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鴨江ヴンダーカンマー -怪奇幻想の王国-
1.浜松に誕生した怪奇骨董秘宝館静岡県西部、遠州地方に位置する県内最大の都市・浜松市。
駅から車で西へ5分ほど走ったところに、「鴨江観音」の名で知られる鴨江寺(かもえじ)はある。
この遠州地域では、かつて人が亡くなれば、その霊は鴨江寺へ行くと信じられており、死んだ霊をなぐさめるため、彼岸に「鴨江まいり」をする風習があった。
鴨江寺で春と秋に開催されるこの彼岸会には、境内が参拝客で大賑わいとな
小林伸一 -家中を埋める優しき細密画-
横浜市の西区と保土ケ谷区をまたにかける洪福寺松原商店街。ダンボールを屋根に積み上げた光景が名物の外川商店をはじめ、あたたかい下町人情が漂い、「ハマのアメヨコ」としていつも賑わいをみせている。
その商店街の中にある総菜店「京町屋」で、なぜかいつも自分のメガネを中性洗剤で洗ってもらっているという人に出逢った。この店の常連でもある小林伸一(こばやし・しんいち)さんだ。そのメガネは、とても変わってい
酒井寅義 -おんせん県のペルソナ宇宙-
別府温泉がある別府駅からほど近い、昔ながらの街並みの中に「酒井理容店」はある。理容店といっても外側に看板が出ているわけでもなく、営業中はサインポールがクルクルと回っているだけ。ただ、このサインポールの中で回っているのは、良く目にするあの赤・青・白の模様ではなく、デコレーションされた不気味な仮面や人形なのだ。
店主の酒井寅義さんは、1936年生まれ。いまも現役でひとりお店に立ち続けている。
トゥッティ(武装ラブライバー) -ヲタの祝祭-
数年前からTwitterで目にするようになって、ずっと気になっていた。その姿は、画面の中で見るたびに進化し続け、どこか異国の民族衣装やRPGゲームのラスボスのようにも見えるし、そのファサード感は絢爛豪華な祭りの山車のようでもある。これは『ラブライブ! School idol project』のグッズを身にまとった男性の姿だ。
2010年にゲーム雑誌の読者参加企画として始まった『ラブライブ!』
けうけげん -架空芸人ワールド-
僕の人生で不可欠なものの一つに「笑い」がある。小さい頃から『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)や『8時だョ!全員集合』(TBS)に夢中になり、あの時代の誰もがそうであったように、学生時代は「ダウンタウン」の影響を大いに受けた。そこから過去の漫才やコント番組を見返すようになり、本格的にネタを作ることこそ無かったものの、今でも頻繁に若手芸人やネタ番組をチェックしているし劇場にも時々足を運んでいる。
もっとみる井脇満敏 -親子のパラダイス-
宮崎駅から電車に揺られること1時間。緑と清流と温泉の町、宮崎県日南市北郷町にやってきた。無人駅となっている北郷駅から5分程歩いたところに、魚やモアイ像、二宮金次郎像などのイラストが外壁に描かれた家がある。中を覗くと、雑多な品が並ぶ庭先に2体の人型のオブジェが見えた。
「これは僕の両親がモデルでね、チェーンソーでつくったものなの」と中から声をかけてきたのが、作者の井脇満敏(いわき・みつとし
土屋修 -なんぞしなあかん-
日本列島のほぼ中央に位置し、「水の都」と呼ばれるほど、豊かな地下水に恵まれた土地として知られている岐阜県大垣市。市内の県道沿いには、カンガルーやキリン、孔雀などのオブジェが顔を並べる場所がある。この家に住む土屋修(つちや・おさむ)さんが、古いタイヤを利用して制作したもので、子どもたちに人気の名所となっている。
保育園のマイクロバスが止まって、よく子どもたちが来てくれて。子どもらが『トカゲや怪