3015mの立山をトンネルトロリーバスで超えるらしい。まあ何てことはない、混雑した普通のバスがずっとトンネルの中を走ってる感じである。しかしオタクなのでトンネル天井の架線や運転席の電圧計をつい写真に撮ってしまう。
トロリーバスを降りて外の展望台に出ると冷涼な空気が吹き込んでくる。わずか10分バスの旅で一気に違う世界に来てしまった。気温というか、空気が違う。3015mの山はこんなにも世界を変えてしまうのか。
ロープウェイで一気に500mくらい下界に降りる。ここからまたトンネルの中をケーブルカーで下る。恐ろしいほどの急こう配である。
黒部湖まで降りてくると標高1455m、普通の山である。真夏の日差しを思い出した。しかし黒部ダムの放水を眺めると涼しさを感じる。
黒部ダムからまたトンネルである。こちらはトロリーバスではなく電気バス。普通のEVである。トロリーは残念ながら廃止されてしまった。
扇沢から長野駅までは普通のバス。高速道路は無いが、長野オリンピックの時に整備された県道をそれなりに快適に走って日が暮れる前に長野駅に着いた。
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