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マンスリーから実家に通う ⑦床にぶちまけた話

昨日のカニ話の前にあった出来事。夕方実家に着くと、父が「カニ買ってきた」と冷蔵庫から出して私に見せようとした。とたんにカニの下にあったタッパーが落ちて、中の玄米が床にまき散らかった。
 
冷えた玄米だからパラパラ状態なので、クッキングペーパーでかき集めた。父は床にしゃがむと立つのが大変だから、「やっておくから良いよ」と言ったのに、ほうきとチリトリを持ってきて、膝をついて一緒に集める。
 
2人でキレイに拭き終わったら、「お手数をおかけしました」と言われてびっくりした。現場に居合わせたのが母だったら、どれだけなじられたことか。気づかれず片づけられたことだけでもホッとしていたかもしれない。
 
実はその前、昼食の準備時、冷や麦の乾麺を台所でぶちまけた私。まさか袋が開いた状態で置いてあると思わず、持ち上げたら全部床に散った。母は先々用意しておく人なので、はさみで切っていたらしい。それならそうと言ってくれれば良いんだけどね。
 
確かめなかった自分が悪いかと、黙々と拾い集めていたら、母が気づいて「あ」と小さな声を上げた。そして私が片づける様子をしばらく眺めて、「却って余計なことしたね」と言った。この発言も、私的には驚きだった。ひと昔前なら、間違いなく「何やってんの! 開いてるのくらい見れば分かるでしょ!」と言われていたはずだ。
 
二人とも、弱ってきているのは間違いない。

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