左手デバイス放浪記

左手デバイスは相当長く使っていて、無くては絵が描けない体になってしまったのがだ、にも関わらず未だに最適解にたどり着くことのない、私の取っては悩みのタネの厄介なデバイスの一つである。
こうやって記事として並べてみるとどんだけ買っとんねんと我ながら呆れる。
個々人でかなり環境や使い方に差があると思うので、自分にあったものを探すのがベストだが、選ぶ際の一助になれば

個人的な左手デバイスの現在の条件

1.ノールック

液タブで絵を描く時に左手をちらっと見て手の位置を変える使い方は意図していないので、あくまで手を固定で一切手元を見ずに使うケースのみ自分は想定している。
そのため映像編集や配信向けの中型デバイスのようなものは想定外になる。

2.置き場面積が小さい

これは板タブから液タブに変更した際に発生した条件だが、板タブだと問題ないが大型液タブだとどうしても左手のちょうどよい置き場がなく、小型もしくはは握り込み方式に限定される

3.モニタ切替器との同期(USB接続)

コレは自分の環境の特殊な事情だが、普段私用のMACと仕事用のWindowsを切替器で切り替えながら液晶タブレットを共有しているため、切り替え機のUSBポートにつなげて、液タブを使用するパソコンと同期して使用できるとベスト。つまりBluetoothよりもUSB接続形式だとより使い勝手が良い。

左手デバイス遍歴

Razer

定番。
初の左手デバイスで、超初期の型式を購入し、長らく使っていた。
ドライバーが少々不安定だが、とはいえ他の怪しいデバイスより安定しているのは間違いない。
壊れたのを機に後継機に行かずに後述するG13に乗り換えて使用停止

G13

一番長く使っていた製品。
少々でかいが、キータッチがしっかりしているのと、ドライバーが腐ってもロジテックで大変安定しているのが一番の利点。
しかし生産中止されアマゾンはプレ値に。手持ちのが故障するくらいの時期に液晶タブレットに移行し置き場がなくなってしまった。
ここから左手デバイス放浪が始まる。

タブメイト

コレも比較的定番なクリスタ専用機
使い勝手は悪くないと思うがBluetoothなのと、ドライバーがクリスタにインクルードされており、クリスタ以外で使おうとするとMACWindows双方で二手間くらい手がかかるのが面倒。
また握り式は無意識においてしまう癖が有り、その度に持ち直したり探すのが少々面倒なのもある。(自分が悪いのだが)
クリスタしか使わないという人には導入も容易でかなりアリな選択肢ではあると思うが、自分はPhotoshopを使わないという状況は考えられないので、そこはプラスとはならない。

XPPen左手デバイス

中華液晶タブレットメーカーが出している左手デバイスだがドライバは独立してるため他メーカーでも使える。
USB無線。
MAC版とWindows版の設定アプリがUIが全く違ったりしてかなり設定時イライラする。
この9ボタン並んだレイアウトがなんやかんやノールックでは使いづらく挫折。

Relacon

主にごろ寝に使うようトラックボールで、形状的に左右問わないため左手デバイスとしても使える。
こちらは上記タブメイトと違いUSB無線もあるのは良い。
タブメイト同様無意識においてしまうのが面倒なのと、エレコムのドライバーがどうも安定しないので使わなくなってしまった。

左利き用トラックボール

普通の左利き用のトラックボールなのだが、各キーにショートカットが割り振れるので左手デバイスとしても使用できる。
また案外トラックボールは利き腕でなくても操作に違和感が少ないので補助的なカーソル移動にも十分使える。
ボタン数が少ないのが弱点なのと上記同様、ドライバが不安定なので使わなくなってしまった。

ジョイコン

比較的メジャーな方法だがジョイコンをPCに接続させて左手デバイスとして使用できる。
MAC、Windows専用のソフトも充実しているので設定も容易だが、フリーウェアなのでバージョンアップ対応されないリスクは有る。
また大量に生産されているため、左手デバイスとしてみると値段の割に相当作りが良い。
さらにG13のような生産停止も当分は心配しなくて良い点も比較的安心だし、ひとまず家にSwitchがあれば試せるのも強い。
弱点は、Bluetoothな事と単独で充電できない事。(コレは周辺機器を買えば解決できるが)
またしつこいようだが握り式なので無意識においてしまう問題がある。

コントローラーマウサーパッド

PC用で、ゲームパッドと違うのはこちらはキーボードとして認識される。
そのため専用ソフトはなく、ドライバー無しでMACでもキーボードとして認識される。
MACWindows双方でキーボードにソフトでショートカットを振り直すのは相当に面倒なのと、少々想像よりデカかったため挫折。

8bitdo micro

こちらかなりiPadユーザーに愛用者が多いBluetoothコントローラーで、メーカーもそれを意識して左手デバイス使用も考慮してバージョンアップされた製品。
サイズもかなり小さく、握り込み型としては珍しく有線接続も可能。
ただPCMACには公式ソフトはないため汎用ゲームパッドソフトに依存することになり、ここがかなり不安定&機能限定になる。
ただ反面iPadには公式アプリでショートカットが設定できるため、iPadにはかなり有力な選択肢。

Orbital2 STERNA

結構昔からあるがややマニアックな、ジョグとスティック一体型のような製品。サイズもちょうどよい。
現在使用中の漂着地点。
以前は三万くらいして流石に手が出なかったが廉価版がでたので購入。
USB接続で、MACWindows両方に公式ソフトが有りショートカットが割り当てられるという自分の条件を満たしているのは強い。
インストールはやや面倒だが、不安定さは今のところ感じていない。
専用アプリ自体は各メジャーソフトの代表的ショートカットがプリインストールされており、設定しやすい。
スティックの傾きが結構大きいのが多少気になるが不便というほどではない。
デフォルトのメニューを呼び出す方式ではなく全て直接アクションを割り振ったほうが使い勝手が良いと思われる。

TourBox Lite

Orbital2 STERNAよりハード的にもソフト的にも挙動が安定してる感じですね、今後メインこれかなあ?
各ボタンに基本ボタン振っておいて、上のボタンと同時押しするとツール切り替えになる設定で使ってます。

まとめ

ダラダラと書いてきたが、これがおすすめ!とはなかなか絞りづらいが…

iPadでの使用を考えているなら
→8Bitdo

Switchユーザーで既に家にジョイコンが有り、ソフトを探したりと手間を惜しまないなら
→とりあえずジョイコン

逆にソフトのインストールとかめんどくさいし、クリスタしか使わないという人は
→タブメイト

Photoshop等も視野に入れたMAC、PCユーザーでデスクスペースに余裕があるなら
→Razer
狭いスペースで使用したいなら
→Orbital2 STERNA
TourBox Lite

という感じだろうか。

この記事が参加している募集

おすすめガジェット

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?