見出し画像

齋藤陽道くんとの筆談トーク

写真家・齋藤陽道くんと筆談トーク。
出会って4年になるけど、
陽道くんと人前で2人だけで話すのも初めてだし、僕にとっても初の筆談トーク。


トークテーマになった「異なりと出会う」ことについて語り合った。
陽道くんは、自分の撮りたい写真と生活のために写真が売れることとのギャップで悩んでいて、僕からは「写真家」という肩書きに縛られなくても良いのではというアドバイスをした。
LGBTQのQ(クィア)の概念のように、何かに規定されることを自己肯定的に避けることだって可能で、そうした対象こそ、陽道くんがカメラを向けたり僕が表現者として追いかけ続けてたりしている存在なのかも知れない。
つまり僕らが眼差しを向けるのは、「異なること」を喜びとしているような存在で、それらは世間が勝手に名付けた呼び名(例えば「アウトサイダー・アート」)からも自由なのだ。
言い換えると、世間一般の価値や規範から離れた、まるで個々が自分だけの王国に君臨する「神様」のような存在であり、そこにあるのは、ただ「生きている」「ここにいる」という圧倒的な生のエネルギーで、僕らはそこを切り取ろうとするし(ベタな言い方だけど)感動してしまう。
ただ、いまの世の中は何かを極め続けないと生きづらい世の中になっているのは確かで、黒でも白でもなくグレーで良いんだよということを僕らは伝えたいのかも知れない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?