どうせまたお母さんに買ってもらえるからいいや。

週に1〜2回、学校ボランティアとして小学校に行っている。主に先生の補助をする。派遣されるクラスは毎時限バラバラ。学年ごとクラスごとにいろんな特色が見られて面白い。

教職課程を履修しているため、児童側からの目線ではなく先生側の目線から学校生活を見つめることができる、良いチャンスだと思っている。そして実際、毎回毎回たくさんの学びを得て帰ってくる。今回の話もそんな学びの1つである。


今日もボランティアに行ってきたのだが、児童の口から出たある言葉が心に残った。

「どうせまたお母さんに買ってもらえるからいいや。」

この児童は上手くいかないことがあると、すぐに感情的になってしまう。
今日も算数の授業でこんなことがあった。
自分が納得するようにきれいに字が書けず、板書が遅れてしまうからと先生がその子の消しゴムを取り上げたところ、反抗するかのようにわざと汚い字で書いた。
授業後に先生が消しゴムを返し、汚い板書を書き直させようとしたところ、受け取った消しゴムを投げてしまった。
幸いにも他の子には当たらなかったが、先生は少し厳しく注意した。「親が買ってくれた物を大事にしなさい。」と。
その子は投げた消しゴムを探した。しかしどこを探しても見つからない。
するとその子は
「どうせまたお母さんに買ってもらえるからいいや。」と小声で呟いた。


私は昔の自分を思い返してみた。まだ小学生の頃、私は身の回りのものについてどれだけ感謝していただろう?自分ではしているつもりでも実際にはほとんどしていなかったかもしれない。物の大切さについて上辺だけの理解しかしていなかった。何もお願いしなくても周りに物が溢れていたし、お願いしたらすぐに買ってくれた。ハンバーグが食べたいと言ったら、ハンバーグを作ってくれた。


だけど親元を離れて生活している今、それがどれほど幸せなことだっただろうかと思う。小学校時代、給食をよく残した。中学・高校時代も朝早くから作ってくれた弁当も食べきれなくて、捨てたりした。その上で親にひどく反抗した。親を泣かせたこともあった。そんなくせして親にずっと学費とか生活費を払ってもらっている。この上ない愛情を受け取っている。今思うと親にすごく残酷なことをしたなと思う。本当に申し訳ないと心から思う。あー情けない。

私はその子に昔の自分を見せられたようだった。

正直、小学生で物の価値をちゃんと理解している子の方が少ないだろう。もしかしたら皆無かもしれない。大人でも気づけていない人は少なくないだろう。

たぶん言っても伝わらない。身を持って経験しないと分からない。一番それを自分が知ってる笑 だけどこれだけは分かってほしい。この記事を読んでくれた誰かに伝わるといいな。

・親(保護者)は特別なことがない限り、先に死ぬということ。すなわち時間は有限であるということ。
・食べ物、文房具、学校、、、あらゆるものは全てお金がかかっているということ。そしてそのお金は親(保護者)が稼いでくれたお金であり、あなたのために使ってくれているということ。

意識するだけで少し感謝が増えるかもしれない。たくさん感謝が増えるといいな。照れくさいかもしれないけど、感謝は大事。感謝されて怒る人はきっといない。


私はきっとこれからもいろいろな形で親に迷惑をかけていくだろう。だけど「お金をかけて良かった!」って思われるようにきちんとお金を払ってもらっている分頑張っていきたいし、親が生きている間に恩返しができるといいな。

パパ、ママ、本当にありがとう。

最後に今日、私にいろんなことを気づかせてくれた君、本当にありがとう。

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