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みじかい小説 #81 精子と卵子

 小学校の頃の保健体育の授業で、「精子と卵子」について習った。 

 何千万という競争相手を押しのけ一等賞になった精子が卵子に接触すると、卵子の外にバリアーが作られ以後遅れてきた精子がいくら卵子にアタックしても届かなくなってしまうらしい。

 この世に生まれてきた人はみんな一等賞なんだなあと、そのとき思った。

 生まれる前からそんな競争を勝ち抜いてきた人たちだから、みんなそれなりに強いんじゃなかろうか、とも思った。

 長じて、そんな競争を勝ち抜いてきた人たちだから、みんな何かしら一等賞になれる素質を持っているのではなかろうか、と考えるようになった。

 私にも何かしらそんな可能性があるのではないだろうか、とも、考えるようになった。

 これが私の自己肯定感の根っこにある考え方。

 他人もリスペクトできるし自分にも優しいのでおすすめです。

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