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人の迷惑かえりみず

 人に注意されることがある。

 挨拶しなさいとか、あやまりなさいとか。

 他人に指摘されなくても、あああれはまずかったなとか、次は失敗しないようにしようとか、反省することは多くある。

 しかし、そんなのはたいがい、大したこっちゃない。

 すくなくともそこには、改善の目があるんだ。

 何かをしでかしているときは、たいがい自分でそのことに気づかない。

 これは反省しようがない。

 人から指摘されることはもちろんある。指摘があれば、認識は存在できる。

 無視するにせよ、ふざけんなと思うにせよ、反省するにせよ、その指摘にたいしてなんらかのアクションを起こせる。

 でも、人ってそんなに親切じゃないんだ。

 多少の迷惑なら言わないほうが多い。

 たとえば、電車の中でなんか食ってるおばさんに、

「車内でモノ食うのよせよ」

 って言わないでしょ? すくなくとも俺は言わない。

 

 そのおばさんは永遠に、車内でモノを食い続けるかもしれない。

 悪いと思ってないんだもん、続けるでしょ。

 

 そういうことって、じつはものすごく多いんじゃないか。

 

 ふとそう思った。

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