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手抜き介護 74 おかめ

昨日実家のある街に来てホテルにチェックインしたとき、渡されたルームキーのナンバーに何となく見覚えがある気がした。部屋に入って天井を見上げると、やっぱり、あのシミのある部屋だった。4か月ぶり!その時の記事↓

手抜き介護 ㉖ホテルの天井に|草方 (note.com)

別部屋に替えてもらおうか少し迷ったけど、幸いなことに(?)濃くもなっていないし、増えてもいないし、前にヘンな体験をしたわけでもないので、このまま過ごすことに。見れば見るほど、おかめが微笑んでいるような。エンギものだと思うことにしよう。再掲↓

笑っているような


実家の方は、温かくなってきたせいか、父も母も体調が良さそうに見える。特に母は、デイが決まり新しいリハビリシューズが欲しい、買い物に行きたいと積極的だ。それは何よりなので、さっそくカレンダーに予定を書き込む。

食後の後片付けをしていたら「洗ってくれてありがとう」、洗濯物を干していると「悪いね」なんて労ってくれる。自分の玄米を炊きたい父と、かなり耳が遠い母の会話

「明日、電気釜使いたい」
「明日の天気がどうしたって」

にちょっとほのぼのしたり。

今日は病院が終わった父が車の中で私に「どうもありがとう」と言った。「どこか寄りたいとこある?」と訊いたら、「お前の弁当」という。スーパーに寄ってくれれば弁当を買ってやるという意味らしい。お弁当は要らないけど、何だか2人とも気味悪いくらいオトナで、私もおかめのようにニコっとしてみる。


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