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空き家を借りました!vol.2

気になる由緒ある空き家の活用を何とかしたいと思い、まずは建物調査をさせて欲しい、というアプローチを受け入れていただいた私は、早速近くで借りられる空き家はないかと、本気で探し始めました。
(vol.1はこちら) (間が空いてしまいましたが・・・)


ご近所数珠繋ぎ

初めにお願いしたのはその由緒ある空き家に関わりのあるFさん。
Fさんが聞いてくださったOさん所有の空き家は残念ながら借りられず。
それならばとOさんがお向かいの空き家の所有者さんに聞いてくださったのだけど、結果的にはそこも借りられず。
それではあそこは?と上がった候補のお宅はすでに売却の話が進んでいたらしく、そこもダメ。
そこでOさんがMさんに聞いて下さり、Mさんの話を聞いた取引先の奥さんが、近くの空き家を所有する従兄弟さんに聞いて下さり、ついにその従兄弟さんが「ええよ」とお返事をくださったそうで、「見つかりましたよ!」とFさんから連絡が入ったのでした。

指定された日時にFさんを訪ねると、早速Oさんのところへ。そして、一緒にMさんのところへ向かって、Mさんも加わった4人で、貸していただけるという空き家に向かったのです。もう、みなさんでワイワイと・・・
温かい人たちなのでした!

お仏壇のある空き家

「大家さんさえ良ければ、私はお仏壇が置いてあるままのお宅でも構いません」とお伝えしてあったのですが、実際にそのお宅にはお仏壇があり、住まい手であったおばあちゃんの1周忌も済んでいないとのこと。
おばあちゃんのお荷物もまだそのままでしたが、「住んでもらえるのなら、荷物は片付けるんで。私らも片付けなあかんと思ってたとこやから」と。
そこでMさんが「全部を処分するのは大変やろし、まだ法事もするんやから、奥の部屋は荷物置きにしてもろたらええんちゃう?この人(と私を指して)荷物に悪さするような人ちゃうし」とご提案。
Mさん、私とはさっき会ったばかりで私のこと何も知らんのに・・・と思わず苦笑。

まあ、そんなこんなで、有り難くお借りすることになりました。
今回のケースは、言ってみれば<大家さんとシェアして借りるパターン>です。つまり、普段は私が使わせていただき、法事やお盆に親族が集まるときは、私は席を外して大家さんが使う。

普段空き家状態である家の管理はなかなか大変だと思います。特に離れて住んでいると、台風などの時には大丈夫だったか心配になるし、夏は庭に草が茂って草刈に来なくてはいけないし。
それより何より、住まいは人が住まなくなった途端に傷みが進みます。風通しが悪いとカビたり、暗くシンと静まった家はシロアリの快適な住処と化してしまいます。

というわけで、大家さんは私が住んでくれると喜んで下さり、私はやっと貸していただける空き家が見つかった上に、住むことを喜んでくださることに嬉しくて、あーやっぱりそう思う持ち主さんもいらっしゃるのだ!と確信を得たのでした。

シェアして貸し借り、を考えませんか?

”シェアハウス”と聞くと、どうも良いイメージを持っていただけないようなのですが、”シェアする”パターンは色々あると思います。

1.私のように、大家さんとシェアするパターン
 (普段、大家さんは別のお宅に住んでいる)
2.大家さんが住むお宅の一部、または離れなどをシェアするパターン
 (いわゆる下宿のようなタイプ)
3.大きな空き家を何人かでシェアするパターン
 (一般的に言われるシェアハウス)

実はこの貸し借りの方法は、現在の空き家バンクには登録できないパターンなのですが、実際はこのようなケースでしか貸せないようなケースも多くありそうです。

柔軟な貸し借りの方法の実例を作っていきたい!というのが、今の私の活動です。

Come on よしの! 始めます!

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