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俳句 作品一覧

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俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧いただけます
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みなちがうふるさと聞くか蛙の夜

みなちがうふるさと聞くか蛙の夜

季語:かえる( 三春 )現代俳句

蛙は、無尾目に属する両生類のこと

いま思うと、どこか
郷愁をさそう鳴き声のようにも感じられます

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蝶が飛ぶたて琴鳴りわたるように

蝶が飛ぶたて琴鳴りわたるように

季語:ちょう( 三春 ) 現代俳句

蝶は、美しい羽を持つ昆虫の一種のこと

たて琴はハープ、リラなど
縦に張った弦を弾いて演奏するそうです

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さくら一枝咲きはじめたか白磁壺

さくら一枝咲きはじめたか白磁壺

季語:桜( 晩春 ) 現代俳句
一枝=いっし

桜は、バラ科サクラ属の植物

白磁壺(はくじつぼ)は
白い磁器の壺のことをさすそうです

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離別後よ問いかけてくるはるの月

離別後よ問いかけてくるはるの月

季語:春の月( 三春 ) 現代俳句
離別後=りべつご

春の月は、春の夜のうるんだ月のこと

月が何かを
問いかけてくるように感じることもあります

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ゆびで割るなかみどりいろ草の餅

ゆびで割るなかみどりいろ草の餅

季語:くさのもち( 仲春 ) 現代俳句

草の餅は、特によもぎ餅のこと

二つに割ると
なかのみどりいろがひときわあざやかです

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そよかぜよ天地吹きまぜ花すみれ

そよかぜよ天地吹きまぜ花すみれ

季語:菫( 三春 ) 現代俳句

すみれは、スミレ科スミレ属の多年草

気圧の高いほうから低いほうへ
空気が押し出されることで、風が吹くそうです

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大空をひっくりかえしつばめとぶ

大空をひっくりかえしつばめとぶ

季語:燕( 仲春 ) 現代俳句

つばめは、ツバメ科ツバメ属の鳥

宙返り、急旋回など自在に飛び
飛ぶスピードもたいへん早いそうです

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ぎょうれつがゆく大通り春まつり

ぎょうれつがゆく大通り春まつり

季語:春祭( 初春 ) 現代俳句

春祭りは、春に行われる祭りのこと

各地でお神輿、出店
稚児行列、武者行列などでにぎわうそうです

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春の富士羯鼓がひびきだすように

春の富士羯鼓がひびきだすように

季語:はる( 三春 ) 現代俳句

春は、立春から立夏の前日までのこと

羯鼓(かっこ)は
雅楽で使われる打楽器、鼓の一種だそうです

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ドライブよ景色ながれてはるの風

ドライブよ景色ながれてはるの風

季語:はるのかぜ( 三春 ) 現代俳句

春の風は、春に吹く風のこと

自動車でのドライブ
季節ごとにそれぞれの良さもありそうです

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街空にきえてもとぶかしゃぼん玉

街空にきえてもとぶかしゃぼん玉

季語:石鹸玉( 三春 ) 現代俳句
街空=まちぞら

しゃぼん玉は、吹いてとばす石鹸液の玉

空ではじけてきえても
まだ心のなかで飛んでいるかのようです

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ジャムナイフパンに撫でつけ春暁

ジャムナイフパンに撫でつけ春暁

季語:はるあかつき( 三春 ) 現代俳句

春暁は、春の夜あけのこと

ジャムをぬるナイフを
特にジャムナイフともいうそうです

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おんがくよいきいき暮らす春の街

おんがくよいきいき暮らす春の街

季語:はる( 三春 ) 現代俳句
おんがく=音楽

春は、立春から立夏の前日までのこと

俳句は、伝統、前衛、古典語、現代語
自然詠、都市詠など様々に詠めるようです

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富士あおぐ耳におんがくはるの風

富士あおぐ耳におんがくはるの風

季語:はるのかぜ( 三春 ) 現代俳句

春の風は、春に吹く風のこと

現在では、音楽も
イヤホンでどこででも聴けるようになりました

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