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ついに庭木の伐採実行!

2001年に区画整理がらみで今の家を買って引っ越して来た。あれからあっというまに20年近い歳月が流れた。

来た当時は、辺りに家もなく庭はのっぺらぼうだった。

市から引っ越し祝いにもらった小さな苗木や、こぼれ種の枇杷やら娘たちの健康を願って植えた「邪気を払う桃の樹」やらいつの間にか生い茂ってしまった。

その間、私は、両親を看取り、送り、ネコ3匹を育て、看取った。

二人の娘は社会人となり今は遠くに暮らしている。

とにかく責任はすべて果たした。

枇杷が恐ろしいぐらい茂って隣の家にまで葉を伸ばしているのが気にはなっていたが、つい、今まで、自分で出来る範囲でカットするだけだった。

ある日、私は市のシルバーセンターに伐採を頼もうと決心した。見積もってもらうと3万4千円。相場がどれぐらいか分からないが、市が関わっているから安心だろう。

千葉の台風被害で倒木が電線を引き倒し、被害が甚大になったニュースを見て、私の決断は正しかったと胸を撫で下ろした。

私がいる時に伐採してもらう。夫が出て来て「切るな!」と言ったりしたら大変だ。

台風は「時の氏神」だった。

「自然のままがいいと言っても、台風が来ればあんなことになるのよ。だから、市のシルバーに伐採を頼んであるから」

夫は無言。私もその後無言。

論争しても始まらない。確かに草も樹も地球にとって大切な植物だ。でも、庭は野原でも原生林でもないのだ、夫よ。

その日が来た。朝7時半には職人さん3人が来た。手際よく伐採してゆく。

「自分で何とか手に負える範囲にしたいのですが」

「じゃ、2メートルぐらいで切りそろえましょう」

1時間半ほどで、庭は散髪した後のようになった。

部屋の中にまで日差しがさんさんと降り注ぐ。これだけ切ったら後10年はプロに頼まなくても大丈夫だろう。、

断捨離したような気分。

庭も人生も似ている。長い間にあれこれ生い茂って、一番大切なものが見えなくなっているのかも知れない。

自分で判断し、決定する能力のあるうちに、庭も家も自分の身辺の多くの品々も大掃除しておこう。

次は何を切って捨てるか?



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