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子育てインターン義務化の必要性-子育てに不寛容な日本-

私は子どもが得意ではない。友人に子ども好きが多くて、街で小さな子を見かけた時の温度差焦ることもしばしば。 
しかし、そんなわたしでも強く思うことがある。それは、日本が子連れに不寛容すぎるということ。私は現状子どもが欲しいとは思っていないが、いつか愛する人に出会い、その人との子供を求める日が訪れる可能性はある。
 仮にその日が来なくとも、今思うのは、子どもを産み、育てたいと思える社会で生きたいということ。

大学生時代の子育て体験プログラムで、劇的に変わった子育てへの見方

子どもが特別好きではなかった私が、いやおうなしに子育てという問題に向き合わされるきっかけが、大学入学と同時に訪れる。学生番号で振り分けられたゼミの教授が、NPO法人ママの働き方応援隊の主催する子育て体験プログラムをゼミに組み込んだことが発端である。
 そのプログラムは、赤ちゃんとお母さん、そこに生徒2人という組み合わせで、子育ての実情を伺ったり、実際に赤ちゃんと触れあってみるというものだった。 
私以外のゼミのメンバーは、子ども好きもしくは弟妹の面倒を見たことがあるらしく、赤ちゃんのあやし方も手馴れている。そんな中、末っ子かつ子ども不得意な私は、動きの読めない2歳児にタジタジだった。最初は義務的に赤ちゃんと触れ合うだけだったが、お母さんからお話を聞くうちに、わたしの心境に明確な変化が訪れることになる。

お母さんから伺った内容をまとめると

・継続してとれる睡眠が1~2時間が日常
・常に目が離せない緊張状態
・ベビーカーを片手に、重たいマザーズバックを持ち、赤ちゃんを抱っこ紐で抱えながらの外出はかなりの重労働
・赤ちゃんと二人きりで家にこもる日々で、息が詰まる
・スーパーに出かけるだけで、遊園地に来たかのよう
・社会から断絶されているような孤独感と閉塞感、そして焦燥感
・夫が一切家事、育児をしない

 正直、一つ一つのワードが破壊力満点で、私にとっては衝撃の連続だった。

実際の体験プログラムと並行して、ゼミでは、現代の子育ての深刻な問題を学んでいった。

産後鬱/産後クライシス 密室子育て マタハラ パタハラ マミートラップ 母性神話 三歳児神話 etc...
 
とにかく、絶望的なワードが並んでいる。でもこれが日本の子育て事情のリアル。
日本は先進国の中での夫の家事分担割合、子育てに参画する時間は最低ラインに位置している。

端的に言って子育てを純粋に楽しめる世の中ではないのである。
 
子どもを産めば左遷されたり、キャリアを中断せざるを得ないなんてこともよくある話。やっとの思いで外出しても、手助けしてくれる人は少なく、子連れを冷遇する人も大勢いる。
出産はホルモンバランスの急激な変化で精神的に不安定になる事もある。そんな中、言葉の通じない赤ちゃんと24時間向き合う生活がいきなり訪れるのである。

これらの子育てを取り巻く過酷な現状を知ると、日本という子育てへ不寛容な社会の、残酷さが見えてくる。

妊婦に席を譲らない、ベビーカーを邪魔者扱いする、電車で騒ぐ子どもに怒鳴るなど。
**保育園に預ければ、自分で育てないと子どもが可愛そうと揶揄され、熱を出しても迎えに行くのはいつも母親だったりする。 **

なぜここまで、妊産婦や子連れの権利がないがしろにされ、全てセルフケアを求められるのか。

私は、その原因を、圧倒的な当事者意識の欠如であると感じている。

私が2年間に及ぶ子育て体験プログラムで得たものは、当事者意識以外の何物でもない。
子どもを大好きになることは残念ながらなかったが、(もちろん愛おしいとは感じるようにはなった)
子育てへの無理解が、いかに残酷かを思い知った。そして、その残酷な現実にさらされる子連れの方の事情を、自分ごととして認識できるようになったのだ。

それから私の行動は少しずつ変化した。電車で座る時は、常に周りに妊婦や子連れがいないか確認する。
ベビーカーの家族連れが通る時は道を開け、ドアの開閉を手助けする。
ぐずってる子がいても優しい顔を向けるなど。
また子育てをしてる親御さんのSNSは頻繁にチェックし、病児保育やベビシッターを運営する団体のサイトもチェックするようになった。

他人ごとから、自分ごとに。

誰もが自分の親だけで無く、社会から育てられた生命。
その命をつなぐ営みが、苦しく険しい道であっていいはずがない。
できる限り負担を減らし、大変なことは共有して、減らしていける世の中にしたい。

そのために、実現したらいいと思うことが以下の内容。

・子育て体験プログラムの義務化、カリキュラム化(中学や高校で)
・法人向け子育て体験教育サービスの開発
・子育てサロン、カフェの運営

3つ目の子育てサロン、カフェでは、子育てでいっぱいいっぱいの親御さんと、子ども好き、または子育てを体験したい学生などをマッチングする取り組みを行いたい。

子育て体験を通して、体験を提供する側の親と、体験する側の学生のメリットを改めてあげると

親側のメリット
・社会と関わる機会が持てる
・子育て体験を振り返り、自分の体験の価値を客観視、整理できる
・価値を提供できる充実感
学生側のメリット
・子育ての実情を知れる
・キャリアプランの再考
・子連れへの対応を知れる

子育て支援を考えるにおいて重要なのが、いかに子育て世帯を孤立させないかということ。
子育てはコミュニティでやるべきもの。子連れが集まる場所ができることで、パパ友やママ友を作る場にもなるといい。とにかく、社会全体で、子どもの成長を見守る仕組みが必要なのだ。

子育てで追い詰められる親が一人でも減りますように。
子連れを追い出す人がいなくなりますように。
これが私の切なる願い。

#こんな社会だったらいいな

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ヒオカ

就活中。関心領域は子育て、ジェンダー。ルポライター志望。https://www.instagram.com/invites/contact/?i=1hb0hduvkswb7&utm_content=78i9pbd
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