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手抜き介護 85 調子が悪い日

今日は母の受診日で、約束の20分前に迎えに行った。いつもならすべての準備を終えて玄関にいるくらいの時間だけれど、姿が見えず、何の音も聞こえない。そのままリビングに上がったら、ソファでいびきをかいていた。カバンが机の上に出ていたので、一応用意はしたらしい。

「まだ時間じゃないでしょ」と言いながら、ゆっくり起き上がる。「今日は調子が悪い。オロナミンCを飲んでいく」。オロナミンCは母の元気の源で、1本飲むと活力が湧くという。

病院に着いたらまず検尿をするのだけど、いつにも増して時間がかかった。手が思うように動かなくて、ズボンを脱いだり、紙コップを持ちながら用を足す動作はかなり難しい。診察までの待ち時間も長いせいかすっかり疲れて、医師の質問は聞き取れないし、話も分からなかったようだ。

昨日のこの時間は、介護調査員にきちんと対応していた。背筋も伸びていたのに、今日は車いすに座ることさえままならない。介護調査あるあるというべきか。一日ずれるだけで、認知具合も全然違うんですよ。昨日の人、今日を見てくれませんか。

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