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手抜き介護 92 アラ汁好き

実家の朝のお味噌汁担当は、すっかり父に定着したらしい。今日の具は、鮭のアラと玉ねぎだった。以前と違い、玉ねぎの茶色い皮も根っこも入っていない。家事爺、頑張っています。

母も、「おいしい」とは言わないけど、黙ってご相伴。たい焼きや大福を主食にしたりしているから、おかずは前ほど気にならないのかもしれない。父と違って内科的な疾患も全然ないので、太ることさえ気にしなければ好きなものを好きなだけ食べられる。

それにしても、父のアラ汁好きは極めているなあ。1月に兄が実家に来た時、父が「カジカ汁作ってくれ」とパックを取り出した。兄が快く調理したら、次もその次もカジカのパックを買ってきた。「5回続けてカジカ買ってきた。さすがに付き合いきれんと思って、もう作っていない」と言っていた。

料理のしかたなんて、昔は考えたこともなかっただろうけど、いろいろ試しながら覚えてきたようだ。今はかつお節を入れて、お味噌も少し濃くなり、間違いなく進化している。施設に入居したら、母もチョコデニッシュを主食になんてできないし、身体に良いおひたしや煮物メインになるだろう。お風呂や掃除が整っても、食への不満は大きなストレスになるに違いない。どこまで行けるか分からないけど、やはり今の時点ではこの暮らしがベストな選択なんだろうと思う。

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