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【インタビュー記事】CRAZY VODKA TONIC:その人だけのドラマを描いて欲しい

10月11日(金)より、アーティスト「CRAZY VODKA TONIC」と表参道のカフェ「the AIRSTREAM GARDEN」のコラボレーションが開始。kusuguruのプロジェクト「and music product」として、期間中にコーヒーを購入した方には楽曲と動画をダウンロードできるミュージックカードがついてきます。

そこで今回は、「CRAZY VODKA TONIC」のボーカル池上さんに今回のコラボレーションに臨んでくれた思いや楽曲についてお話いただきました!

ーまずは、楽曲「ダイニングテーブルにて」を作った経緯や思いについて教えてください。

日本のみなさんが聴いて、温かい気持ちになるようなカントリーチックな楽曲を作ってみたいと思ったことが、今回の「ダイニングテーブルにて」の制作のきっかけでした。これまでは海外のミュージシャンが好きということもあって、同じバラードでもパワーバラードのような感情が激し目のものが多くて。でも今回は、はじめて柔らかくて暖かい、誰が聴いても棘のないバラードが出来上がったと思っています。

ータイトルにもこだわりがあるとか。

「ダイニングテーブルにて」というタイトルをつけることによって、聴いてくださる人がまずイメージするのはやっぱりダイニングテーブルですよね。その最初のイメージから、それぞれのドラマを描いてほしいという思いがあるんです。聴いてみて恋人を思い浮かべる人がいるかもしれない。家族のことを考える人もいるかもしれない。ダイニングテーブルが軸となって、それぞれのドラマが心の中で展開されていくような聴き方をしてもらえれば、という思いを込めてこのタイトルをつけました。

ー歌詞の描写も限定しすぎず、リスナーに想像させる部分も多いですよね。

僕自身にとってダイニングテーブルは、家族の会話が一番多い場所でした。ただ食事を楽しむ場所ではなく、会話が交わされることによって家族が作られていく空間だなと感じていて。だからこそ「温かいスープ」のように直接的な描写をするのではなく、「食べる料理の器に今日あった出来事の会話を盛り付けて食べるように会話をする」という書き方をしました。僕のイメージを一番よく表せる言葉は何だろうと考えた結果、行き着いた表現でした。

ー今回のアルバムにおける「ダイニングテーブルにて」の位置付けも意識されていますか?

海外のアレンジを目指している他の曲とは全然違うアプローチをしているのが「ダイニングテーブルにて」という楽曲。すごく面白みのある曲だから、最後に置きたかったんですよね。リアルな生活感も所々に感じられて、でも夢見がちな部分もあったり。勝負の一枚「DARUMA」の最後を飾るのにふさわしい曲だと感じています。

ーそんなアルバム「DARUMA」というタイトルに込めた思いを教えてください。

これまでは日本語の造語のタイトルが多かったのですが、今回はインパクトのあるタイトルにしたくて。英語ではないけれど、見慣れしないようなものにしたいということを考えていたら「だるま」という言葉が出てきたんです。成功を祈願するという意味と、「四肢が折れても前に進んでいく」というような意味合いもあるだるま。このアルバムが当たらなかったらどうしようという不安もあるのですが、そんな気持ちさえも掻き消してしまうくらい突き進め!そんな意味合いを込めてつけたタイトルです。見た目でも異質感を感じてもらいたく「DARUMA」という表記にしました。

ージャケットもまた、これまでとは違う雰囲気ですよね。

今回のジャケットは、大好きな地元のデザイナーさんに依頼して作ってもらいました。パッと見てすぐに思いを汲み取れるようなものではなく、あえて答えを出さずに受け取り側の余白をちょっとだけ残したんです。表現を一歩手前で止めることで、受け取りての皆さまに想像していただければなと思っています。

ーカフェでドリンクを媒介にして楽曲を届く「and music product」については、どのような印象を抱いていますか?

まずは「面白そう」というシンプルな印象がありました。これまではCDなど、音楽業界の王道を歩いていた僕たちでしたが、そうでない違った部分の新しい取り組みとして今回の「and music product」に興味を持ちました。それに、この「ダイニングテーブルにて」という楽曲だからこそ意味のあるコラボレーションになったのかなとも思っています。

ー既存の方法では届かなかったかもしれない人にも聴いてもらえる可能性もありますが、どんな風に受け取ってもらえたら嬉しいですか?

幅広い年齢層の方々に心地よく感じていただける曲だと思っています。これまで僕たちのライブに来てくれている方たちだけでなく、いろんな世代の人に刺さる曲に仕上がりました。聴いてくださる一人一人が、この曲をきっかけにそれぞれの大切な人を思い浮かべてもらえれば嬉しいですね。これまで僕たちの音楽に触れたことがなかった人たちにこそ、暖かいダイニングテーブルのイメージが届けばいいなと思っています。

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ーありがとうございました!

【CRAZY VODKA TONIC「ダイニングテーブルにて」コラボ企画概要】

開催期間:2019年10月11日~10月31日(10/19、20を除く)
開催場所:表参道 the AIRSTREAM GARDEN 
概要:期間中にコーヒービバレッジをご購入のお客様に、ダイニングテーブルにてがダウンロードできるミュージックカードをプレゼント。

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