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【対談記事】フードクリエイター:坂本英文【Mr.goodができるまで final】

対談シリーズ「Mr.goodができるまで」。

「and music product」第一弾であるコーヒー豆「Mr.good Blend」が出来上がるまでに関わってくださった方々と、kusuguru二上との対談をお届けしてまいります。

本シリーズ最後の対談はコーヒー豆Mr.good Blendの開発を担当してくださったMo:takeのフードクリエイター坂本英文さんをお迎えして、Mr.good Blend開発の裏側についてや、食とアートの融合にについてお話させていただきました。

Mr.good Blendのはじまり。

二上:改めて、よろしくお願いします。

坂本:よろしくお願いします。いやー、でも、無事に完成して安心しました(笑

二上:ですよね(笑 今考えると、これぞ無茶振り!って感じの話でしたもんね。確か構想段階からご相談させていただいていたので、お話最初に持って行かせてもらったのはもう2年ぐらい前だったと思います。それもこれも、出会ってからの年月がすでに長くて、坂本さんへの信頼感が強いというのが、その無茶振りに起因しているわけですけど(笑

坂本:出会ってからだと、もうどれぐらい経つのかね?

二上:一緒にCOCOAの「水色」って曲のMVを作ったのがもう8年前なので、少なくとも8年以上は経ってますね!

坂本:そうそう、その時は映像もやってて、「水色」に関しては撮影と編集を担当してました。

二上:料理もできて映像もできるって、マルチプレーヤーっぷりが半端ないですね、改めて。

坂本:今は映像はやってないけど、大ちゃんたちと一緒に何かを作るっていうのは今回が初めてではなかったから、この「Mr.good Blend」の話をもらった時も、イメージの共有はわりとスムーズにできたし、何よりも「面白そう!」ってすぐ思ったから、形にしていく過程はとっても楽しかったよね。

楽曲のイメージを味で表現する。

二上:普段坂本さんはMo:takeのフードクリエイターとして、ケータリングやメニュー開発を通して、お客さんのイメージやご要望を食事のビジュアルや味で表現されていると思うのですが、今回って、「この楽曲をイメージした味のコーヒーを作って欲しい」というオーダーだったわけですが、正直なところ最初にこの話を聞いた時はどんな感想でしたか?

坂本:わー、すごい話きたなーって思ったよね。(笑 僕が普段やっていることってお客さんの方ではまだ「形になっていない思いやイメージ」を料理というものを通して形にするっていうのがほとんどなんだけど、今回ってすでに大ちゃんが表現して歌という「形になっているもの」をさらに味で表現するっていうものだったので、どうやって進めようかなって思ったけれど、でもそれ以上に「めっちゃ面白そう!」っていう気持ちが強かったかな。

二上:ちなみに、今までに楽曲をもとに料理を開発されたご経験は・・

坂本:さすがにないよね(笑

二上:ですよね(笑

坂本:ある意味、表現するという意味では一個「歌」って形でひとつの答えがでている状態なので、味を通して全く別の表現をするというよりは、今出ている答えに対して、いかにその世界観を広げられるかっていうのが今回の「and music product」としてコーヒーを作る上で大切なことだと思っていたので、楽曲の音や歌詞を深く読み込んで、それでも足りない部分は大ちゃんに質問して、作っていったかな。

二上:楽曲目線でのMr.goodって、常に「誰かに寄り添う」存在なんですよね。辛い時はもちろん、嬉しい時も、なんでもない時も、どんな時だって「ひとりじゃないよ」って囁いてくれる存在というか。だから、坂本さんには「毎日飲める味にしてください!」ってお伝えした気がします。

坂本:やっぱコーヒーってさ、「仕事中に飲む」みたいなイメージあったりするでしょ?でも、このMr.good Blendに関しては、仕事中をオンとするなら、オフのときにも飲める味にしたかったんだよね。集中したい時も、休憩したい時も、朝でも、寝る前でも飲めるような、日常生活にそっと寄り添うに軽やかで、それでいてしっかりとコクのある味を目指したかな。

二上:もう最初の試飲の段階から、僕のイメージ通り、いやそれ以上の味の仕上がりだったので本当に驚きました!

坂本:焙煎士の方とも相談して、使う豆から炒り具合まで、結構細かく調整はさせてもらって。今までMo:takeでは他にもコーヒーの開発ってさせてもらったりしてるんだけど、今回のMr.good Blendはドリップパックとしての販売もあるって聞いていたから、ドリップパックになった時にもしっかりと風味が立つようにってのは結構意識したかな。

二上:今回僕も何度か販売の現場でお客様からの声を直接聞いたりするのですが、「ブラック今までの飲めなかったけど、Mr.good Blendは飲める!」って方がとっても多いので、そういう飲みやすさっていう部分でも「寄り添う」っていう部分を表現できてるのかなって思ってます。

「kusuguru」による食とアートの融合

二上:今回、CDではなくコーヒーというプロダクトが楽曲と結びついて発信されているわけなのですが、こういう試みってプロダクトを持つ側の視点からだとどんな風に映ってますか?

坂本:すごく面白い形だと思うよね!僕のやっているMo:takeでは「食べる喜びの追求」をテーマに、食を味という側面だけではなく、盛り付けや食材のストーリーなどを使って味覚以外の五感をフルに使ってもらって楽しんでもらえるように色々工夫しているんだけど、今回のこの「and music product」ってまさにその「味覚以外でも食を楽しむ」っていうことだと思っていて。
フィールドは違うけど、自分も表現者という立場から見ると、こうやって作品や魅力が伝わっていくのってすごく新しくて創造的だと思うので、Mo:takeとしても全力で広げていきたいと思ってます。

二上:Mo:takeさんのやっている表参道の the AIRSTREAM GARDENでは4月から取り扱ってくださってますし、5月からはさらに1店舗増えるとのことで!

坂本:そうです、5/5から多磨霊園にある「FLAT STAND」というカフェでも取り扱っていただけることになりました!大ちゃんが音楽の側面でどんどん広げていってくれているので、Mo:takeとしてもコーヒー目線でより広げていきたいと思ってます。

– 対談相手のご紹介 –

坂本英文 / Mo:take シェフ フードクリエイター

「食べる喜びの追求」をテーマに常に「本物」を届け続けるフードクリエイター集団「Mo:take」を牽引するシェフ・フードクリエイター。

個人のパーティーメニューの提案から、企業からの大規模パーティーやメニュー開発に至るまで幅広く活動。

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