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太陽の匂いクンカクンカ


日曜日
朝4時に起きて家族にお弁当をつくる。
お弁当のおかずの残りを朝食として食べる。
卵焼きが上手になってきたのを感じる。嬉しい。


早すぎる朝食を食べ終えて、2度目の睡眠に入る。
2度寝は至福の時だ。2度寝する為だけに早起きする日もある。
それって意味あるのかって?たぶん無い。


8時
部屋の中に朝日が差し込んで目が覚める。
アラームをかけていたが、設定時間の2分前に起きられた。
よくあるやつね。


出かける準備が完了。
これより冒険に出発する。
そう、ドラクエウォークだ。
ドラクエウォークとは、スマホの位置情報アプリである。
ポケモンGOのドラクエ版とでも思ってくれていい。


ドラクエウォーク内で行き先を指定する。
普段なかなか通らない方面に冒険の目的的を設定した。
目的地に向かいつつ、道中でモンスターと戦いキャラを強くするのが
ドラクエウォークの楽しみ方だ。


散歩開始。
ドラクエウォークはゲーム内の設定で
自動的にモンスターと戦ってくれるモードがある。
つまり、いちいちスマホを操作しなくても勝手にゲームは進んでいるのだ。
これが散歩を楽しくさせてくれる。


川沿いを歩いてく。
少し寒い風が指の間を通り抜けていく。
なんだか懐かしい匂いがした。
土の匂いだ。近くで家の取壊しがされていたが、それの匂いだろう。


久しぶりに土の匂いを嗅いだ気がする。
なんで土の匂いが懐かしいと感じたのだろう?
そう思いながら川に反射する太陽の光を見つめる。


思い出した。
子供の頃は公園でよく野球をしていた。その時の匂いだ。
ヤングな記憶を思い出すと同時に、新しい発見もあった。


これは太陽の匂いだ。
土の匂いを感じるのは太陽の光が強い時ほど感じやすい…気がする。
太陽の光に照らされて、頬を赤く染めながら歩いたあの頃。
その時の記憶も蘇る。
土の匂いを記憶していたのでは無い。
太陽の匂いを記憶していたんだ。
太陽の匂いを嗅ぐだけでノスタルジーに浸れる。
これは新しい発見だな。


嬉しい様な寂しい様な気持ちを感じながら
目的地へとたどり着く。
バットを握り白球を追い求めていた少年は
はがねのつるぎを握りスライムと戦う勇者に成長していたとさ


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