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四季折々の俳句 24




「 ちからうどん 」

年の湯にことしを洗ひながしけり

けふのためいちねんはあり大晦日

につぽんが黙してをりぬ除夜の鐘

たとへればわらふ神さまかがみ餅

行く道のはるばるとある今年かな

獅子舞ひのにらんでゐしは心かな

屠蘇からの大酒盛りとなりにけり

摘むべきか摘まざるべきか福寿草

書きだしてはるかなこころ初日記

世のなかへ一歩ふみだす四日かな

五日はやちからうどんを啜りけり

背ただして決戦を待つかるたかな

恋札にお手つきしたるかるたかな

ふる里のものしづかさも七日かな

につぽんの野やまのちから七草粥

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