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相手がどう考えているかを考える

毎日AV新法に対するデモ活動が行われているがこれが一切テレビや新聞などのメジャーなマスコミで報道されることはない。

ゾーニングだと言われているが、情報そのものがゾーニングされてしまっているので国民にこうしたデモ行進が行われていることすら知る由もない。

そして国民にその実情を知らされないまま猶予が与えられたAV新法がほぼ見直されることもなく改正されて実質潰れていく。

ユーザーにとっては残念であろうが、この世の中にはAVを憎悪する人が少なからずいて少しづつ少しづつと外濠内濠を埋められて来てしまっているが現在なのである。

そもそも現段階でのAV新法が潰される直前で食い止めた結果なので、厳しい措置が緩和されることはない。

いきなり潰されるのは忍びないと分かっているので法案が通った2年間に猶予を与えられている。

似たようなものがある。

ソープランドがそれである。

と言うよりも、風俗全般がそうであって風俗が存在しているのもそもそもが「潰す予定だが猶予が与えられている状態」なのである。

本質的な自由を阻害する性風俗は罷りならないとして潰していくという社稷が建前として「ある」。

体を売るのは罷りならないという古典的な価値観が未だこの国を覆うので一刻も早く潰して正業に就かせようとするのである。

売春防止法がそれで成立しており、貧しさ故に阻害された自由を確保するのが国家としての使命だと考えるべきであろう。

リベラルも左翼も恐らくだが国家の持つ「自由」の価値観を未だ見抜けていないのではと思える。

多分だが、人権もそうだろうと考えられる。

無尽蔵な自由ではなく、鳥籠の自由なのではないか?

国家が自由や人権を保障しているのは当然だが、多分調整なんかしたくないから「鳥籠の中に入ってなさい」という勧告をしているのだと考えられる。

寧ろリベラルや左翼が後ろ盾を失った現状を見るにつけ、自身の自由を確保するために他の人の自由を潰そうとしているのではないか。

これは多分自由とかではなく、縄張り争いとして考えられるのではないか。

ただでさえレンタルビデオ店も消滅しているのにこれ以上抑圧するとどこにも提供する場もなくなるから近い将来、AVそのものがなくなっていくことくらい容易く想像出来る。

それで配信中心になっても今度は配信媒体を攻撃することくらい分かっているのでまた法案が出来てしまうのだろう。

刑法175条を克服する前にAVそのものが潰されてしまう。

どれだけ警察に協力してもこうなってしまう。

仮に刑法175条が改正されても発表するものがなくなってしまえば意味がない。

性犯罪の防波堤論がAVだとされていたが、それは違うのだろう。

潰す側にして見ればAVそのものが性犯罪なのである。

契約を遵守しようが潰す側にとっては全く関係ない。

AVに身を窶すこと自体が社会的な抑圧として生まれたものだと認識している。

その立場として考えれば潰す前の猶予でしかない。

AVは社会的に存在してならないという認識。

また仮令新法の内容が緩和されても攻撃は已まないだろう。

社会的に悪だからAVの新作が出ようとゾーニング破りをして世間に晒して攻撃して発売中止に追い込む。

AV潰しても本人達の憎悪感情は決して解消されることはなくまた「敵」を探して潰すことを繰り返す。

丸で「地獄の修羅」である。

ずーっと敵を探して飽くなき闘争を続ける。

AV潰されて路頭に迷った人に何を与えるかと言えば「福祉」と言い始めるのだろう。

彼らは分かっていて、社会の少ないパイを奪われるのを防ぐ為に社会参加なんかする必要ないと思っているのである。

共産主義者であっても所詮競争社会である。

AVのトップクラスがAVから身を退いても影響力を失ってない現状見ても初めから能力の高い人に太刀打ち出来る筈もない。

潰したい側にしてみれば「正規のルート」を歩んだ自分達こそ報われるべきと考えている。

嫉妬とルサンチマンが彼らを突き動かす。

AV潰しはこうした「何者にもなれなかった人」の行動原理と考えるべきなのである。

正規のルートとは言うまでもないが彼らが信じて止まない「受験勉強をやっていい大学いい会社いいキャリアを積んで真っ当な報酬と地位を得ること」である。

こんな半世紀近い受験神話を親の代から刷り込まれて信じている。

AVへの拒否感の一つに過保護に育って来たことにある。

そんな正規ルートを歩めば人生安泰なんて誰が保障してくれるのだろうか。

いいキャリアやいい報酬なんて保障されている訳でもないのは分かりきったことだが、それを認めたくないので「社会が悪い」と思うようになる。

AVの報酬が自分達よりも上であることなんて信じたくもないだろう。

人生は選択肢が多い方が良いに決まっているのに他の道があることを知りもしない。

誰も教えてくれなかった。

若い人じゃなくて年取った人がそう考えている節がある。

総理大臣は1億3000万分の1でしかなく寧ろ全国民から集中砲火を浴びる。

小池百合子は総理大臣になれなかったので都知事を選んで権勢を揮うようになった。

AV女優は確かに引退してから中々我が国では暮らし辛いところもあるが、お金が入れば外国で暮らすことも可能だろう。

AVもピラミッド型なので頂点は先細りしていて底辺は誰も知ることはない。

誰しもなれる可能性はあるが収入はお小遣い程度にしかならないこともあるという。

何者にもなれなかった人を受け容れてたのは大体新興宗教だったりしていたので、嘗て猛威を振るってたオウム真理教にエリート達が集っていたのも宜成哉である。

マスコミやメディアは絶対にそのことを検証しない。

カルトに騙されないようにしましょうと啓発はするものの、劣等感に付け込まれることを伝えようとはしない。

大衆が劣等感の塊なのでメディアがそれを伝えると全部終わってしまうからである。

劣等感を利用して商売を行ないその儲けでマスコミは巨大化して来た。

美容整形なんかその典型だし、小金持ちが株などのマネーゲームに手を出して万能感を得るようなものだろう。

居場所がない人は他者を攻撃して縄張りを確保する。

AVはそうした人達の餌食になってしまった。

劣等感は沼なので防ぐ手立てははっきり言って「ない」のである。

法律も完全無欠ではないので欠点を見つけられて直ぐに死文化する。

ただ、今回のAV新法は大衆の劣等感を元に保護ではなく潰す前提で作られているので逃げ道なんて存在しないのだろうと思われる。

しかし、逃げ道を潰すと無敵の人が出て来てしまうのもこの社会での現実でもある。

無敵の人が現れるのは急ではあるが、累積の結果であることも考えるべし。

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